何がすごいの？M&A を続けるアクセンチュアの強み/弱み｜Accentureの歴史的な立ち位置と将来性を徹底解説

こんにちは、転職note 編集部です。

今回は世界最大級の総合コンサルティングファームとして、グローバルネットワークとデジタル技術を武器に多くの企業のDX推進や事業変革をサポートするアクセンチュアの中途採用について詳しくご紹介します。

アクセンチュア自体は1953年の創業から70年以上が経ち、2001年に現社名に変更してから20年以上が経過し、現在では従業員数約77万9,000名(グローバル)、日本では約2万8,000名の世界最大級のコンサルティングファームとして成長しています。

一方で、近年、総合コンサルティングファームの数が増加し、改めてアクセンチュアの中途採用の特徴は何か？転職対策のポイントは何か？どのような人材を求めているのか？がわからないという方も多いと思います。

そこで今回は次のような疑問に答えていきたいと思います。

本記事では、アクセンチュアの中途採用の実態と転職成功のための対策方法をご紹介していきます。

今回は、実際にアクセンチュアで働いたことのあるコンサルタントの方へのインタビューや公式データ、転職サイトの情報を交えて、私達転職note編集部の実体験をもとにご紹介していきます。

事業会社からアクセンチュアのコンサルタントキャリアを目指す方の参考になる内容だと思うので、是非、最後まで読んでみてくださいね。

アクセンチュアの会社概要と歴史

アクセンチュアは1962年に日本での事業を開始し、1995年12月に設立された従業員数約28,000名（2025年9月1日時点）を抱える世界最大級のグローバルコンサルティングファームです。

戦略立案から業務改革、システム開発・導入、さらにはデジタル、クラウド、セキュリティ、データ&AI領域まで、企業変革のあらゆる領域を網羅する総合系コンサルティングファームです。

「Change to thrive, not just survive（生き残るためではなく、成長するための変革）」をビジョンとして掲げ、社会やクライアントに対して約束する価値や企業姿勢を表しています。

グローバルでは約79万1,000人（2025年6月時点）の従業員を擁し、世界120カ国以上、200都市以上に拠点を展開。クライアントの変革を実現する真のパートナーとして、戦略策定から実行、運用までエンド・ツー・エンドで支援することを約束しています。

アクセンチュアの会社概要

商号	アクセンチュア株式会社
英文商号	Accenture Japan Ltd.
創業	1962年、事務所開設
設立年月日	1995年（平成7年）12月
従業員数	約28,000名（2025年9月1日現在 日本） 約791,000人（2025年6月時点 グローバル）
資本金	3億5千万円
代表者	代表取締役社長 CEO（ジャパン）兼 共同CEO（アジアパシフィック）　江川 昌史
連結売上高	2024年8月期 649億USドル（グローバル全体） 2023年8月期 641億USドル 2022年8月期 615億USドル 2021年8月期 505億USドル 2020年8月期 442億USドル
営業内容	ストラテジー&コンサルティング （経営戦略・事業戦略・M&A・デジタル戦略） テクノロジー （クラウド・セキュリティ・システム開発・IT戦略） オペレーションズ （業務改革・BPO・アウトソーシング） ソング（クリエイティブ・エクスペリエンス・マーケティング） インダストリーX（製造・エンジニアリング変革）

出典：アクセンチュア社HP　https://www.accenture.com/jp-ja/about/company/japan

2025年晴海へ新オフィス開設
多拠点展開による柔軟な働き方

2025年には中央区晴海の晴海プライムスクエアに新オフィスを開設し、東京エリアでの拠点をさらに拡充しました。

赤坂インターシティを中心とした都心拠点に加え、晴海、勝どきなどの大規模ソリューションセンターにより、プロジェクトの規模や特性に応じた最適な働く環境が整っています。

アクセンチュアの歴史

アクセンチュアは1962年にアーサー・アンダーセン日本事務所として開設され、1989年にコンサルティング部門が分離独立し「アンダーセン・コンサルティング」となりました。

監査と情報システムコンサルティングを融合させたビジネスモデルで急成長を遂げ、2001年1月1日に現在の「アクセンチュア」に社名を変更しました。この社名には「未来へのアクセント（Accent on the future）」という意味が込められています。

グローバル本社はアイルランド・ダブリンに置かれ、ニューヨーク証券取引所（NYSE: ACN）に上場。世界最大級のコンサルティングファームとして、デジタル変革をリードし続けています。

日本法人は1995年12月に株式会社として正式に設立され、その後グローバルとの連携を強化しながら、日本市場に特化したサービスを展開してきました。

アクセンチュアの経営戦略の変遷

2015年に江川昌史氏が日本法人社長に就任して以来、8年間で売上高と社員数を4倍にまで成長させ、その経営手法は「ジャパンモデル」としてグローバルで評価されています。2024年9月からは江川氏がアジアパシフィックの共同CEOを兼務し、日本市場の総責任者として引き続きリーダーシップを発揮しています。同時に新たな執行体制を発足させ、生成AIとデータ活用による次世代のビジネス変革を推進。2025年には「テクノロジービジョン2025」を発表し、自律型AIがビジネスに新たな価値をもたらす新時代への対応を明確化しています。

最新のアクセンチュアのAI・デジタル化への取り組み

アクセンチュアは生成AIとデータを活用した企業変革の最前線に立ち、AI時代のビジネスモデル刷新を牽引しています。社内では全従業員向けに生成AI活用プラットフォーム「PeerWorker Platform」を展開し、日常業務へのAI組み込みを推進しています。

クライアント支援では、AIエージェントのエコシステム構築支援、業界特化型のAIソリューション提供、データドリブン経営の実現、クラウドとAIを融合させた「デジタルコア」の構築など、包括的なサービスを展開しています。

また、2024年には「テクノロジービジョン2024」で「人間性を組み込む（Human by Design）」をテーマに掲げ、AIエージェントと人間の共進化による新たな価値創造を提言。2025年には「テクノロジービジョン2025」を発表し、自律型AIが企業のビジネス運営に大きな変革をもたらす未来像を示しています。グローバルで約80万人、日本で約2.8万人の規模を活かした総合力で、AI時代のリーディングカンパニーとしての地位を確立しています。

強みと弱みは何？
アクセンチュアの強み

アクセンチュアの強みとして、1953年の創業以来70年以上にわたり培ってきた世界最大級のコンサルティング企業としての圧倒的な実績・高い技術力、そして戦略から実装まで一気通貫で支援できる確かな専門性があることをお伝えしたいと思います。

業界を横断した大規模プロジェクトを戦略立案からシステム開発、運用、さらにはデジタル体験の創造まで手掛けられるのは、グローバルで約79.9万人の人材を擁する総合力があってこそです。

こうしたアクセンチュアの歴史や特徴をふまえて、どんな会社かを実際に働いている社員の方へのインタビューをもとに御紹介したいと思います。

アクセンチュアのすごい強み①
長年培ってきた顧客基盤

1962年に日本でのコンサルティング業務を開始して以来、60年以上にわたり国内外の大手企業や官公庁と取引を重ねてきた実績があります。世界120カ国以上で事業を展開し、フォーチュン・グローバル500社の9割以上と取引関係を持つグローバルネットワークは、他のファームとは一線を画す規模です。

そのなかで多くの企業と信頼関係を構築し、培ってきた顧客基盤は他社の追随を許さないほど豊富で、様々な業界の企業にアプローチし、最新のソリューションを提案することができます。

また顧客企業が新規プロジェクトを立ち上げる際にも、過去の実績から真っ先に相談される存在として認知されており、コンペの段階から声がかかりやすい関係性が築けています。

大規模なデジタルトランスフォーメーションや業務改革は、企業の業界特性や規制要件、既存システムとの整合性など、様々な観点での配慮が必要ですが、長年の取引実績があることで「絶対に外してはいけないポイント」を事前に把握でき、プロジェクトを円滑に進められます。

このように長い年月で培ってきた豊富な顧客基盤と信頼関係は、アクセンチュアの大きな強みの1つと言えるでしょう。

アクセンチュアのすごい強み②
戦略から実装まで一気通貫で支援できる高い技術力

アクセンチュアの最大の特徴は、戦略立案からシステム実装、運用保守まで「End-to-End」で一気通貫して支援できる体制を持っていることです。従来の戦略コンサルティングファームが「絵に描いた餅」で終わることが多いのに対し、アクセンチュアはテクノロジーとビジネス戦略を融合させ、実際に動くシステムとして形にできる技術力を保有しています。

特にDX（デジタルトランスフォーメーション）の領域では、クラウド・データ・AI分野に強みを持ち、「Accenture Cloud First」や「Accenture AI」などの専門サービスを通じて、企業の本質的な変革を支援しています。

また、グローバルデリバリーセンターをインドや中国、フィリピンなどに設置し、高品質なシステム開発を効率的に行える体制を構築しています。こうした戦略から実装まで一気通貫で伴走できる技術力とサービス提供体制は、アクセンチュアの大きな競争優位性となっています。

アクセンチュアのすごい強み③
世界最大級の豊富な人材リソース

大規模なDXプロジェクトやグローバル展開を伴う案件では、多様な専門性を持つ大量の人材を長期間にわたって投入する必要があります。アクセンチュアは2024年12月時点でグローバル約79.9万人、日本国内だけで約2.5万人の従業員を擁しており、この豊富な人材リソースは他社にはない大きな強みです。

さらに、単に人数が多いだけでなく、戦略コンサルタント、業界エキスパート、テクノロジースペシャリスト、デザイナー、データサイエンティストなど、多様な専門性を持つ人材が組織内に揃っているため、あらゆる課題に対して社内でワンストップの解決策を提供できます。

昨今のIT人材不足により、どの企業も優秀なエンジニアやコンサルタントの確保に苦労していますが、アクセンチュアは積極的な採用活動と充実した研修制度により、高い技術力を持った人材を継続的に確保・育成できています。

こうした世界最大級の豊富な人材リソースは、どんな大規模案件でも安定してサービス提供できるという点で、クライアントにとって大きな安心材料となっており、事業運営の強みとなっています。

アクセンチュアのすごい強み④
圧倒的なブランド力と企業イメージ

大規模なビジネス変革やDXプロジェクトでは、失敗が許されないため、発注先の選定において企業の実績や技術力だけでなく、ブランドイメージが非常に重要になります。アクセンチュアは世界最大級の総合コンサルティングファームとして、「この会社なら確実にやり遂げてくれる」という強い信頼を国内外の企業から得ています。

特に日本国内では、1962年の業務開始以来60年以上にわたり、金融・製造・通信・官公庁など幅広い業界で実績を積み重ねており、「アクセンチュアに任せれば安心」という評価が定着しています。このブランド力は、新規案件の獲得において大きなアドバンテージとなっています。

また、転職市場においても「アクセンチュア出身者」というキャリアは高く評価されており、社員にとってもキャリア形成上のメリットがあります。長年の事業運営で培ってきた実績に基づく高いブランド力は、今後の成長を支える大きな強みとなっています。

アクセンチュアのすごい強み⑤
真にグローバルな事業展開と知見の蓄積

アクセンチュアは世界120カ国以上、200都市以上で事業を展開する真のグローバル企業であり、この国際的なネットワークは他の日系コンサルティングファームとは一線を画します。単に海外拠点があるだけでなく、各地域で豊富なプロジェクト実績を持ち、現地の文化や商習慣に精通した人材を擁しています。

日本企業のグローバル展開を支援する際も、現地法人との連携により、戦略立案から実装、現地オペレーションの立ち上げまでシームレスに対応できます。また、世界中で蓄積された先進的な事例やベストプラクティスを日本のクライアントに還元できることも、グローバル企業ならではの強みです。

さらに、クラウド、AI、ブロックチェーンなどの最新テクノロジーについても、グローバルでの先行事例を参照できるため、日本国内だけでは得られない知見を活用したコンサルティングが可能です。こうしたグローバルな事業展開と知見の蓄積は、今後の成長を支える重要な強みとなっています。

強みと弱みは何？
アクセンチュアの弱み

昨今のコンサルティング・IT業界は、様々なプレイヤーが激しく競争しています。

デロイトトーマツコンサルティングやPwCコンサルティング、KPMGコンサルティング、EYストラテジー＆コンサルティングなどBIG4系ファームとの競合が激しく、さらにはベイカレントコンサルティングやシグマクシスなど新興コンサルファームも台頭しています。

総合コンサルティングファームは、どのファームも全業界・全サービスに対してフルラインでサービス提供をしており、サービス内容での差別化が非常に難しいのはどのファームも同じです。

その為、各企業・コンサルティングファームが似たような年齢・経験の人材を採用しようとしていますが、外資系の給与水準の高さや新興企業の柔軟なオファー提示により、人材獲得競争は年々激化しています。

アクセンチュアは成果主義的な報酬体系を持ち、市場競争力のある年収を提示していますが、2024年7月時点で約77万9,000人（グローバル）という巨大組織であるがゆえに、急速な技術変化への対応や、大量採用を背景とした人材の質の維持に課題があります。

組織的な規模拡大はアクセンチュアの非常に大きな強みである一方で、それが新たな経営課題を生み出しているのも事実です。それでは早速、アクセンチュアの弱みを見てみましょう。

アクセンチュアの弱み①
M&A統合課題

アクセンチュアの課題の一つは積極的なM&A戦略による統合の難しさです。2024年1月から7月の7カ月間だけで31件もの企業買収を実施しており、規模拡大を急速に進めています。

2024年度には日本国内でも株式会社オープンストリームホールディングス、ゆめみ、SI&Cなど複数の企業買収を完了しました。これらの買収により従業員数は約77万9,000人（2024年8月末時点）まで増加しましたが、買収企業の文化統合やシナジー創出、人材の質の維持には一定の時間と労力を要しており、組織としての一体感の醸成が経営課題となっています。

アクセンチュアの弱み②
大量採用課題

グローバルで約77万9,000人、日本国内でも約27,000名（2025年6月時点）という巨大組織を維持するため、アクセンチュアは継続的に大量採用を実施しています。

2024年度第4四半期だけで約24,000人の従業員を追加採用するなど、積極的な人材獲得を行っていますが、大量採用を背景とした人材の質の維持や育成体制の構築、組織文化の浸透が課題となっています。特に急速な技術変化やAI・生成AIなどの新技術への対応において、全従業員のスキルレベルを均一に保つことは容易ではありません。

コンサルティング・IT事業は、基本的に人月×単価＝売上のビジネスモデルの為、人月（1人あたりの月間稼働時間）を増やさないと企業としての成長も見込めません。特に優秀な人材を多く採用できることが重要な業態なので、大量採用による質の維持と、競合との人材獲得競争という二つの課題がアクセンチュアの弱みの1つと言えるでしょう。

人を増やさないといけない、しかし人を増やすと組織の一体性の維持や人材の質の担保が難しくなり、迅速な意思決定や技術革新への対応に遅れをとる可能性が高まるというのがジレンマになっています。

アクセンチュアのプロジェクト事例

世界最大級のコンサルティングファームであるアクセンチュアが手掛けた、日本企業の大規模デジタル変革プロジェクトをご紹介します。三菱重工業の20年来の悲願であった脱メインフレームを実現した画期的な事例です。

2024-2025年の最新取り組み
時代をリードする新サービス展開

アクセンチュアは従来のシステム導入に留まらず、生成AIとAIエージェント技術を軸とした革新的なサービスを積極的に展開しています。

Google Cloudとの戦略的パートナーシップ強化

2024年9月、Google Cloudとの戦略的パートナーシップを強化し、Fortune500企業向けに生成AI導入とサイバーセキュリティ支援体制を拡充。Gemini EnterpriseとVertex AIを活用したエージェント型AIソリューションの提供を開始し、企業のAI導入を大規模に加速させています。

明治安田生命との包括的DXパートナーシップ

2025年1月、明治安田生命と2030年3月までの約300億円規模の包括的パートナーシップ契約を締結。生成AIを中心とする先端技術を活用し、全社横断的なデジタル変革を支援。人とデジタルの効果的な融合により、人ならではの提供価値を最大化する新しい企業モデルの実現を目指しています。

日本航空へのAIエージェント全国展開

2025年、日本航空（JAL）と共同開発したAIエージェントシステム「空港JAL-AI」を全国56空港に導入。預け荷物の確認や悪天候時のアナウンス作成など、空港業務を幅広くサポートし、スタッフの90%が「業務効率が向上した」と回答する高い成果を実現しています。

これらの取り組みにより、アクセンチュアは「従来型コンサル」から「AI時代の企業変革パートナー」としての地位を確固たるものにしています。

三菱重工業 脱メインフレームプロジェクト

＊レガシーモダナイゼーションの最大規模事例

日本最大級の重工業企業である三菱重工業という大規模クライアントで、20年来の悲願であった脱メインフレームを実現した画期的なプロジェクトです。

プロジェクトでは1,500万ステップ、4.5万本という国内最大級のCOBOLプログラムをJavaに変換。アクセンチュアの高度なモダナイゼーション技術とテスト自動化ツールを駆使し、ITシステム保守費を10分の1に圧縮することに成功しました。

変換困難性が極めて高いレガシーシステムに対し、アクセンチュアは独自の自動資産変換、自動ビルド、自動リリース、自動現新比較ツールを開発。これにより短期間での本番稼働を実現しています。

エンド・ツー・エンドの伴走支援

2000年代半ばから断続的に実施されてきた三菱重工のモダナイゼーションにおいて、最後に残った移行困難性の高いシステムの変革をアクセンチュアが支援しました。

メインフレームの莫大な保守費という長年のペインポイントを解消し、週末にしか集計できなかった分析処理をリアルタイム化。BIツールの活用も容易となり、経営判断に貢献できる新しい価値創出のステージへと導きました。

このプロジェクトを通じて、アクセンチュアは日本企業特有のレガシーシステムを深く理解し、最適なツールを選定する能力、そして現場への負荷を最小限に抑えながら確実に成果を出す実行力を証明しました。

まさにグローバルな知見と日本企業への深い理解を兼ね備えた、アクセンチュアならではの大規模モダナイゼーション事例といえます。

ここがすごい！
アクセンチュアの特徴（海外・グローバルで働ける）

さて、これまではアクセンチュアの強みと弱み、そしてプロジェクト事例をご紹介してきました。

デジタル・IT領域で圧倒的な存在感を発揮しており、更に戦略立案から実装まで一気通貫でサポートできることはお分かりいただけましたか？もちろんDX・デジタル以外にも多様なプロジェクトが展開されていますので、そこはお忘れなく。

更にアクセンチュアはプロジェクト事例で御紹介したように、海外で働く機会が多いことも特徴の1つになっています。

グローバル展開する企業をクライアントとして、世界49カ国200都市以上のオフィスネットワークを活用し、各国の市場環境や規制等をもとにソリューションを提供していく必要があります。

その為、アクセンチュアの特徴としてグローバルで働く機会が多いことをご紹介しますね。

ここがすごい！アクセンチュアの特徴
グローバルプロジェクトが多い

アクセンチュアは、世界49カ国200都市以上に拠点を持ち、約77.9万人のプロフェッショナルを擁する世界最大級のコンサルティングファームです。グローバル企業の事業変革やデジタルトランスフォーメーションをサポートする、グローバルプロジェクトが豊富にある点が特徴の1つです。

日本企業の海外進出支援だけでなく、海外企業の日本市場参入、多国籍企業のグローバル統合プロジェクト等、様々なパターンのグローバル案件を受注しており、世界中のクライアント企業と協働する機会に恵まれたファームとして有名です。

コロナ禍で直接現地に飛ぶというのが難しい時期もありましたが、世界的にAfterコロナの世界に移行するなかでオンライン会議も活用しながら、北米・欧州・アジア各国と様々な国のプロジェクトで活躍されています。

実際に海外オフィスへ異動したり、長期プロジェクトで数ヶ月以上に渡り海外拠点に常駐したり、現地採用メンバーと協働するケースも多く見られます。

デジタル技術を活用したコンサルタントとしてキャリアを伸ばしていきたい方、特にグローバルで働く経験を積みたい方には魅力的なファームですよね。

特にIT・デジタルやグローバルでの就労経験は、これからも需要が高い経験になってくるでしょうし、アクセンチュアでの数年間が皆さんのキャリアにプラスの影響をもたらす可能性は高いでしょう。

ここがすごい！アクセンチュアの特徴
デジタル・IT領域で圧倒的な実績とケイパビリティを保持

アクセンチュアが「すごい」と言われる理由の一つは、デジタル・IT領域において業界をリードする存在であることがあげられます。コンサル業界の中でもいち早く、デジタルやIT分野に積極的に投資してきました。

アクセンチュアは、クラウド、AI、データアナリティクス、セキュリティなど最先端のテクノロジー領域に継続的に投資し、豊富な専門人材とソリューションを保有しています。

特に生成AIやデジタルコア構築への投資は業界でも突出しており、2025年度決算では売上高697億ドル（前年比7%増）を達成。AI関連だけで30億ドル超の受注実績を誇ります。

また、SAP認定コンサルタントについても、2025年7月末時点で1,178名が資格を保有しており、国内トップクラスの人材を擁しています。SAPをはじめとした基幹システムの導入・保守において豊富な実績を持つことも、アクセンチュアの大きな強みです。

順位	企業名	資格保有者数
1位	アクセンチュア	1,178人
2位	富士通	1,067人
3位	デロイトトーマツコンサルティング	783人
4位	日本アイ・ビー・エム	585人
5位	PwCコンサルティング	492人
6位	NTTデータ	422人
7位	日立製作所	412人
8位	NTTデータビジネスシステムズ	311人
9位	キャップジェミニ	305人
10位	ローランドベルガー	300人

また、アクセンチュアは戦略立案から実装・運用まで一気通貫（End to End）でサポートできる体制を構築しています。クライアント企業のDX推進において、構想段階から技術導入、そして継続的な改善まで包括的に支援できることが強みです。

デジタル技術を最適に組み合わせることで、これまでにない効率性を実現し、高度にパーソナライズされた新しい体験を生み出し、トップラインである売上とボトムラインである利益の両方を改善することが可能です。

アクセンチュアの仕事は「戦略コンサルティング」「テクノロジーコンサルティング」「オペレーションズ」「インダストリーX」「ソング」の5つの領域に分類できますが、全体の6割以上はテクノロジー・IT関連のプロジェクトであり、戦略系プロジェクトは全体の2割程度です。

こうしたデジタル・IT領域での圧倒的な実績、それを支える豊富な専門人材とグローバルネットワーク、先端技術への継続的な投資が総じてアクセンチュアが「すごい！」と言われる理由となっています。

ここがすごい！アクセンチュアの特徴
働きやすさへの継続的な改善努力

アクセンチュアはOpenWorkの「働きがいのある企業ランキング2025」で24位にランクインしており、コンサルティング業界の中でも高い評価を受けています。

特に「グローバルな環境」「最先端技術への挑戦機会」「充実した研修制度」という項目で高いスコアを得ています。

若手のうちから様々なプロジェクトにアサインされ、クライアントの経営層と直接対話する機会も多く、成長スピードが速いことにも定評のあるファームです。

多くのコンサルティングファームでは2-3年で退職していくことを前提に働いている方が多いのも事実ですが、アクセンチュアでは働き方改革にも積極的に取り組んでおり、「長期的なキャリア構築」も視野に入れやすい環境が整いつつあります。

もちろん所謂”プロジェクトガチャ”や”上司ガチャ”により、炎上案件・相性の合わない上司を引いてしまうことは他のファームと同様にありますが、それでも労働時間の管理や心身の健康サポートなどの制度が整備されています。

一方で私達転職note編集部の友人・知人ではアクセンチュア出身の方が様々なコンサルティングファームや事業会社、スタートアップで活躍されているのをよく見かけます。

世界最大級のファームでグローバルな環境に身を置きながら、最先端のデジタル技術を活用したコンサルティング実力を身に着けるファームとしては、とても良い環境なのだと思います。（ただしデジタル・IT領域やグローバル案件に全く興味がない、という方は他のファームを検討しても良い気がします）

アクセンチュアへの中途入社！
活躍する為の準備

アクセンチュアがどんな会社で、強みや弱みがどこにあるのか？をご紹介させていただきました。

そんなアクセンチュアに中途入社した後、活躍する為に意識するべきことを御紹介しますね！

アクセンチュアだけではありませんが、プロジェクト単位でチームを組成して働くコンサルタントだからこそ、入社前の準備や心構えが入社後の活躍に向けて大切になります。

1つずつ詳しくご紹介しますので、皆さんの転職後の活躍を確実なものにしてくださいね！

アクセンチュアで中途入社後に活躍１
アクセンチュアの特色・働き方を理解して入社する

アクセンチュアで中途入社後に活躍するための準備で最初にできるのは、アクセンチュアの特色やアクセンチュアの働き方を理解して入社することです。

2025年現在、多くのコンサルティングファーム各社が「オフィス回帰」を進めており、アクセンチュアでも2025年6月から「週5日のオフィス出社」を基本方針としています。

管理職とスタッフ（管理職未満）で、この影響は大きく変わるでしょう。

中途でマネージャー以上で転職した場合、オフィス出社が基本となる中で、クライアントとの折衝やチーム運営、プロジェクト全体の品質管理といった責任を担うことになります。社内文化やルール、ツールの使い方を早期にキャッチアップすることが求められます。

一方で、スタッフクラスの方は出社環境の中で、先輩コンサルタントから直接指導を受けられる機会が増え、より早くコンサルティングスキルを身につけられるメリットがあります。

まずはアクセンチュアで皆さんが入社されようとしている部署の特色や働き方を具体的なイメージを持って理解することで、入社後に働き始めてもイメージとのギャップを持たずに働くことができるでしょう。

アクセンチュアの働き方を詳しく知りたい方は、コンサルタントのキャリア支援を20年以上にわたって専門で支援しているマイビジョン/MyVisionに相談してみてください。

マイビジョンは未経験者のコンサル転職に特に強みを持つエージェントであり、アクセンチュアの内情や働き方について深く理解しています。

アクセンチュアで中途入社後に活躍２
自分の経験に合わせた職位で転職する

アクセンチュアに中途で入社して活躍するための準備では、2つ目に自分の経験にあわせた職位で転職することです。

コンサルティング業界で1度働いたことがある方はイメージが湧くと思いますが、コンサルティング業界はプロジェクト単位でアサインされチームアップする等、事業会社とは働き方が大きく異なります。

特にマネージャー以上では、クライアントの期待値コントロールやプロジェクト全体の品質管理、チーム運営など、高度なマネジメントスキルが求められます。

働き方が大きく違うだけでなく、社内にも気兼ねなく話せる同僚は少なく（そもそもみんな自分のプロジェクトで忙しくしている）、若い子達はコンサルタントとして複数年経験しており「こうあるべき」という一定の仕事の基準を持っています。

いくら仕事内容が前職と近くても、クライアントの期待値や社内での動き方がわからないと苦労する方が多いのが、コンサル未経験でのマネージャー転職です。

アクセンチュアをはじめコンサルティングファームは職位に合わせて年収水準を定めている為、年収を上げたいという思いから、できるだけ上の役職で転職したいと考える方もいらっしゃいますが危険です。

特に、コンサルティング業界が未経験でマネージャー以上で転職する場合は、既にコンサルタントとしての経験を積んだ自分の部下達からマネージャーとしての適切な立ち居振る舞い、業務指示を求められます。

これは結構な重いプレッシャーになります。

職位に関係なく、コンサルティング業界の就業経験がない方は、自身の経験に合わせた職位での転職に無理せず転職するようにしましょう。

アクセンチュアは実力主義が徹底されており、成果を出せば標準的な3～4年周期を待たずに1～2年で次の役職へ昇進できます。目先の年収よりも着実な成果でクライアントに貢献し、評価を受けて昇進して、高い報酬をもらえるように努めると社内外からも1人前と認められ、気持ちよく働けると思います。

くれぐれも無理をしすぎないようにしてくださいね！

アクセンチュアで中途入社後に活躍３
コンサルタントとしてのスキルアップを怠らない

アクセンチュアに中途で入社して活躍するための3つ目の準備は、コンサルタントとしてスキルアップする努力をし続けることです。

多くの方がロジカルシンキングやプレゼンテーション、問題解決等の本を読み、講習を受講して転職されてきますが、実践の場で状況が日々刻々と変わる中で、クライアントCxOや役員の悩みに対する鋭い仮説やアプローチを出せるかというと難しいでしょう。

アクセンチュアでは戦略立案から実行まで「End to End」で支援できる世界最大級のコンサルティングファームとして、様々な業界・業務の課題に対するアプローチを検討し、スケジュールを調整して、クライアントに適切に説明しきる高度な能力が必要です。

これは転職してからも継続して、各プロジェクトで求められる役割を100％以上にこなす中でしか鍛えられません。もちろんきちんと努力をすれば身に着けられるスキルがほとんどですが、クライアントの求めていることを常に考え続け、上司や同僚とのパフォーマンスの違いを理解し、埋める努力を続ける必要があります。

逆に言えば、そうした環境で切磋琢磨するからこそ、高いレベルのスキルと経験を短期間で身に着けることができ、評価を得て高い報酬をもらうことができる業界でもあります。

入社後は、周囲からのフィードバックを適切に理解し、改善・実行するという主体的なアクションが大切です。ぜひ継続的に自分なりの課題に取り組むようにしてくださいね！

アクセンチュアで中途入社後に活躍４
周囲の優秀なメンバーと良好な関係構築を図る

コンサルティングファームはドライな人間関係と思われがちですが、実は過去のプロジェクトアプローチや実績などのノウハウを同僚同士でシェアしていたり、相談していたりします。

中途で入社した方々は、同時期入社の方とのつながりはありますが、社内で何年も経験を積んだ方々との関係は、あまり作れていない方が多いでしょう。

一時的に、社内のアセットをうまく使い込ませていないので、フリーのコンサルタントと同じような状況なわけです。

そんな状況を早く脱し、アクセンチュアのグローバル80万人規模のネットワークと豊富なプロジェクトアセットを活用して、効率的に問題解決ができるようになるために、社内の「経験豊富な方々」と関係性を作ることが非常に大切です。

オフィス出社が基本となった2025年以降は、対面でのコミュニケーション機会が増えています。この環境を活用して、アクセンチュア側が企画する社内ネットワーキングイベントへの参加や、プロジェクトを超えた横のつながりを意識的に作ることが、結果的に皆さんの仕事のスピードとクオリティを上げることにつながります。

ぜひ意識的に社内の様々な方と会話をして、良好な人間関係を作ってくださいね！

FAQ｜「Accentureの強みと弱み」を知りたい方へ

アクセンチュアの中途採用対策
相談すべき転職エージェント

2025年現在、多くの企業が直面している課題は「生成AIによる業務変革」「サステナビリティ経営の推進」「グローバルサプライチェーンの再構築」など、より複合的で高度な経営課題となっています。

これらの課題に対して、アクセンチュアでは次のような支援を強化しています。

これらの最新ニーズに対応するため、アクセンチュアでは戦略から実装まで一気通貫で支援できる体制に加えて、生成AI・データサイエンス・サステナビリティ領域の専門人材を世界最大規模で採用・育成しています。

もしコンサルタントのキャリアやコンサルタントの次のキャリアを考えているのであれば、ここまで御紹介してきた通り「自分がキャリアで何を実現したいのか」「今の転職で何を実現すべきなのか」は、目先の転職だけでなく、転職後も頑張り続ける為に非常に大切です！

そこで将来、コンサルタントとしてのキャリアを考えている方に向けて、コンサルタントのキャリアに詳しく、キャリア支援（棚卸→ゴール設定→実現に向けたアクションプラン策定等）で評判の高い転職エージェント・転職サービスをご紹介しますね。

まとめ：アクセンチュアの強みと弱み！特徴とは

アクセンチュア（Accenture）への転職は、世界最大級の総合コンサルティングファームとしてのグローバルネットワークと、戦略策定から実行・運用まで一貫して支援できる総合力を理解することが極めて重要になります。

特に2025年以降は、エージェント型AI（Agentic AI）の本格展開・Reinvention Services への組織再編・AI Refineryの拡充による業界特化型AIソリューションの急増といった組織体制の進化や、生成AI・デジタルツイン・AIエージェント分野での大型プロジェクトの急増について深く理解することが、転職成功の分かれ目となります。

最も重要なのは、コンサル業界に精通したムービン・ストラテジック・キャリアやアクシスコンサルティング等の専門エージェントとの連携です。これらのエージェントは、面接官別の選考傾向や過去通過者のノウハウを詳細に蓄積しており、アクセンチュアの「戦略から実装・運用まで一貫支援できる総合力」という独自性を面接でどう表現すべきかまで、具体的な対策を提供してくれます。

転職を検討される際は、面接準備と並行して、アクセンチュアでのキャリアパスや働き方についても事前に詳しく調査することをおすすめします。

記事内でもお伝えしましたが、志望度の高い企業への応募前には、必ず複数社で面接経験を積んでください。場慣れにより緊張が和らぐだけでなく、面接官の反応を通じて自分の回答をブラッシュアップできる貴重な機会となります。

成功への道筋は明確です：①転職エージェントから選考情報とノウハウを収集、②面接慣れによる緊張感の軽減、③相手の反応に応じた回答の最適化、この3ステップで選考通過率は飛躍的に向上します。

皆さんの転職活動が実り多いものとなることを心より願っています。