こんにちは。転職note編集部です。
私達は、自分達の転職や副業経験を通して知りたかったのに手に入らなかった情報や手に入れるのに苦労した情報を纏めて御紹介しています。
高年収かつコロナ後も安定的に成長する業界として、人気転職先にあげられることの多いセールスフォースやマルケトなどの営業・マーケティング系のソフトウェア開発業界について御紹介します。
元々、企業をデジタル化により業務を効率的にするツールとして、市場拡大を続けていましたが、新型コロナウイルスの流行をうけ、リモートワークを含む更なる働き方改革のニーズが高まり、各社業績が好調です。
私達も転職をする際、業界研究・企業研究・面接対策をします。
業界研究をしている時に分かりにくかった「基本的な業界知識と類似サービスとの違いを知りたい」と思ったので、纏めてみました。
皆さんの就職・転職の検討の役に立てば嬉しいです!

Contents
ソフトウェア(営業・マーケティング)業界研究
ソフトウェア(営業・マーケティング)とは
顧客管理や営業・マーケティングを支援するソフトウェア(SaaS型を含む)を開発・販売する事業者を対象としています。
主要な企業は、セールスフォース(Salesforce)やマルケト(Market)、ソフトブレーンが該当します。
ソフトウェア(営業・マーケティング)の市場
近年、営業やマーケティングを支援するソフトウェアは、製品の持つ機能が複合的であることや、SaaSモデルの普及により、分野ごとの市場規模を正確に把握することが難しくなっています。
まず業界の区分は、3つに分かれます。
- MA(Marketing Automation):リード(見込み顧客)獲得を自動化
- SFA(Sales Force Automation):営業活動を支援
- CRM(Customer Relationship Management):顧客との関係性向上
●MA(Marketing Automation)
この技術は、2000年代に米国で普及し始めたWebマーケティングにおけるテクノロジーです。
(本当にマーケティング業界、特にWeb系は何でもかんでもカタカナ用語を使うので、いつも中身が分かりにくいんですよね・・・)
要は、「見込み客を獲得(リードジェネレーション)し、その情報を一元的に管理し、選別や育成(リードナーチャリング)を一貫して行う」ためのツールです。
最終的な購買意欲の高い見込客の獲得と育成を自動化することで、その後の営業活動を効率的に行うことができるようになります。
●SFA(Sales Force Automation)
SFAは、営業活動を支援して売上向上につなげることを重視している。
基本的には、各営業人員が持っている顧客情報や案件ごとの進捗状況などを共有する為の営業管理システムです。
実質的な顧客情報データベースを兼ねます。
セールスフォースは、実際に使ったこともありますが、企業毎に担当者や連絡先を入力でき、営業の日報なども入力することができます。
他にも様々な機能がありますが、例えば、予算の設計、予算と実績の管理、引継ぎ時の顧客管理などを自動化でき、とても便利なツールです。
●CRM(Customer Relationship Management)
CRMは顧客情報の管理など管理部門の業務支援に加え、顧客分析などを通じて、顧客満足度を向上することに重点を置いています。
一方で、上記の通り、近年はSFAもCRMの一部(場合によっては多くの)機能を有しており、その差はなくなりつつあります。
どの領域も今後は業務プロセスのシステム化や自動化などに対する需要は今後も増加していく見込みです。
ソフトウェア(営業・マーケティング)業界の競争環境
競争環境の概要
Salesforce(セールスフォース)の発表では、CRM、Sales、CustomerServiceの3分野のアプリケーションにおいて、同社が世界シェアトップとなっている。
同調査では、Oracle(オラクル)とSAP(サップ)が業界2位を争っているとのことです。
CRMとSalesの2分野では全方位型のMicrosoft(マイクロソフト)が2位につけています。
なお、MA分野の有力企業であったMarket(マルケト)は2018年にAdove(アドビ)に買収されています。
セールスフォース(Salesforce)の動向

Salesforce(セールスフォース)は、CRMクラウドソフトウェア・サービスベンダーとして代表的な企業です。
セールスフォースは2020年で創業20年を迎えました。
今後も営業やエンジニア、カスタマーサポートなど全ての組織において、現在約1,500人の社員を2024年までに3,500人規模に増員することを発表し、今後も積極的に採用していく意向です。
また、アジアでは初めてとなる「Salesforce Tower」を東京大手町の「日本生命丸ノ内ガーデンタワー」に開設し、2021年下半期より稼働する予定です。
現在は、業務支援全般に何らかのサービスを提供しており、主力製品はSFA「Sales Cloud」、CRM「Service Cloud」、MA「Marketing Cloud」「Pardot」などがあります。
他にも開発者向けインフラツール「Salesforce Platform」や各種コンサルティングサービス、なども提供しています。
2019年に分析プラットフォームのTableau Software(タブロー)を買収し、自社のクラウドサービス全体の充実を図っています。
マルケト(Marketo)の動向

Marketo(マルケト)は、世界6,000社への導入実績を持つMAベンダーです。
BtoBマーケティングにおけるABM(Account Based Marketing)の普及も牽引しました。
日本市場には2014年から参入しており、大手企業向けだけではなく、中小企業もターゲットとした商品を整備していたことで一定のシェアを獲得しています。
ソフトブレーンの動向

ソフトブレーンは、CRM/SFAソフトウェア「eセールスマネージャー」を提供しています。
同製品は、もとは1999年NTTドコモの「iモード」サービス開始をうけて、モバイル向け営業支援システムとして開発されました。
現在は、企業の規模や業種を問わず、国内4,500社以上への導入を果たし、CRM/SFAユーザーに関する満足度調査(ESP総研、2019年5月実施)においても2年連続の総合1位を獲得しています。

参照:2019年度ソフトブレーン社 決算説明会資料
ソフトブレーン社は4つの事業を運営しています。
事業セグメント別売上高をみると、eセールスマネージャーを中心とする営業イノベーション事業が約50%、現地調査や人材派遣を行うフィールドマーケティング事業が約40%を占めています。
eセールスマネージャーは定額料金のサービスであり、時間の経過と共に利益を出しやすくなり、全社営業利益の過半を占めています。

参照:2019年度ソフトブレーン社有価証券報告書より
eセールスマネージャーの拡販が同社の安定成長につながるため、金融や製薬などの特定業種向けパッケージや中小企業向けの営業を強化しています。
新型コロナの流行を受け、営業活動の効率化を図るために今後も市場拡大が見込まれ、今後も積極的な採用を続ける企業です。
平均年収は2019年12月期の有価証券報告書で596万円でした。
ソフトウェア(営業・マーケティング)業界への転職 魅力と転職方法
働き方はホワイトで高年収!?
セールスフォースの年収

参照:indeed 過去12ヵ月にindeedに掲載された求人広告に基づき作成
セールスフォースは営業だと1,000万円前後の年収が多いようです。
ベース給とボーナスが6:4の割合なので、大型案件を取ると2,000万や3,000万という年収も実現できます。
マルケト(アドビ)の年収

参照:エン・ジャパン社が運営する日本最大級の口コミ・評判プラットフォーム Lighthouseより
マルケトはアドビに買収されていますので、アドビの年収を御紹介します。Lighthouseのクチコミでは932万円前後の年収が多いようです。
セールスフォースと同様に、営業はベース給とボーナスが6:4の割合です。大型案件を取ると2,000万や3,000万という年収も実現できます。
ソフトブレーンの年収

参照:2019年度ソフトブレーン社有価証券報告書より
ソフトブレーン社は1992年創業と若い会社です。
年収水準は外資系とは違い、上場ベンチャーと同程度と考えておくのがよさそうです。
インセンティブも年に1回ですが、販売実績に合わせて数千万の年収になることもないようです。
コロナ後の転職は慎重な情報収集がカギ
転職エージェントと話していてもリーマンショック後に求人が戻るのは「3年はかかる」という話をよく聞きます。
いつも思いますが、「3年の比較対象」はどこか、が気になります。
有効求人倍率は19年8-9月をピークに落ちてきていますが、多くの比較は「19年8-9月のピーク」に戻るまでの期間です。
ただ、転職は必ずしも最盛期にしないといけないわけではありません。
リーマンショック期を例に出すなら、平常には1年あれば戻りました。(一部、震災の影響があった業界は、1.5年~2年程度かかりました)
よって、「3年待てますか?」という質問はあまり気にしないのが大事だと思います。
また新型コロナの流行も第2波・第3波と続く可能性もあり、慎重な判断が必要だと思います。
焦らずに転職エージェントと二人三脚で情報収集を進めるのが良いでしょう。
今はどこも電話での簡易的な面談から始められます。
気軽に登録して、職務経歴書を書くなど、これまでのキャリアを棚卸して、次のキャリアに向けた準備をしていくことが大切だと思います。
また、転職エージェントは、担当者との相性も大切です。
実際に転職するとなると、皆さんの代わりに交渉してもらう場面もあるので、会話をして信頼できると思える人を探しておくことも大切です。
外資系大手にはJACリクルートメント

外資系大手への転職では、JAC リクルートメントがオススメです。
JAC リクルートメントは、企業担当と求職者担当(私達に向き合う人)が同じなので、初回面談から企業の具体的な話を聞くことができます。
他の大手ですと、もちろん担当者の知識の範囲で一般論は聞けますが、JAC リクルートメントのほうが濃く、鮮度の高い情報を知ることができます。
国内企業へはリクルートエージェントやdoda

次にオススメなのは【リクルートエージェント】や非公開求人ならdodaなどの国内大手の転職エージェントです。
営業担当者数も多く、多くの案件数を持っており、過去の転職支援者実績も多いなど、「数が多い」のが特徴です。
その「数」を活かした、転職がうまくいく人の傾向やコロナ禍での求人傾向、求められるスキルなど、転職市場の傾向を教えてくれる方が多いです。
また、皆さんのキャリアイメージに合わせて「こういう案件もあります」と違った案件も提案してくれる幅は広いでしょう。
より短期で決めたい場合は【リクルートエージェント】、中長期で面接対策やキャリアの棚卸を含めて相談したい方はdodaがオススメです。
dodaは紹介求人数が多く、サイトで自分で探すこともできます。
また連絡やサポートが丁寧で、営業っぽくしないので編集部メンバーも毎回使うメンバーが多いです。こういう方は、是非、登録してみてください。
まとめ
いかがでしたか。
市場全体は世界全体・国内共に引き続き成長していく見込みです。
特に、新型コロナウイルスにより企業の働き方改革が強く求められるようになり、需要が高まっていることは確かです。
また、大企業は多くの企業で導入が進んでおり、中堅中小企業も同様に導入が進むと思われます。
セールスフォースやマルケトは、年収水準が高く、特に営業職になると全体の4割ほどがインセンティブで成績次第で数千万円の収入が見込めます。
業界内の転職も多いので、数年はソフトブレーンのような国内企業で経験を積み、セールスフォースやマルケトなどで活躍することも可能です。
世間的にも不況の噂が流れるなか、拡大市場で高水準の年収が見込める業界は多くありません。
転職に興味がある方は、JACリクルートメントやdodaに相談してみるといいで、新型コロナ後の求人状況や業績の詳細な情報が聞けます。
簡単な電話面談から始められますので、気軽に登録して話を聞いてみるといいでしょう。
電話面談は、無償で職務経歴書などが無くても大丈夫です。