何がすごいの？ストライクの特徴的な事業内容から見る強み/弱み｜M&A仲介業での歴史的な立ち位置と将来性を徹底解説

こんにちは、転職note 編集部です。

今回は1997年の創業から26年以上の歴史を誇り、M&A仲介業界第3位の売上高を誇る株式会社ストライクの中途採用について詳しくご紹介します。

ストライクは2017年に東証一部に上場を果たした大手M&A仲介会社で、2022年に東証プライム市場へ移行し、現在では売上高181億円、従業員数約400名の企業として成長しています。

一方で、近年、M&A仲介業界の競争が激化し、改めてストライクの中途採用の特徴は何か？転職対策のポイントは何か？どのような人材を求めているのか？がわからないという方も多いと思います。

そこで今回は次のような疑問に答えていきたいと思います。

本記事では、ストライクの中途採用の実態と転職成功のための対策方法をご紹介していきます。

今回は、実際にストライクで働いたことのあるコンサルタントの方へのインタビューや公式データ、転職サイトの情報を交えて、私達転職note編集部の実体験をもとにご紹介していきます。

事業会社からストライクのM&Aアドバイザリーキャリアを目指す方の参考になる内容だと思うので、是非、最後まで読んでみてくださいね。

ストライクの会社概要と歴史

ストライクは1997年7月設立で従業員数450名（2025年6月時点）を抱える日本初のインターネットM&A仲介プラットフォームを運営する東証プライム上場企業です。

M&Aの仲介を戦略立案・企業価値評価から、マッチング・成約まですべての領域を手掛けるM&A専業コンサルティングファームです。

世界を変える仲間をつくることをCore Valuesとして掲げ、企業の成長戦略や事業承継問題の解決を通じて日本の産業界発展に貢献することを約束しています。

クライアントの変革を実現する”真のパートナー”として、中小企業から上場企業まで幅広い規模の企業のM&Aを支援し、インターネットプラットフォーム「SMART」を通じて効率的なマッチングを実現しています。

ストライクの会社概要

商号	株式会社ストライク
英文商号	Strike Company, Limited
設立年月日	1997年（平成9年）7月
従業員数	450名（2025年6月30日現在　単独）
資本金	8億2,374万円
代表者	代表取締役社長　荒井 邦彦
連結売上高	2024年9月期 181億円 2023年9月期 138億円 2022年9月期 107億円 2021年9月期 90億円 2020年8月期 69億円
営業内容	M&Aの仲介 M&A市場SMARTの運営 企業価値の評価 企業価値向上に関するコンサルティング 財務に関するコンサルティング プレマーケティングサービス

出典：ストライク社HP　https://www.strike.co.jp/ir/management/outline.html

2021年本社移転
三井物産ビルの最新オフィス環境

2021年5月に東京都千代田区大手町の三井物産ビル15階に本社を移転し、働く環境が大幅に改善されました。

大手町の中心地で、クライアントとの重要な交渉や全国拠点との連携がより効率的に行える環境が整っています。

ストライクの歴史

ストライクは1997年の設立当初から一貫してM&A仲介事業に特化してきた専業企業です。創業者である荒井邦彦社長は新日本監査法人出身の公認会計士であり、M&Aのダイナミックさに魅力を感じて起業を決意しました。

1998年には日本初となるインターネットM&A市場「SMART」を開設し、オンラインでのM&Aマッチングという革新的なビジネスモデルを確立しました。

2016年6月に東京証券取引所マザーズ市場に上場し、翌2017年6月には東証一部（現プライム市場）に市場変更を果たしました。M&A業界では数少ない上場企業として、透明性の高い経営を実践しています。

その後は全国展開を加速し、地方企業の事業承継問題解決に貢献しています。

ストライクの経営戦略の変遷

ストライクは創業以来、「日本初のインターネットM&A市場」というパイオニア精神を貫き、常に業界の革新をリードしてきました。中小企業の事業承継問題が深刻化する中、SMARTプラットフォームを通じて全国の売り手と買い手を効率的にマッチングさせる独自のビジネスモデルを確立。2025年現在も業界第3位の売上高を維持し、継続的な成長を実現しています。全国8拠点展開により地方企業への支援体制を強化し、日本の産業界発展に寄与する戦略を推進しています。

最新のストライクのAI・デジタル化への取り組み

ストライクは最新テクノロジーを活用したM&A業務の効率化と顧客サービス向上に注力しており、2025年9月には「中小企業経営者のための生成AI活用方法」セミナーを開催するなど、M&A業界におけるAI活用の啓蒙活動にも取り組んでいます。

インターネットプラットフォーム「SMART」では、AIを活用したマッチング精度の向上や企業価値評価の自動化を推進し、従来は数ヶ月かかっていたM&A案件の初期段階を大幅に短縮しています。また、膨大な企業データベースを活用したビッグデータ分析により、最適な買い手候補の提案精度を向上させています。

さらに、2024年には京都にイノベーションオフィスを開設し、スタートアップと事業会社の結節点として新たな価値創造に取り組んでおり、M&A業界におけるデジタル変革のリーダーシップを発揮しています。

強みと弱みは何？
ストライクの強み

ストライクの強みとして、1997年設立以来培ってきたM&A仲介業界での豊富な実績・高い専門性、そして業界第3位の売上高を誇る確かな事業基盤があることをお伝えしたいと思います。

公認会計士が主体となって設立された企業として、企業価値評価や財務コンサルティングにおける高度な専門性を持ち、東証プライム市場上場企業としての信頼性も兼ね備えています。

こうしたストライクの歴史や特徴をふまえて、どんな会社かを実際に働いている社員の方へのインタビューをもとに御紹介したいと思います。

ストライクのすごい強み①
公認会計士による高度な企業価値評価

ストライクの最大の特徴は、公認会計士が主体となって設立された企業であることです。現在の代表取締役社長である荒井邦彦氏も公認会計士であり、社内には数多くの公認会計士が在籍しています。

この専門性により、M&Aにおいて最も重要な企業価値評価において、他社には真似できない精度の高い評価を実現できています。

M&Aでは財務データの正確な分析、税務リスクの事前チェック、法務リスクの洗い出しなど、専門的な知識が不可欠ですが、ストライクでは社内の専門家がこれらをワンストップで提供できる体制が整っています。

このように公認会計士による高度な企業価値評価能力は、クライアントからの信頼を獲得し、競合他社との明確な差別化要因となっています。

ストライクのすごい強み②
業界第3位の実績と東証プライム上場の信頼性

ストライクは売上規模でM&A仲介業界第3位の地位を確立しており、継続的に増収・増益を実現しています。2016年に東証プライム市場（旧東証一部）に上場したことで、M&A仲介会社としては数少ない上場企業としての信頼性を獲得しています。

M&Aは企業の重要な戦略的判断であり、仲介会社選びにおいて信頼性は最重要要素の一つです。上場企業としてのガバナンス体制や財務透明性は、クライアントに安心感を提供し、案件獲得において大きなアドバンテージとなっています。

また、業界第3位の実績は、過去の成功事例やノウハウの蓄積を示すものであり、新たなクライアントからの信頼獲得にも大きく寄与しています。

ストライクのすごい強み③
強力なマーケティング基盤とネットワーク

ストライクは他社にはない強力なマーケティング基盤を構築しています。自社運営の「M&A Online」は月間300万PVを超える業界最大級のメディアであり、M&A市場の最新情報や案件情報を発信することで、効率的な顧客獲得を実現しています。

また、全国の金融機関、公認会計士、税理士との強固な提携ネットワークを構築しており、全案件の約40%が紹介案件となっています。これにより安定した案件供給が可能となっており、営業効率の向上にも大きく寄与しています。

さらに「M&A市場SMART」というオンラインマッチングプラットフォームも運営しており、IT技術を活用したマッチング能力も業界随一の水準を誇っています。

ストライクのすごい強み④
完全成功報酬制による顧客目線のサービス

ストライクは「お相手が見つかるまでは完全無料」の料金体系を採用しており、着手金は一切不要です。この完全成功報酬制により、顧客と利害を完全に一致させ、最後まで責任を持ってM&Aを成功に導く体制を構築しています。

また、専任担当制とオールストライクでのマッチングという2つの制度を併用することで、個別対応の質を保ちながら、全社のネットワークを活用した最適なマッチングを実現しています。

この顧客目線に立った料金体系とサービス設計は、クライアントからの信頼を獲得し、長期的な関係構築にも寄与しています。

ストライクのすごい強み⑤
幅広い業界への対応力と専門性

ストライクは設立から27年間の歴史の中で、様々な業界のM&A案件を手掛けてきた豊富な実績があります。計測制御機器、化粧品、広告代理店、会計事務所、建設業など、多岐にわたる業界での専門知識とノウハウを蓄積しています。

また、近年は事業承継型M&Aだけでなく、成長戦略型M&Aにも力を入れており、スタートアップ支援専門チーム「STart」や「S venture Lab.」といった取り組みを通じて、イノベーション型M&Aの推進にも積極的に取り組んでいます。

この幅広い対応力により、様々なクライアントのニーズに応えることができ、業界を問わず高品質なM&Aサービスを提供しています。

強みと弱みは何？
ストライクの弱み

昨今のM&A仲介業界は、様々なプレイヤーがいます。

日本M&AセンターやM&Aキャピタルパートナーズは昔から競合することも多かったと思いますが、最近ではM&A総合研究所やGCAなども競合することが多いでしょう。

M&A仲介会社は、どの会社も全業界・全サービスに対してフルラインでサービス提供をしており、種類での差別化が非常に難しいのはどの会社も同じです。

その為、各企業・M&A仲介会社が似たような年齢・経験の人材を採用しようとしていますが、外資系企業や新興企業は積極的に年収水準を上げてオファーを出せます。

しかし、ストライクの場合は、昇進も年功序列で人材の流動性が限定的で、若い人材に転職市場の状況に合わせて高い金額のオファー（内定通知）を出すことに課題があります。

上場企業としての安定感はストライクの非常に大きな魅力である一方で、それが新たな人材の獲得競争において制約になっているのも事実です。それでは早速、ストライクの弱みを見てみましょう。

ストライクの弱み①
収益率低下と案件競争激化

ストライクの最大の課題は収益性の低下です。2025年第1四半期決算では、売上は前年同期比で横ばいでしたが、営業利益・経常利益ともに大幅な減益となりました。

2024年9月期の営業利益率は37.3％と依然として高水準を維持していますが、仲介事業の成長が減速傾向にあり、案件獲得競争の激化によりM&A仲介手数料の単価圧迫が課題となっています。これはM&A業界全体での競争激化と案件獲得コストの上昇の影響を受けています。

ストライクの弱み②
人材採用における競争力不足

M&A業界特有の課題として、優秀な人材獲得の困難さが挙げられます。従業員数400名規模の組織ながら、M&Aキャピタルパートナーズなど競合他社と比較して年収水準で劣後する場面があります。

特に経験豊富なコンサルタントの獲得において、年収3,000万円超の高額オファーを出す競合他社に対して、採用競争で苦戦することがあります。M&A業界は基本的に人×単価＝売上のビジネスモデルの為、優秀な人材を多く採用できることが企業としての成長に直結します。

人を増やさないといけない、しかし競合に比べて報酬水準で劣後すると優秀な人材の採用が困難になり、結果として成長スピードに影響を与える可能性があるというのがジレンマになっています。

ここがすごい！
ストライクの特徴（高年収・成果主義で成長できる）

さて、これまではストライクの強みと弱み、そしてM&A仲介の事例をご紹介してきました。

M&A仲介、特に中小企業向けのM&A案件で確固たる強みを発揮しており、更に独自のプラットフォーム「SMART」によるマッチング機能にも力を入れていることはお分かりいただけましたか？もちろん事業承継以外のM&A案件も多数ありますので、そこはお忘れなく。

更にストライクは平均年収1,514万円という高年収と成果に応じた青天井のインセンティブ制度により、若手でも大きく稼げる環境が整っていることも特徴の1つになっています。

M&A案件を発注するのは基本的に中小企業の経営者ですが、事業承継や成長戦略など様々な理由でM&Aを検討されており、各企業の状況や経営者の想いに寄り添ったサポートが必要になります。

その為、ストライクの特徴として高年収で成長できる環境があることをご紹介しますね。

ここがすごい！ストライクの特徴
完全成果主義で高年収を実現

ストライクは、M&A仲介業界の中でも特に成果主義の色が強く、結果を出せば年収1,500万円以上も狙える環境が整っているファームです。

平均年収1,514万円という業界でもトップクラスの水準を誇り、20代でも1,000万円を超える年収を獲得している社員が多数います。これは基本給に加えて青天井のインセンティブ制度があるためです。

特に新規開拓から成約まで一貫して担当するスタイルのため、自分の営業力や提案力が直接収入に反映される仕組みになっています。成果を出した分だけしっかりと評価される環境で、やりがいを感じながら高年収を目指せる点は、キャリアアップを目指す方にとって魅力的でしょう。

一方で、結果が出せないと厳しい面もありますが、会社からの研修制度やOJTでのサポートも充実しており、未経験からでもM&Aコンサルタントとして成長できる環境が用意されています。

営業経験やコンサルティング経験を活かして、更なる高年収とキャリアアップを実現したい方には最適な環境と言えるでしょう。

ここがすごい！ストライクの特徴
日本初のM&Aプラットフォーム「SMART」で圧倒的な実績を保持

ストライクが「すごい」と言われる理由の一つは、日本初のM&Aプラットフォーム「SMART」を運営し、中小企業のM&A仲介において業界第3位の圧倒的な存在感を持っていることがあげられます。

SMARTは、中小企業のM&Aを効率化する革新的なプラットフォームであり、従来の対面中心のM&A仲介に加えて、オンラインでのマッチング機能も提供しています。

ストライクは、このSMARTを活用することで累計5,000件以上のM&A成約実績を達成しており、中小企業のM&A仲介においては国内でも有数の実績を誇っています。

この「SMART」による効率的なマッチング機能と豊富な成約実績を持つコンサルタントの組み合わせが、ストライクの最大の強みとなっています。その為、様々な中小企業のM&A案件で重宝されているのがストライクです。

順位	企業名	売上高（億円）
1位	日本M&Aセンター	850
2位	M&Aキャピタルパートナーズ	340
3位	ストライク	185
4位	M&A総合研究所	95
5位	インテグループ	42
6位	オンデック	38
7位	CBパートナーズ	35
8位	フィナンシャル・エージェンシー	30
9位	ビザイン	28
10位	ラカラクリエーション	25

また、こうした専門的な領域に豊富な実績がある為、中小企業の複雑なM&A案件（例えば、事業承継や複数事業部の分割売却等）でも豊富な実績から成功への道筋を示すことが出来るのがストライクが「すごい」と言われる理由となっています。

M&A仲介は、1度顧客との関係を築くと継続的な案件や紹介に繋がりやすく、安定した収益源となることからストライクの経営が安定し、新たな領域にチャレンジしやすくもなります。

ストライクの仕事は主に「M&A仲介」「企業価値評価」「財務コンサルティング」に分類できますが、全体の約8割がM&A仲介業務であり、その他のコンサルティング業務が2割程度です。

こうしたSMART領域での豊富な実績、それを支えるM&A仲介のプロフェッショナル、その結果として安定した高収益の確保が総じてストライクが「すごい！」と言われる理由となっています。

ここがすごい！ストライクの特徴
成果主義で成長できる？転職難易度は高い

ストライクはM&A仲介業界の中でも特に成果主義の色が強く、結果を出せば若手でも高年収を実現できる一方で、転職難易度は非常に高いファームとして知られています。

内定率は9%以下と言われており、M&A業界の中でも特に厳選された人材のみが採用される狭き門となっています。特に「高い対人対応力」「営業での顕著な実績」「責任感を持って業務を進められる」といった人物像が求められています。

多くのM&A仲介ファームと同様に完全成果主義のため、結果を出せない場合は厳しい環境になることも事実ですが、ストライクでは新卒・中途問わず研修制度が充実しており、OJTを通じてM&Aコンサルタントとしての基礎をしっかりと身に着けることができます。

一方で私達転職note編集部の友人・知人では、ストライク出身の方が様々なM&A関連企業や金融機関、事業会社のCFOなどで活躍されているのをよく見かけます。

成果主義の環境で高年収を実現しながら、M&Aコンサルタントとしての高度な専門性を身に着けるファームとしては、とても良い環境なのだと思います。（ただし成果主義や高いプレッシャーに全く耐性がない、という方は他のファームを検討しても良い気がします）

ストライクへの中途入社！
活躍する為の準備

ストライクがどんな会社で、強みや弱みがどこにあるのか？をご紹介させていただきました。

そんなストライクに中途入社した後、活躍する為に意識するべきことを御紹介しますね！

ストライクだけではありませんが、M&Aプロジェクト単位でチームを組成して働くM&Aコンサルタントだからこそ、入社前の準備や心構えが入社後の活躍に向けて大切になります。

1つずつ詳しくご紹介しますので、皆さんの転職後の活躍を確実なものにしてくださいね！

ストライクで中途入社後に活躍１
ストライクの特色・働き方を理解して入社する

ストライクで中途入社後に活躍するための準備で最初にできるのは、ストライクの特色やストライクの働き方を理解して入社することです。

2025年現在、M&A業界の成長とともに急拡大を続ける中で、ストライクでは「専任担当制とオールストライクでのマッチング」という独自の仕組みを採用しています。

管理職とスタッフ（管理職未満）で、この影響は大きく変わるでしょう。

中途でマネージャー以上で転職した場合、M&A業界特有の成果主義の文化や複雑な案件管理、クライアントの期待値コントロールなど、事業会社とは大きく異なる環境に戸惑うかたも多いと思います。

一方で、スタッフクラスの方は専任担当制の下で丁寧な指導を受けながら、M&Aの全工程を経験できる恵まれた環境で成長できると感じている方も多いのではないでしょうか？

まずはストライクで皆さんが入社されようとしている部署の特色や働き方を具体的なイメージを持って理解することで、入社後に働き始めてもイメージとのギャップを持たずに働くことができるでしょう。

ストライクの働き方を詳しく知りたい方は、M&A業界専門のキャリア支援を行っているコンサルタント専門エージェントに相談してみてください。

M&A業界は専門性の高い業界であり、ストライクの内情や働き方について深く理解している専門エージェントのサポートを受けることをお勧めします。

ストライクで中途入社後に活躍２
自分の経験に合わせた職位で転職する

ストライクに中途で入社して活躍するための準備では、2つ目に自分の経験にあわせた職位で転職することです。

M&A業界で1度働いたことがある方はイメージが湧くと思いますが、M&A業界は案件単位でアサインされクライアントとの関係構築を行う等、事業会社とは働き方が大きく異なります。

特にマネージャー以上では、売り手と買い手双方の期待値コントロールを含めて案件全体の品質管理と成約に向けた戦略策定をしないといけません。

働き方が大きく違うだけでなく、社内にも気兼ねなく話せる同僚は少なく（そもそもみんな自分の案件で忙しくしている）、若い子達はM&Aコンサルタントとして複数年経験しており「こうあるべき」という一定の仕事の基準を持っています。

いくら仕事内容が前職と近くても、クライアントの期待値や社内での動き方がわからないと苦労する方が多いのが、M&A未経験でのマネージャー転職です。

ストライクをはじめM&A仲介会社は職位に合わせて年収水準を定めている為、年収を上げたいという思いから、できるだけ上の役職で転職したいと考える方もいらっしゃいますが危険です。

特に、M&A業界が未経験でマネージャー以上で転職する場合は、既にM&Aコンサルタントとしての経験を積んだ自分の部下達からマネージャーとしての適切な立ち居振る舞い、業務指示を求められます。

これは結構な重いプレッシャーになります。

職位に関係なく、M&A業界の就業経験がない方は、自身の経験に合わせた職位での転職に無理せず転職するようにしましょう。

M&A仲介会社は、一般的な事業会社よりパフォーマンス次第で昇進することができます。目先の年収よりも着実な成果でクライアントに貢献し、評価を受けて昇進して、高い報酬をもらえるように努めると社内外からも1人前と認められ、気持ちよく働けると思います。

くれぐれも無理をしすぎないようにしてくださいね！

ストライクで中途入社後に活躍３
M&Aコンサルタントとしてのスキルアップを怠らない

ストライクに中途で入社して活躍するための3つ目の準備は、M&Aコンサルタントとしてスキルアップする努力をし続けることです。

多くの方がM&A理論や企業価値評価、財務分析等の本を読み、講習を受講して転職されてきますが、実際の案件で状況が日々刻々と変わる中で、売り手企業の経営者や買い手企業の経営陣の悩みに対する鋭い仮説やアプローチを出せるかというと難しいでしょう。

ストライクでは中小企業から中堅企業のM&A案件が多いとは言え、様々な業界の課題に対するアプローチを検討して、スケジュールを調整して、クライアントに適切に説明しきる能力が必要です。

これは転職してからも継続して、各案件で求められる役割を100％以上にこなす中でしか鍛えられません。もちろんきちんと努力をすれば身に着けられるスキルがほとんどですが、クライアントの求めていることを常に考え続け、上司や同僚とのパフォーマンスの違いを理解し、埋める努力を続ける必要があります。

逆に言えば、そうした環境で切磋琢磨するからこそ、高いレベルのスキルと経験を短期間で身に着けることができ、評価を得て高い報酬をもらうことができる業界でもあります。

入社後は、周囲からのフィードバックを適切に理解し、改善・実行するという主体的なアクションが大切です。ぜひ継続的に自分なりの課題に取り組むようにしてくださいね！

ストライクで中途入社後に活躍４
周囲の優秀なメンバーと良好な関係構築を図る

M&A仲介会社はドライな人間関係と思われがちですが、実は過去の案件ノウハウや業界知識、顧客開拓手法などの情報を同僚同士でシェアしていたり、相談していたりします。

中途で入社した方々は、同時期入社の方とのつながりはありますが、社内で何年もM&A経験を積んだ方々との関係は、あまり作れていない方が多いでしょう。

一時的に、社内のアセットをうまく使い込ませていないので、フリーのM&Aコンサルタントと同じような状況なわけです。

そんな状況を早く脱し、ストライクの豊富な案件データベース「SMART」や17,000社以上の買収ニーズ情報を活用して、効率的に案件成約ができるようになるために、社内の「M&A経験豊富な方々」と関係性を作ることが非常に大切です。

全国9拠点の体制では直接会う機会が限られますが、その分、ストライク側も社内のネットワーキングイベントや勉強会を企画してくれています。そうしたイベントを活用して、社内の人材と良好な人間関係を作ることが、結果的に皆さんの案件成約のスピードとクオリティを上げることにつながります。

ぜひ意識的に社内の様々な方と会話をして、良好な人間関係を作ってくださいね！

FAQ｜「ストライクの強みと弱み」を知りたい方へ

ストライクの中途採用対策
相談すべき転職エージェント

2025年現在、多くの企業が直面している課題は「事業承継問題の深刻化」「中小企業の成長加速」「デジタル化による競争環境の変化」など、より複合的で高度な経営課題となっています。

これらの課題に対して、ストライクでは次のような支援を強化しています。

これらの最新ニーズに対応するため、ストライクでは従来の公認会計士の専門性に加えて、M&A仲介・アドバイザリー・オンラインプラットフォーム運営領域の専門人材を積極的に採用・育成しています。

もしコンサルタントのキャリアやコンサルタントの次のキャリアを考えているのであれば、ここまで御紹介してきた通り「自分がキャリアで何を実現したいのか」「今の転職で何を実現すべきなのか」は、目先の転職だけでなく、転職後も頑張り続ける為に非常に大切です！

そこで将来、コンサルタントとしてのキャリアを考えている方に向けて、コンサルタントのキャリアに詳しく、キャリア支援（棚卸→ゴール設定→実現に向けたアクションプラン策定等）で評判の高い転職エージェント・転職サービスをご紹介しますね。

まとめ：ストライクの強みと弱み！特徴とは

株式会社ストライクへの転職は、M&A仲介業界第3位の売上高を誇り東証プライム市場上場企業としての安定性と小～中規模M&A案件に強みを持つ独自のポジションを理解することが極めて重要になります。

特に2024年以降は、オンラインM&Aマッチングサービス「M&A市場SMART」の機能強化・AI技術を活用した企業価値評価サービス導入・地方支店の拡充といった事業基盤の拡大や、事業承継ニーズの高まり・スタートアップM&A・成長戦略M&A分野での案件獲得増加について深く理解することが、転職成功の分かれ目となります。

最も重要なのは、M&A業界に精通したマイビジョン・アクシスコンサルティング等の専門エージェントとの連携です。これらのエージェントは、適性検査GABの対策や面接官別の評価ポイントを詳細に把握しており、ストライクの「M&Aは、人との想いでできている」というコーポレートスローガンに込められた理念を面接でどう表現すべきかまで、具体的な対策を提供してくれます。

転職を検討される際は、選考対策と並行して、ストライクでのキャリアパスや高いインセンティブ制度についても事前に詳しく調査することをおすすめします。

記事内でもお伝えしましたが、志望度の高い企業への応募前には、必ず複数社で面接経験を積んでください。場慣れにより緊張が和らぐだけでなく、面接官の反応を通じて自分の回答をブラッシュアップできる貴重な機会となります。

成功への道筋は明確です：①M&A特化エージェントから業界動向と選考ノウハウを収集、②模擬面接による実践的対策の実施、③営業実績と志望動機の論理的構築、この3ステップで選考通過率は飛躍的に向上します。

皆さんの転職活動が実り多いものとなることを心より願っています。