こんにちは。転職note編集部です。
私達は、自分達の転職や副業経験を通して知りたかったのに手に入らなかった情報や手に入れるのに苦労した情報を纏めて御紹介しています。
転職・就職活動では、よく「人気ランキング」等が話題になりますが、個人的には退職時の満足度や退職理由が、入社後のミスマッチやキャリアを考えるうえで重要だと考えています。
退職をした人は、数年後の私達であり、私達が高確率で抱える悩みや思いをもって退職をされているからです。
今回はwebアンケートを元に、楽天に勤めていた方が転職を考えだしたタイミングを御紹介します。
これから楽天へ転職する人も在職の人にも、いつ・いかに退職をむかえるか、出口を考える参考にしてもらえればと思います。
楽天の職種別退職理由から失敗しないキャリアを考える
辞めたい!楽天の退職理由 調査内容
今回は、インターネットweb調査で楽天を退職された方、現在転職を検討中の方(合計66名)に退職検討理由を調査した結果を御紹介します
回答から「2015年以前の退職者」は情報が古いので除外しています。
また、今回は回答数が多かった「営業」と「エンジニア」の方の退職理由を御紹介します。
人事やWebディレクターの方からも回答をいただきましたが、営業やエンジニアの方と、大きくは変わらなかったので、是非参考にしていただければと思います。
楽天の職種別退職理由から失敗しないキャリアを考える
辞めたい!楽天の退職理由
楽天を辞めたい!「営業」で多い退職理由は?
退職を考えだす理由としては、「報酬」が最も多くなっています。
次いで「社内異動」と「前向きな退職/不満はない」となりました。
それぞれ具体的な退職を検討した方の声を見てみましょう。
報酬
目標の数字が大きく、達成できないと辛い。
古い組織と若い組織がって古い方は昔ながらの業務で回している感じだし、若い方は色々と整っていないのは否めないと思う。
そんななかで業務が結構忙しくプレッシャーもあるなかで、お給料が見合わないと思った。
ベンチャー気質はあると思うけど、裁量権をもって働けるポジションに着くには10年前後はかかると思った。
同時に5~10年かけてマネージャーレベルになっても年収が1,000万円に届かない。
自分の上司や先輩を見ていても真剣に働いている人達だと思ったけど、それで1,000万いかないなら他社のオファーを検討しようと思った。
これは競合となるアマゾンと比べると明らかに低いという声が多く上がりました。
他にもインターネット系サービスを運営する企業から、即戦力で好条件が出ることも多いとのことでした。
楽天での経験は次のキャリアアップにつながるということですね。
楽天で着実に実績を積み、競合へ転職することで更に年収と経験を積むことができる可能性があります。
社内異動
社内の人は皆が親切で優しく、充実した人間関係にはとても感謝している。
ただ、会社側から突然の異動も多く、スピード感が早く、社員の振り回されている感が強い。
実際に自分も突然異動があったが、プライベートでも子供ができて、時間の捻出が難しかった為、転職を考えた。
中長期的な人材育成への意識は低いと思う。
多くの人が経験を積んで、次のキャリアにチャレンジしている。
私の場合は、他の部署への移動が制度上はあるが、なかなか活用出来ず、社内でのチャレンジが難しいと感じて転職を考えた。
これは2つの種類の回答がありました。
1つは「会社都合で人が不足する部署への異動がある」という声です。
もう1つは「希望する部署への異動が困難」という声です。
これは会社の制度の問題ですので仕方ないですが、楽天でのキャリアを考える時には、こうしたことは知っておくべきでしょう。
前向きな退職/不満はない
他にやりたい事ができた為キャリアアップを図って転職しました。
楽天で働いたからこそ見つかったやりたい事でのチャレンジが叶ったので感謝しています。
自分がやりたい道に進みたいため。
楽天は今でも大好きです。
報酬のところでも御紹介しましたが、楽天での経験を次のチャレンジに活かせている人が多いことが分かりますね。
社風が合わない
三木谷さんという強いリーダーがいるからこそですが、トップダウンで物事が決まり、体育会系に推進していくパワーがあった。
そういう社風が好きな人には良いと思う。
一方で、トップダウンで組織や業務がコロコロ変わると疲れてしまうことがあり、もう少し落ち着いて仕事をしたいと私は思った
最後に、これは楽天に転職する時に知っておくべきなので、御紹介します。
楽天は昔から、トップダウンの会社とよく言われていますが、現在も三木谷さんの強いリーダーシップがある会社です。
体育会系なリーダーの意思決定で進める、事業や組織を変えることが良くあります。
社内異動でもお伝えしましたが、突然の体制変更や異動が合わないなと思う方は、他社への転職を考えた方がよいでしょう。
楽天を辞めたい!「エンジニア」で多い退職理由は?
エンジニアの方の退職を検討しだした理由は「前向きな退職/不満はない」と「報酬」でした。
エンジニアの方は、技術力の向上が大切ですよね。
楽天で一定の経験を積み、さらに自分が学びたい技術を学べる会社への転職を考える方が多いですね。
また最近は、優秀なエンジニアの獲得競争が進んでおり、同じIT企業から、よりよい報酬でのオファーをもらう方も多いようです。
営業の方々と同様に、楽天での経験と実績を経て、キャリアアップを果たしていることが分かります。
エンジニアなら思う人もいると思いますが、次の技術を身につけたいと感じた。
社内風土は素晴らしくチャレンジする環境をいただけたことには心から感謝しています。
キャリアを積んできて、これ以上はマネージャーの役割を担わないと昇進が難しくなってきたことがきっかけです。
個人的にはエンジニアとして、より技術を高めたかったので、他社への転職を考えました。
楽天の職種別退職理由から失敗しないキャリアを考える
楽天入社前の注意事項|社風に合わない?
- 営業もエンジニアも一定の経験を積むと同業他社でキャリアアップが望める(これは大事ですよね!)
- 一般的な平均年収よりは高い(19年の平均年収597万円)が、大手IT外資系企業などと比べると低い
- 会社都合の異動がある/自分で希望での異動は難しい
- よく言えば強いリーダーシップがある(逆に体育会系なトップダウンの社風に合わない人には向かない)
キャリアアップにつなげられる会社であるというのは大事ですよね。
国内ECではアマゾンに次いで2位であり、楽天カードや楽天銀行等の金融部門から楽天トラベルなど、様々な有名サービスを展開しています。
そこでの実績は次の転職でも十分に役に立つんですね。
英語能力は一定求められますが、外資系企業よりは年収が低くなることが多く、その辺は競合の求人情報と比較しながらキャリアプランを考えたいですね。
グループ会社や部署は多くても社内異動が難しいこと、三木谷さんの強いリーダーシップがある会社であることは、楽天でのキャリアを考える際に、認識しておく必要があるでしょう。
楽天の職種別退職理由から失敗しないキャリアを考える
こんな人は楽天でのキャリアを見直してみよう
楽天に在籍している方
- 楽天での経験と身に付いたスキルは何か
- 今後数年間で、どういう経験やスキルが身に付くか
- 想定される年収と働き方が、ライフプランとギャップがないか
社内での経験がある方は、社風が全く合わないということは無いと思います。
一方で、楽天社内での経験を踏まえて、今後のことを具体的に想像できると思います。
ここから数年で、「身に付くスキル、経験できること、想定される年収と働き方」が、皆さんが望むライフプランとギャップないかを見直すのがスタートだと思います。
楽天への転職を考えている方
- 楽天で身に付く経験やスキルは、本当に自分が求めている物か
- 会社都合での異動可能性は、自身の職種でどの程度あるか
- 強いリーダーシップでの組織変更や業務変更は性格的に問題ないか?
これから転職される方は、転職の内定後に得られる経験やスキル、働き方を具体的にしていく必要があります。
また、その情報収集と同時に、自身のキャリアプランに合致しているかを確認していけるといいでしょう。
楽天の職種別退職理由から失敗しないキャリアを考える
コロナ後のキャリアの見直し方
自分が望むキャリアプランを書き出そう
皆さんは既に社会人経験がある方が大半だと思います。
新卒の時より、1年後、2年後、3年後を具体的にイメージできるようになったのではないでしょうか。
同時に、家族や子供など、生活に変化が出ている人や考えだしている人も多いと思います。
新卒や転職して入社した時から「キャリアプラン」が大きく変わっている方も多いのではないでしょうか。
- 必要なお金
- 仕事に割く時間(平日夜や土日も働きたいですか?)
- 将来に向けた積みたい経験
まずは、こうした観点で、自分が求める「キャリアプラン」を書き出してみてはいかがでしょうか。
今の職場でやり残したことは無い?
恐らく、新卒で入社した会社で全てが叶えられるという方は少ないのではないでしょうか。
足らない物を明確にしたうえで、まずは自身の会社でやり残したことがないかを洗い出してみるのがいいと思います。
転職は社風・業務のやり方・人間関係をリセットするので、成長もできキャリアアップにつながりますが、苦労もあります。
今の会社に不満があっても、まずはやり残しとことが無いかは書き出しておきましょう。
結局、やらなくてもいいと思いますが、「今の会社で経験できるか」「万が一経験できなくてもよいか」は心の整理をしておくといいと思います。
求人状況を定期的に確認しよう
転職に限らず、キャリアを考える時には、企業側のニーズが大切です。
自分には、どういうポジションがあり求められる能力や経験は何か、を把握することが大切です。
同時に、どういう能力や経験があれば、いくらぐらいの年収が得られるかを知ることもできます。
中長期的な観点では、大手転職エージェント・転職エージェント紹介サイトに登録しておくとよいと思いますので、順番に御紹介します。
大手だとリクルートエージェントかdodaがいいでしょう。
どちらかというと業界最大手のリクルートキャリアは短期的に決めに来ることが多いです。(確か3ヵ月で決まらない場合は、登録を消されます)
ただ、案件数は営業力が高いリクルートがダントツに持っていますので、「幅広く求人を見たい」「業界毎の動向を把握したい」という方は、登録が必須だと思います。
逆にdodaは業界2位の規模もありつつ、中長期でのサポートにも前向きです。
転職エージェント紹介サイトだと、 リクルートダイレクトスカウト(旧CareerCover)がオススメです。
複数の転職エージェントから提案が来ますので、その中から興味のある求人があれば連絡をスタートすることができます。
客観的に見て、自分にどんな選択肢があるのかが分かります。
逆に、自分でも想定していなかった企業の求人等も提案されることがあるので、中長期的にキャリアを考えたい時には、オススメです。
1点注意が必要なのは、リクルートエージェントのような転職エージェントではなく、転職エージェントの紹介サイトであることです。
よって、リクルートダイレクトスカウトに登録後に複数のエージェントから連絡が来ます。
無暗に複数と会話を始めると、やや手間が増えるので、興味のある提案に絞って会話を開始するといいでしょう。
おすすめ度:★★★★☆(5点満点中 4点)
【公式サイト】https://www.bizreach.jp
ビズリーチはダイレクトリクルーティングのサイトです。
リクルートダイレクトスカウト(旧CareerCover)と同様に登録後に複数のエージェントから連絡が来ます。
また、求人を出している企業からも連絡が来ます。(Am●zonとか)
こちらも無暗に複数と会話を始めると、更に手間が増えます。
ただ、興味のある企業や業界に絞って、直接会話をするとインターネットでは得られない最新の話を聞けるので、登録して、企業を絞って活用するにはいいと思います。
楽天の職種別退職理由から失敗しないキャリアを考える
まとめ:退職理由は?失敗しない楽天キャリアを考える
冒頭でもお伝えした通り、「退職する人の声」は既に働いた人の声であり、転職後の皆さんの声に近い物があると思います。
楽天で得られる経験やスキルは、他社にキャリアアップする機会になっていることが分かりました。
後は、異動や社風とマッチするかを転職エージェントと確認すると良いでしょう。
具体的に想定している部署での異動件数やどういった社風か、具体的な数値やエピソードを確認するとイメージが沸くと思います。
繰り返しですが、大事なのは将来のありたいキャリアプランに対して、どの会社で実現するかです。
むやみに転職ありきで進めず、今の会社での異動など、情報収集をしっかりと行って冷静に考えていきたいですね!
皆さんの望むキャリアが実現できることを願っています。