何がすごいの？日本M&Aセンターの特徴的な事業内容から見る強み/弱み｜M&A仲介業の歴史的な立ち位置と将来性を徹底解説

こんにちは、転職note 編集部です。

今回は日本のM&A仲介業界の最大手として、全国の金融機関・会計事務所との強固なネットワークを築き、多くの中堅・中小企業の事業承継やM&Aをサポートする日本M&Aセンターの中途採用について詳しくご紹介します。

日本M&Aセンター自体は1991年の創業から30年以上が経ち、累計成約件数10,000件超を達成し、現在では従業員数約1,200名の大手M&A仲介会社として成長しています。

一方で、近年、M&A仲介会社の数が増加し、改めて日本M&Aセンターの中途採用の特徴は何か？転職対策のポイントは何か？どのような人材を求めているのか？がわからないという方も多いと思います。

そこで今回は次のような疑問に答えていきたいと思います。

本記事では、日本M&Aセンターの中途採用の実態と転職成功のための対策方法をご紹介していきます。

今回は、実際に日本M&Aセンターで働いたことのあるM&Aコンサルタントの方へのインタビューや公式データ、転職サイトの情報を交えて、私達転職note編集部の実体験をもとにご紹介していきます。

事業会社から日本M&AセンターのM&Aコンサルタントキャリアを目指す方の参考になる内容だと思うので、是非、最後まで読んでみてくださいね。

日本M&Aセンターの会社概要と歴史

日本M&Aセンターは1991年4月25日設立で従業員数1,118名（2025年6月時点）を抱える日本初のM&A仲介専門会社として上場を果たした業界最大手企業です。

中堅・中小企業の事業承継を戦略立案・企業評価から、M&A仲介・成約、PMI（買収後統合）まですべての領域を手掛ける総合系M&A仲介ファームです。

企業の「存続と発展」を支援する”真のパートナー”をグループ理念として掲げ、社会やお客様に対して価値創造を約束する企業姿勢を表しています。

中堅・中小企業の事業承継問題を解決する”最良のパートナー”として、どんな困難に直面しても、どんなに道のりが長く険しくとも、クライアントと共に歩み、苦楽を共にすることを約束しています。

日本M&Aセンターの会社概要

商号	株式会社日本M&Aセンターホールディングス
英文商号	Nihon M&A Center Holdings Inc.
設立年月日	1991年（平成3年）4月25日
従業員数	1,118名（2025年6月末現在　連結）
資本金	40.45億円
代表者	代表取締役社長　三宅 卓
連結売上高	2024年3月期 441億円 2023年3月期 413億円 2022年3月期 404億円 2021年3月期 348億円 2020年3月期 320億円
営業内容	M&A仲介事業 （M&A仲介・企業評価・事業承継コンサルティング） PMI（買収後統合）支援 （組織統合・業務統合・システム統合支援） ファンド事業 （サーチファンド・成長投資ファンド） 海外M&A支援

出典：日本M&Aセンター社HP　https://www.nihon-ma.co.jp/groups/information.html

2021年純粋持株会社体制移行
グループ一体経営の最適化

2021年10月に純粋持株会社体制へ移行し、「株式会社日本M&Aセンターホールディングス」に商号変更し、グループ経営の最適化を実現しました。

東京駅に近い好立地で、クライアントへの迅速対応と全国ネットワークを活用した効率的なM&A支援体制が整っています。

日本M&Aセンターの歴史

日本M&Aセンターは1991年の設立当初から「株式会社日本エム・アンド・エーセンター」という名称で、全国の有力な公認会計士・税理士が中心となって設立されました。

創業者である分林保弘氏のリーダーシップの下、中堅・中小企業の事業承継問題を解決する使命を持って事業をスタートし、1992年2月に第1号となるM&Aが成立しました。

2006年に東証マザーズ上場、2007年に東証一部上場を果たし、M&A仲介専門会社として日本初の上場企業となりました。

その後、地方銀行や信用金庫との提携ネットワークを拡大し、全国規模での事業承継支援体制を構築。2016年からは海外展開も開始し、ASEAN諸国での日本企業のクロスボーダーM&A支援にも注力しています。

2021年には持株会社体制に移行し、グループ一体経営による総合的なM&A支援サービスを提供しています。

日本M&Aセンターの事業戦略の変遷

2020年代に入り、事業承継問題の深刻化を背景に「M&Aによる企業の存続と発展」をより一層推進する戦略を展開。累計成約件数10,000件超という圧倒的な実績を基盤に、2024年度も1,078件の成約を実現し、業界No.1の地位を維持しています。また、AIマッチングエンジンの導入により照合速度を2.5倍に向上させ、DX化による業務効率化も推進しています。

最新の日本M&AセンターのDX・デジタル化への取り組み

日本M&Aセンターは最新テクノロジーを活用したM&A支援の効率化に注力しており、AIマッチングエンジンによる最適な企業マッチングを実現しています。2024年実績では、GPUクラスタ拡張により照合速度を2.5倍に向上させました。

また、バーチャルデータルーム（VDR）にDocuSign連携機能を導入し、電子署名がワンストップで完結する仕組みを構築。M&Aプロセスの完全デジタル化を推進しています。

さらに、2024年2月には株式会社日本DX人材センターを設立し、企業のDX支援およびDX人材の育成事業を開始。M&A後の統合プロセスにおけるデジタル変革支援も新たな成長領域として位置付けています。

強みと弱みは何？
日本M&Aセンターの強み

さて、これまでは日本M&Aセンターの強みと弱み、そしてプロジェクト事例をご紹介してきました。

1991年の創業以来、全国の公認会計士・税理士との強固なネットワークと30年以上にわたるM&A仲介での豊富な実績、そしてそれを支える確かな技術力が日本M&Aセンターの強みであることはお伝えできたと思います。

また業界最大手として累計成約件数10,000件を超える実績と、中堅・中小企業から大手企業まで幅広い業界を横断したM&Aサービスを提供できるのも一般的なM&A仲介会社では、なかなか取り組めない取り組みだと思います。

こうした日本M&Aセンターの歴史や特徴をふまえて、どんな会社かを実際に働いている社員の方へのインタビューをもとに御紹介したいと思います。

日本M&Aセンターのすごい強み①
圧倒的な情報ネットワーク

1991年の創業時から全国の公認会計士・税理士との共同出資で設立されたこともあり、全国1,000を超える会計事務所との提携ネットワークは他社の追随を許さないほど豊富で、様々な企業の情報を収集し、適切なマッチングを実現できます。

また地方銀行の9割、信用金庫の8割と提携し、全国300の地域金融機関との強固な関係を築いており、地域密着型のM&A案件から大型案件まで幅広くカバーできることも大きな強みです。

M&Aは企業の方針だけでなく、企業が関係する法令や業界の慣習、現場の業務と様々な観点で配慮や考慮が必要ですが、新規取引の企業はそうした「絶対に外してはいけないポイント」を知らない為、プロジェクトを開始した後で判明して見積工数が足らなくなったり、ひどい時は炎上したりします。

このように長い年月で培ってきた情報ネットワークは他社には無い日本M&Aセンターの大きな強みの1つと言えるでしょう。

日本M&Aセンターのすごい強み②
業界最多の成約実績に裏付けられた高い技術力

30年以上にわたる歴史の中で累計10,000件を超える成約実績を誇り、M&A業界で圧倒的な件数を誇ります。この豊富な実績データを元に、地域や業種ごとの特徴に即した適正なM&A株価を算定することが可能であり、成約した企業の傾向や分析データにもとづいたM&A成功のメソッドが豊富にあります。

特に中小企業のM&Aは複雑な要素が絡み合い、案件ごとに最適解が異なることが多いのですが、豊富な成約実績があることで様々なパターンのノウハウが蓄積されており、高い成約率を実現できています。

そうした高いクライアントの期待に応えられる日本M&Aセンターの実績と技術力は、すごく強みになっていると思います。また業界の動向や新しいM&A手法の研究も進んでおり、多様になってきているM&A市場への対応もしっかりと進められている経営の真摯さは社風や歴史をもとに培っているものといえるでしょう。

日本M&Aセンターのすごい強み③
高い専門性を持った豊富な人材の在籍

大規模M&A案件は長期にわたり、携わる人数も非常に多くなります。また高い品質を担保できる人材がいないと失敗や炎上しかねない為、高い専門性を持った豊富な人材が社内に在籍していることは非常に重要です。

昨今のM&A専門人材の採用時年収の水準が非常に高くなっており、どのM&A仲介会社も採用時のコスト負担が大きな悩みとなっています。

そうした環境変化をふまえても高い専門性を持った豊富な人材が在籍していることは、何かあっても社内で解決でき、安定して顧客にサービス提供ができるという点でクライアントも発注の決済がしやすいので、事業運営の大きな強みとなっています。

日本M&Aセンターのすごい強み④
企業の高いブランド力

中小企業のM&Aでは、どの会社も失敗が許されない重要な案件であり、金額が大きいだけでなく、M&A後に問題が起こればビジネスに大きな影響を与えてしまうこともあります。

その為、仲介会社の選定では企業の実績や保有するケイパビリティだけではなく、企業のブランドイメージは大切になってきます。この会社であれば「失敗しない」「最後までやり切ってくれる」というイメージは、特に国内企業は未だに持っており、そういう点で日本M&Aセンターの高いブランド力は案件獲得の強みになっています。

もちろんそれを支えているのは、ここまでご紹介した豊富な情報ネットワークや高い専門性を持った豊富な人材等が長年の事業運営で顧客に築いてきたものでもあります。そういう時間の中で培ってきた実績に基づくブランド力は他社がスグにまねできるものではない為、日本M&Aセンターが今後も成長を遂げる為の大きな強みになっていると言えます。

日本M&Aセンターのすごい強み⑤
着実なグローバルへの進出

国内事業では安定した成長を遂げていますが、それだけでは頭打ちになってしまうかもしれません。しかし、日本M&Aセンターグループはグローバル化を推し進めており、それも結実しつつあります。

ASEAN5拠点を展開し、シンガポール、マレーシア、ベトナム、インドネシア、タイに現地法人や駐在員事務所を設置。現地の事情に精通した専門チームがクロスボーダーM&Aを支援する体制を構築しており、着実に次の収益源へと成長を遂げています。

そうした現状に甘んじず、次への布石を打ち続け、グローバル事業の拡大を遂げていることは今後の成長の原資となる強みになるでしょう。

強みと弱みは何？
日本M&Aセンターの弱み

昨今のM&A仲介業界は、様々なプレイヤーがいます。

M&Aキャピタルパートナーズやストライクは昔から競合することも多かったと思いますが、最近ではM&A総合研究所やフィナンシャル・エージェンシーなどの新興企業も競合することが多いでしょう。

M&A仲介会社は、どの会社も中小企業から大企業まで全業界・全サービスに対してフルラインでサービス提供をしており、種類での差別化が非常に難しいのはどの会社も同じです。

その為、各企業・M&A仲介会社が似たような年齢・経験の人材を採用しようとしていますが、M&Aキャピタルパートナーズやストライクなどの高収益企業は積極的に年収水準を上げてオファーを出せます。

しかし、日本M&Aセンターの場合は、昇進も年功序列で人材の流動性も低く（離職率が業界平均より低水準）、若い人材に転職市場の状況に合わせて高い金額のオファー（内定通知）を出せない状況が続いています。

組織的な安定は日本M&Aセンターの非常に大きな魅力である一方で、それが新たな人材の獲得競争において足かせになっているのも事実です。それでは早速、日本M&Aセンターの弱みを見てみましょう。

日本M&Aセンターの弱み①
競合他社との年収格差課題

日本M&Aセンターの最大の課題は競合他社との年収格差です。平均年収は約1,243万円と高水準であるものの、M&Aキャピタルパートナーズの3,433万円やM&A総合研究所の1,317万円と比較すると劣後しています。

2024年3月期の財務実績では、売上高441.3億円、営業利益160.6億円と優秀な業績を残しているものの、営業利益率36.2%は業界トップクラスではあるが、個人の年収面での競争力に課題があることを示しています。これは人材獲得競争において不利に働く要因となっています。

日本M&Aセンターの弱み②
海外展開の収益性課題

大手企業特有の課題として、海外展開における収益性の課題が挙げられます。ASEAN主要5か国に拠点を設け積極的にグローバル展開を進めているものの、海外事業の収益性は国内事業と比較して劣後な状況が続いています。

特に現地企業との文化的違いや事業慣行の違いにより、国内で培ったM&A仲介のノウハウが海外では十分に活かしきれていない場面も見受けられます。海外展開によるシナジー効果の創出には時間を要している状況です。

一方で、M&A仲介事業は、基本的に人材×案件数＝売上のビジネスモデルの為、優秀な人材を多く採用できることが重要な業態なので、競合に比べて年収水準が劣後して採用できない、採用しても他の企業に取られてしまう、という特徴は日本M&Aセンターの弱みの1つと言えるでしょう。

人を増やさないといけない、しかし年収水準を上げすぎると利益率が低下し、一方で年収を抑えると優秀な人材を競合他社に取られてしまうというのがジレンマになっています。

日本M&Aセンターのプロジェクト事例

1991年創業から30年以上をかけて「日本最大級のM&A総合サービス」を確立した日本M&Aセンターの代表的なプロジェクトをご紹介します。

2024-2025年の最新取り組み
時代をリードする新サービス展開

日本M&Aセンターは伝統的なM&A仲介に留まらず、時代の最先端トレンドを捉えた新サービスを積極的に展開しています。

DXを活用した高度マッチングシステム

2024年、AIとビッグデータを活用したV-Compass、D-Compassシステムを導入し、過去数十万件のマッチングデータから最適な企業組み合わせを高精度で予測。従来の勘と経験に頼った仲介から、データ駆動型の科学的なM&Aマッチングへと進化しています。

地域金融機関との戦略的合弁展開

2024年4月、肥後銀行・玉山ベンチャーキャピタルとの合弁で「九州M&Aアドバイザーズ株式会社」を福岡に設立。2023年7月の十六フィナンシャルグループとの岐阜県での合弁に続き、地域密着型M&Aサービスの全国展開を加速しています。

ファンド事業による新たな価値創造

日本投資ファンド、日本プライベートエクイティ、サーチファンド・ジャパンなど複数のファンドを通じて、M&Aによる事業承継と成長投資を一体化したソリューションを提供。特にサーチファンドでは次世代経営者育成にも貢献する画期的な取り組みです。

これらの取り組みにより、日本M&Aセンターは「M&A仲介会社」から「M&A総合ソリューション企業」としての地位を確立しつつあります。

全国ネットワーク活用プロジェクト

＊会計事務所1,021社・地方銀行96行・信用金庫212社との提携

M&A業界最大級のネットワークを構築する大規模プロジェクトで、創業当初から注目度の高い取り組みでした。

全国の会計事務所や金融機関と連携し、中堅・中小企業の事業承継ニーズを発掘する仕組みを構築。コンサルタント645名体制で、各地域の特性に合わせたきめ細かなサービスを提供します。

このネットワークにより、年間9,500件を超える累計成約実績を達成し、2023年にはギネス世界記録にも認定される業界トップの地位を確立しています。

海外展開・ASEAN Bridge プロジェクト

2016年から本格開始したASEAN5カ国（シンガポール・インドネシア・ベトナム・マレーシア・タイ）での展開プロジェクトです。

日本企業の海外進出支援と現地企業とのクロスボーダーM&Aを推進し、2024年には韓国のKorea M&A Exchangeへの出資も実現。アジア全域をカバーする国際的なM&Aプラットフォームの構築を目指しています。

こうした戦略的な海外展開により、日本M&Aセンターは国内企業の海外進出と海外企業の日本参入の両方向でのM&Aをサポートできる独自のポジションを確立。

まさにグローバルに展開するM&A総合企業として、「世界No.1のM&A総合企業」という目標に向かって着実に歩みを進めている事例です。

ここがすごい！
日本M&Aセンターの特徴（M&A仲介業界で圧倒的実績）

さて、これまでは日本M&Aセンターの強みと弱み、そしてプロジェクト事例をご紹介してきました。

M&A仲介業界のパイオニアとして1991年の創業以来、中堅・中小企業のM&Aで確固たる地位を築いており、更に国内最大級のネットワークとDX化によるサービス向上にも力を入れていることはお分かりいただけましたか？もちろんM&A仲介以外にもPMI支援や資産運用サポートなど幅広いサービスを提供しています。

更に日本M&Aセンターはプロジェクト事例で御紹介したように、全国各地の企業をつなぐ豊富なマッチング機会があることも特徴の1つになっています。

M&A案件を発注するのは基本的に後継者問題を抱える中小企業や成長戦略を検討する企業ですが、これらの企業は全国各地に存在し、地域や業界を超えた最適なマッチングを実現していく必要があります。

その為、日本M&Aセンターの特徴として圧倒的な成約実績と全国規模でのM&A支援を行う機会が多いことをご紹介しますね。

ここがすごい！日本M&Aセンターの特徴
業界最大級のM&Aネットワークで全国対応

日本M&Aセンターは、日本に本社を置く日本発のM&A仲介会社のため、日本企業の事業承継や成長戦略をサポートする、全国規模のM&Aプロジェクトが多い点が特徴の1つです。

全国の地方銀行9割、信用金庫8割、1,066の会計事務所と提携し、国内最大級のM&A情報ネットワークを構築している他、過去10,000件超の成約実績を有しており、豊富な経験を活かして様々な企業のM&Aプロジェクトを成功に導いています。

2023年度には1,067件の成約実績を記録し、4年連続でギネス世界記録にも認定されています。コロナ禍でオンライン会議も活用しながら、全国各地・海外も含めて様々な地域のプロジェクトで活躍されています。

ASEAN主要国5拠点での海外展開も積極的に行っており、現地スタッフと連携してクロスボーダーM&Aも支援されています。

M&Aを活用したコンサルタントとしてキャリアを伸ばしていきたい方、特に全国規模での豊富な案件経験を積みたい方には魅力的なファームですよね。

特にM&Aや事業承継の経験は、これからも需要が高い経験になってくるでしょうし、日本M&Aセンターでの数年間が皆さんのキャリアにプラスの影響をもたらす可能性は高いでしょう。

ここがすごい！日本M&Aセンターの特徴
中堅・中小企業M&A領域で圧倒的な成約実績を保持

日本M&Aセンターが「すごい」と言われる理由の一つは、中堅・中小企業のM&A仲介領域において、国内で圧倒的な存在感を持っていることがあげられます。

M&A仲介とは、企業の買収・合併・事業承継を支援するサービスであり、企業が持続的に成長するために欠かせないものです。M&A仲介の実行や成約には非常に多くの専門的な知識を持った人の工数が必要です。

日本M&Aセンターは、1991年の創業以来33年にわたってM&A仲介業界を牽引してきたパイオニア企業であり、業界のデファクトスタンダードを確立してきました。

この豊富な実績と専門性を活かして、様々な企業でM&Aの支援だけでなく、PMI（経営統合）支援や資産運用サポートまで幅広いサービスを提供しているのが日本M&Aセンターです。

順位	企業名	売上高（2024年3月期）
1位	日本M&Aセンター	441億円
2位	M&Aキャピタルパートナーズ	252億円
3位	ストライク	163億円
4位	M&A総研ホールディングス	111億円
5位	その他中堅企業	–

また、こうした専門的な領域に豊富な実績がある為、複雑なM&A案件（例えば、クロスボーダーM&Aや複雑な業務領域の統合等）でも豊富な実績から成功への道筋を示すことが出来るのが日本M&Aセンターが「すごい」と言わる理由となっています。

M&Aを含む企業の成長戦略は、一度実行すると企業の将来を大きく左右する重要な決断となることから、安定した収益源となり、日本M&Aセンターの経営安定と新たな領域へのチャレンジを可能にしています。

日本M&Aセンターの仕事は「M&A仲介」「PMI支援」「資産運用サポート」の3つに分類できますが、全体の大部分はM&A仲介業務であり、その他PMI支援や海外展開支援なども含めた総合的なM&Aサービスを提供しています。

こうしたM&A仲介領域での豊富な実績、それを支える国内最大級のネットワーク、その結果として安定した収益の確保が総じて日本M&Aセンターが「すごい！」と言われる理由となっています。

ここがすごい！日本M&Aセンターの特徴
高年収だが働きがいのあるM&A仲介ファーム？

日本M&AセンターはOpenWorkの社員クチコミによると平均年収1,046万円と非常に高い年収水準を誇り、M&A業界の中でも上位の待遇を提供しています。インセンティブ制度も充実しており、成果に応じた報酬体系が整備されています。

中途採用比率は86%と非常に高く、様々なバックグラウンドを持つ方が活躍できる環境が整っています。転職成功祝い金100万円、出産祝い金80万円など、ユニークで手厚い福利厚生制度も特徴的です。

多くのM&A仲介会社は激務として知られていますが、日本M&Aセンターでは効率的な働き方とプライベートの両立を重視する文化があると言われています。

もちろん成果主義の環境であることやプロジェクトの性質上、忙しい時期があることは他のファームと同様にありますが、それでも充実した研修制度や先輩社員のフォロー体制も整備されています。

一方で私達転職note編集部の友人・知人では日本M&Aセンター出身の方が様々なM&A関連企業や投資銀行、事業会社で活躍されているのをよく見かけます。

M&A業界でのキャリアを積みながら高い年収を得られるファームとしては、とても良い環境なのだと思います。（ただしM&Aや事業承継に全く興味がない、という方は他の業界を検討しても良い気がします）

日本M&Aセンターへの中途入社！
活躍する為の準備

日本M&Aセンターがどんな会社で、強みや弱みがどこにあるのか？をご紹介させていただきました。

そんな日本M&Aセンターに中途入社した後、活躍する為に意識するべきことを御紹介しますね！

日本M&Aセンターだけではありませんが、プロジェクト単位で様々な案件を担当するM&Aコンサルタントだからこそ、入社前の準備や心構えが入社後の活躍に向けて大切になります。

1つずつ詳しくご紹介しますので、皆さんの転職後の活躍を確実なものにしてくださいね！

日本M&Aセンターで中途入社後に活躍１
日本M&Aセンターの特色・働き方を理解して入社する

日本M&Aセンターで中途入社後に活躍するための準備で最初にできるのは、日本M&Aセンターの特色や働き方を理解して入社することです。

2025年現在、多くのM&A仲介会社が対面での営業を重視する中で、日本M&Aセンターでは基本的にはオフィス出社を基本としながらも、業務に慣れた後には一部在宅勤務を認めるという柔軟な働き方を採用しています。

管理職とスタッフ（管理職未満）で、この働き方の影響は大きく変わるでしょう。

中途でマネージャー以上で転職した場合、日本M&Aセンターの独自の営業手法やクライアント対応方法、案件管理システムの使い方を習得しながら、同時にチームメンバーを指導する必要があります。

一方で、スタッフクラスの方は先輩コンサルタントから直接指導を受けながら、M&A実務を一から学べる環境が整っているのではないでしょうか？

まずは日本M&Aセンターで皆さんが入社されようとしている部署の特色や働き方を具体的なイメージを持って理解することで、入社後に働き始めてもイメージとのギャップを持たずに働くことができるでしょう。

日本M&Aセンターの働き方を詳しく知りたい方は、M&A業界に特化したキャリア支援を行っている転職エージェントに相談してみてください。

特に、日本M&Aセンターの内情や実際の営業手法、案件の進め方について詳しく理解している転職エージェントであれば、より具体的な情報を提供してくれるでしょう。

日本M&Aセンターで中途入社後に活躍２
自分の経験に合わせた職位で転職する

日本M&Aセンターに中途で入社して活躍するための準備では、2つ目に自分の経験にあわせた職位で転職することです。

M&A仲介業界で1度働いたことがある方はイメージが湧くと思いますが、M&A仲介業界は案件単位で経営者と関係構築を行い、企業価値評価から交渉まで幅広いスキルが求められる等、一般的な営業職とは働き方が大きく異なります。

特にマネージャー以上では、クライアント経営者との高度な交渉力や案件全体のマネジメント、M&A実行における複雑な法務・税務の理解が必要となります。

働き方が大きく違うだけでなく、社内にも気兼ねなく話せる同僚は少なく（そもそもみんな自分の案件で忙しくしている）、若手でもM&Aコンサルタントとして複数年経験しており「こうあるべき」という一定の仕事の基準を持っています。

いくら前職で法人営業経験があっても、M&A案件の進め方やクライアント経営者への適切なアプローチ方法がわからないと苦労する方が多いのが、M&A業界未経験でのマネージャー転職です。

日本M&AセンターをはじめM&A仲介会社は成果に応じたインセンティブ制度を採用している為、年収を上げたいという思いから、できるだけ上の役職で転職したいと考える方もいらっしゃいますが危険です。

特に、M&A業界が未経験でマネージャー以上で転職する場合は、既にM&Aコンサルタントとしての経験を積んだ自分の部下達からマネージャーとしての適切な立ち居振る舞い、業務指示を求められます。

これは結構な重いプレッシャーになります。

職位に関係なく、M&A業界の就業経験がない方は、自身の経験に合わせた職位での転職に無理せず転職するようにしましょう。

日本M&Aセンターは、一般的な事業会社よりパフォーマンス次第で昇進することができます。目先の年収よりも着実な成果でクライアントに貢献し、評価を受けて昇進して、高い報酬をもらえるように努めると社内外からも1人前と認められ、気持ちよく働けると思います。

くれぐれも無理をしすぎないようにしてくださいね！

日本M&Aセンターで中途入社後に活躍３
M&Aコンサルタントとしてのスキルアップを怠らない

日本M&Aセンターに中途で入社して活躍するための3つ目の準備は、M&Aコンサルタントとしてスキルアップする努力をし続けることです。

多くの方がM&A実務やファイナンス、企業価値評価等の本を読み、講習を受講して転職されてきますが、実際の案件で状況が日々刻々と変わる中で、クライアント経営者の経営課題や事業承継の悩みに対する的確な提案やアプローチを出せるかというと難しいでしょう。

日本M&Aセンターでは年間1,000件を超えるM&A成約実績を持つ業界最大手として、様々な業界・規模の案件に対するアプローチを検討して、スケジュールを調整して、クライアント経営者に適切に説明しきる能力が必要です。

これは転職してからも継続して、各案件で求められる役割を100％以上にこなす中でしか鍛えられません。もちろんきちんと努力をすれば身に着けられるスキルがほとんどですが、クライアント経営者の求めていることを常に考え続け、上司や同僚とのパフォーマンスの違いを理解し、埋める努力を続ける必要があります。

逆に言えば、そうした環境で切磋琢磨するからこそ、高いレベルのM&A実務スキルと経験を短期間で身に着けることができ、評価を得て高い報酬をもらうことができる業界でもあります。

入社後は、周囲からのフィードバックを適切に理解し、改善・実行するという主体的なアクションが大切です。ぜひ継続的に自分なりの課題に取り組むようにしてくださいね！

日本M&Aセンターで中途入社後に活躍４
周囲の優秀なメンバーと良好な関係構築を図る

M&A仲介業界はドライな人間関係と思われがちですが、実は過去の案件事例や成功パターンなどのノウハウを同僚同士でシェアしていたり、相談していたりします。

中途で入社した方々は、同時期入社の方とのつながりはありますが、社内で何年も経験を積んだ方々との関係は、あまり作れていない方が多いでしょう。

一時的に、社内の豊富な案件ノウハウをうまく活用できていないので、独立系のM&Aコンサルタントと同じような状況なわけです。

そんな状況を早く脱し、日本M&Aセンターの累計10,000件を超える豊富な成約実績とノウハウを活用して、効率的にM&A案件を推進できるようになるために、社内の「経験豊富な方々」と関係性を作ることが非常に大切です。

基本的には出社が中心の働き方だからこそ、日本M&Aセンター側も社内のネットワーキングイベントや勉強会を企画してくれています。そうしたイベントを活用して、社内の様々な経験を持つコンサルタントと良好な人間関係を作ることが、結果的に皆さんの案件推進スピードとクオリティを上げることにつながります。

ぜひ意識的に社内の様々な方と会話をして、良好な人間関係を作ってくださいね！

FAQ｜「日本M&Aセンターの強みと弱み」を知りたい方へ

日本M&Aセンターの中途採用対策
相談すべき転職エージェント

2025年現在、多くの企業が直面している課題は「事業承継の急務化」「後継者不在問題」「中小企業のDX推進」など、より複合的で高度な経営課題となっています。

これらの課題に対して、日本M&Aセンターでは次のような支援を強化しています。

これらの最新ニーズに対応するため、日本M&Aセンターでは従来の仲介業務に加えて、FA業務・PMI支援・業界特化型コンサルティング領域の専門人材を積極的に採用・育成しています。

もしコンサルタントのキャリアやコンサルタントの次のキャリアを考えているのであれば、ここまで御紹介してきた通り「自分がキャリアで何を実現したいのか」「今の転職で何を実現すべきなのか」は、目先の転職だけでなく、転職後も頑張り続ける為に非常に大切です！

そこで将来、コンサルタントとしてのキャリアを考えている方に向けて、コンサルタントのキャリアに詳しく、キャリア支援（棚卸→ゴール設定→実現に向けたアクションプラン策定等）で評判の高い転職エージェント・転職サービスをご紹介しますね。

まとめ：日本M&Aセンターの強みと弱み！特徴とは

日本M&Aセンターへの転職は、M&A仲介業界のリーディングカンパニーとしての確固たる地位と独立系仲介会社としての中立性を理解することが極めて重要になります。

特に2024年以降は、AI・DX支援事業の本格化・日本DX人材センターの新設・海外5ヵ国への拠点展開といった事業拡張や、成果報酬型評価制度・累計9,500件超の成約実績・全国300の地方銀行との連携強化について深く理解することが、転職成功の分かれ目となります。

最も重要なのは、M&A業界に精通したアンテロープキャリアコンサルティングやアクシスコンサルティング等の専門エージェントとの連携です。これらのエージェントは、面接官別の選考傾向や過去通過者のノウハウを詳細に蓄積しており、日本M&Aセンターの「友好的M&Aによる企業の存続と発展」という使命を面接でどう表現すべきかまで、具体的な対策を提供してくれます。

転職を検討される際は、面接準備と並行して、日本M&Aセンターでのキャリアパスや実力主義の評価制度についても事前に詳しく調査することをおすすめします。

記事内でもお伝えしましたが、志望度の高い企業への応募前には、必ず複数社で面接経験を積んでください。場慣れにより緊張が和らぐだけでなく、面接官の反応を通じて自分の回答をブラッシュアップできる貴重な機会となります。

成功への道筋は明確です：①転職エージェントから選考情報とノウハウを収集、②面接慣れによる緊張感の軽減、③相手の反応に応じた回答の最適化、この3ステップで選考通過率は飛躍的に向上します。

皆さんの転職活動が実り多いものとなることを心より願っています。