何がすごいの？アクセンチュア(オペレーションズ部門）の強み/弱み｜Operationsの歴史的な立ち位置と将来性を徹底解説

こんにちは、転職note 編集部です。

今回は世界最大級のコンサルティングファームとして50カ国以上で幅広いサービスを展開し、多くの日本企業の業務変革や高度化をサポートするアクセンチュアのOperations（オペレーションズ コンサルティング本部）の中途採用について詳しくご紹介します。

アクセンチュア自体は1989年に設立され、日本法人は約27,000名の従業員を擁する総合コンサルティングファームとして成長しています。その中でOperations部門は、従来のBPOの枠を超え、AI・RPAなどのデジタル技術を駆使した「インテリジェント・オペレーション」により企業の業務変革を推進する重要な役割を担っています。

一方で、近年、DX需要の高まりとともにコンサルティングファームの採用が活発化し、改めてアクセンチュアのOperationsの中途採用の特徴は何か？転職対策のポイントは何か？どのような人材を求めているのか？がわからないという方も多いと思います。

そこで今回は次のような疑問に答えていきたいと思います。

本記事では、アクセンチュアのOperationsの中途採用の実態と転職成功のための対策方法をご紹介していきます。

今回は、実際にアクセンチュアのOperationsで働いたことのあるコンサルタントの方へのインタビューや公式データ、転職サイトの情報を交えて、私達転職note編集部の実体験をもとにご紹介していきます。

事業会社からアクセンチュアのOperationsのコンサルタントキャリアを目指す方の参考になる内容だと思うので、是非、最後まで読んでみてくださいね。

アクセンチュアのOperationsの会社概要と歴史

アクセンチュアは1995年12月設立（事務所開設は1962年）で従業員数約27,000名（2025年6月時点・日本）を抱える、世界最大級のグローバルコンサルティングファームです。

企業変革を戦略立案・構想策定から、業務改革・設計、システム開発・導入、そして業務運用までのすべての領域を手掛ける総合系コンサルティングファームです。

その中でオペレーションズ コンサルティング本部は、クライアント企業の業務オペレーションをアウトソーシングで引き受けて業務主体となった上で、複数年にわたる連続的なデジタル業務改革を通じて「インテリジェント・オペレーション」を実現する部門です。

単なるBPOやデリバリーに留まらず、業務の一部を引き受けながら客観的なアドバイスや連続的な業務改革を行い、ロボティクスや人工知能といった先端的デジタル技術を自らの実践を通して実現することを約束しています。

アクセンチュアの会社概要

商号	アクセンチュア株式会社
英文商号	Accenture Japan Ltd.
設立年月日	1995年12月（事務所開設1962年）
従業員数	約27,000名（2025年6月1日時点　日本） 約799,000人（2024年12月時点　グローバル）
資本金	3億5千万円
代表者	代表取締役社長 江川 昌史（CEO – アクセンチュア ジャパン 兼 共同CEO – アジアパシフィック）
連結売上高	2024年8月期 649億USドル（グローバル全体） 2024年8月期 7,175億円（日本法人） 2023年8月期 約1,217億円 5年間で2倍前後に成長
営業内容	ストラテジー＆コンサルティング （経営戦略・業務改革・M&A支援） テクノロジー （IT戦略・システム開発・デジタル変革） オペレーションズ （BPO・インテリジェント・オペレーション） インダストリーX （製造業のデジタル変革） ソング （デジタルマーケティング・クリエイティブ）

出典：アクセンチュア社HP　https://www.accenture.com/jp-ja/about/company/japan

2018年本社移転
最新設備の充実したワークスペース

2018年5月に赤坂インターシティAIRに本社機能を移転し、中長期的なビジネス成長を支えるオフィス環境を強化しました。

赤坂見附駅・溜池山王駅直結の好立地で、クライアントとの打ち合わせやチームワーク、そして働き方改革の実現により効率的に行える環境が整っています。

アクセンチュアの歴史

アクセンチュアは1913年にアーサー・アンダーセンにより創設された会計事務所をルーツとしています。1953年に電子情報システムの開発・統合サポート業務を開始し、コンサルティング領域へ進出しました。

1962年に日本事務所を開設。その後、1989年に従来のビジネスから税務・会計ビジネスからコンサルティング部門を分離独立し、経営と情報のプロフェッショナルとして「アンダーセン・コンサルティング」を設立しました。

2001年に社名を「アクセンチュア」に変更し、ニューヨーク証券取引所に上場。その後は次々とグローバルに拠点を拡大していきます。

アクセンチュアの経営戦略の変遷

アクセンチュアは「テクノロジービジョン」を毎年発表し、企業が取り組むべき技術トレンドを提示しています。2024年にはAIエージェントのエコシステムから空間コンピューティングまで企業のビジネス運営に大きな変革をもたらすビジョンを発表。2025年には自律型AIエージェントと「共に働く」時代をテーマに、AIエージェントを理解し信頼するための最新トレンドを提示しました。また、生成AIやデータ活用の分野を基軸として事業拡大を図る方針を明確にし、中期経営計画においても継続的な成長を実現しています。

最新のアクセンチュアのAI・デジタル化への取り組み

アクセンチュアは最新テクノロジーを活用した社会課題解決に注力しており、生成AIを企業変革の中核に位置付けています。社内では「PWPバディ」というAIエージェントを2025年春から全社員に展開し、社員と一緒に仕事をこなす環境を構築しています。

クライアント支援では、日本航空のAIエージェントによる空港業務支援、明治安田生命との全社横断的DXプログラム、東洋エンジニアリングのAI活用DXなど、業界を超えた実績を多数保有しています。また、NVIDIAと協力して「Accenture AI Refinery」を拡充し、業界特化型のAIエージェントを提供しています。

さらに、2025年の「テクノロジービジョン」では、経営幹部の77%が「AIの真の価値は信頼基盤構築から」と考えていることを明らかにし、自律型AIエージェント時代における企業の対応策を提言しています。

強みと弱みは何？
アクセンチュアのOperationsの強み

アクセンチュアのOperationsの強みとして、世界50カ国以上に展開する圧倒的なグローバルネットワーク、デジタルとAIを活用した次世代型BPO、そして戦略策定から実行・運用までを一気通貫で支援できる総合力があることをお伝えしたいと思います。

従来の業務アウトソーシングを超えて、お客様企業の業務変革そのものをリードできるのも他社には真似できない取り組みだと思います。

こうしたアクセンチュアのOperationsの歴史や特徴をふまえて、どんな会社かを実際に働いている社員の方へのインタビューをもとに御紹介したいと思います。

アクセンチュアのOperationsのすごい強み①
世界最大級のグローバルネットワーク

世界50カ国以上に拠点を持ち、約75万人の従業員を擁するアクセンチュアは、世界最大級の総合コンサルティング企業として圧倒的な存在感を誇ります。この巨大なグローバルネットワークにより、日本企業の海外展開支援から、グローバル企業の業務最適化まで、国境を越えた最適なソリューション提供が可能です。

Operationsでは、大阪、熊本、福岡などの国内拠点に加え、大連（中国）、マニラ（フィリピン）といったアジアパシフィックの拠点を活用し、お客様のビジネスに最適なチーム体制を構築できます。

特に海外進出を目指す企業にとって、現地の業績管理、在庫管理、コンプライアンスなど事業基盤の構築において、アクセンチュアのグローバルな知見とネットワークは他社の追随を許さない強みとなっています。各国の法規制や商習慣を熟知したプロフェッショナルが、お客様の海外展開をトータルでサポートします。

このようなグローバル規模でのリソース配分と最適なチーム編成ができることは、アクセンチュアのOperationsの大きな強みの1つと言えるでしょう。

アクセンチュアのOperationsのすごい強み②
AIとデジタル技術を駆使したインテリジェント・オペレーション

アクセンチュアのOperationsが提供する「インテリジェント・オペレーション」は、従来のBPO（ビジネス・プロセス・アウトソーシング）を大きく進化させたサービスです。単なるコスト削減や業務代行ではなく、AIや自動化技術、データアナリティクスを活用して、業務プロセスそのものを変革します。

2024年の調査によると、74%の企業が生成AIと自動化への投資効果が期待通り、またはそれ以上であると回答しており、AI主導の業務プロセスを導入した企業の収益成長率は同業他社比2.5倍にも達しています。

アクセンチュアは「SynOps」というAIを活用した自動化プラットフォームを提供し、データ、アナリティクス、エコシステム・パートナーとの革新的なテクノロジーを組み合わせて企業の変革を推進します。また、業務オペレーションのレジリエンス強化に向けて、AI活用を最優先事項として位置づける企業が73%にのぼるなど、市場のニーズも高まっています。

このように最新のデジタル技術とAIを業務変革の中核に据え、実際に成果を生み出せるアクセンチュアのOperationsの技術力は、他社には少ない強みだと思います。

アクセンチュアのOperationsのすごい強み③
戦略から実行・運用までエンド・ツー・エンドで支援

アクセンチュアの最大の強みは、戦略策定から実行、そして運用までを一気通貫で提供できることです。多くのコンサルティング会社が戦略立案までで終わるのに対し、アクセンチュアのOperationsは実際の業務運用まで責任を持って伴走します。

「ストラテジー&コンサルティング」「テクノロジー」「オペレーションズ」「インダストリーX」「ソング」という5つの領域を展開しており、これらが有機的に連携することで、お客様の経営課題に対して包括的なソリューションを提供できます。

特にOperationsでは、財務・経理、人事、調達、カスタマーサービス、マーケティングなど、企業の間接業務から顧客接点業務まで幅広くカバーしており、業務プロセス全体の最適化が可能です。LIXILグループの経理財務組織へのトランスフォーメーション支援など、大手企業の基幹業務を長期的に支援している実績も豊富です。

このように戦略立案だけでなく、実際の業務運用まで責任を持って支援し、お客様の成功に伴走できることは、アクセンチュアのOperationsの大きな強みとなっています。

アクセンチュアのOperationsのすごい強み④
シェアードサクセスの精神とリスクテイキング

アクセンチュアのOperationsが特に重視している価値観は「シェアードサクセス（成功の共有）」です。単なる業務代行やコンサルティング提供ではなく、お客様のビジネスの成長阻害要因を特定し、経営課題のギャップを洗い出し、それらの解決に向けて本気で伴走するパートナーとしての姿勢を貫いています。

その証として、アクセンチュアは自らもリスクを取る決断をためらいません。従来のBPOサービスでは、決められた業務を決められた範囲で提供するだけですが、アクセンチュアのOperationsでは成果に応じた報酬体系を採用するなど、お客様と成功を共有する仕組みを構築しています。

また、長期的な伴走支援を提供することで、部分的な取り組みや単発の施策支援ではなく、お客様企業の持続的な成長を実現します。マーケティングサービスなどでも、一時的な支援ではなく、お客様とともにリスクを背負いながら長期的な価値創出を目指すアプローチを取っています。

このような真のパートナーシップを築き、お客様の成功に本気でコミットする姿勢は、アクセンチュアのOperationsが今後も成長を遂げるための大きな強みになっていると言えます。

アクセンチュアのOperationsのすごい強み⑤
多様な業界・領域をカバーする専門性

アクセンチュアのOperationsは、金融、保険、製造、小売、通信、公共など、あらゆる業界の業務変革を支援してきた実績があります。財務・経理、人事、調達、カスタマーサービス、マーケティング、サプライチェーンなど、企業活動のあらゆる領域において深い専門知識とノウハウを蓄積しています。

特に金融機関や大手製造業など、高度な業務プロセスと厳格な品質管理が求められる分野での実績は豊富です。業界特有の規制やコンプライアンス要件を理解したうえで、最適なソリューションを提供できる点は、長年の経験に基づく大きな強みです。

また、日本企業の海外展開支援では、現地の業績管理、在庫管理、人材確保、コンプライアンスなど事業基盤の構築まで幅広くカバーしており、グローバル展開を目指す企業にとって頼れるパートナーとなっています。

このように多様な業界と領域で培ってきた専門性と実績は、今後も新たな顧客価値を創出し続けるための強みとなるでしょう。

強みと弱みは何？
アクセンチュアのOperationsの弱み

昨今のBPO・オペレーションコンサルティング業界は、様々なプレイヤーがいます。

デロイトトーマツコンサルティングやPwCコンサルティングは昔から競合することも多かったと思いますが、最近ではベイカレントコンサルティングやKPMGコンサルティング、EYストラテジー・アンド・コンサルティングなども競合することが多いでしょう。

総合コンサルティングファームは、どのファームも全業界・全サービスに対してフルラインでサービス提供をしており、種類での差別化が非常に難しいのはどのファームも同じです。

その為、各企業・コンサルティングファームが似たような年齢・経験の人材を採用しようとしていますが、外資系企業や新興企業は積極的に年収水準を上げてオファーを出せます。

しかし、アクセンチュアのOperationsの場合は、他のコンサルティング部門に比べて年収水準がやや劣後する傾向にあり（平均年収約865万円）、若い人材に転職市場の状況に合わせて高い金額のオファー（内定通知）を出しにくい状況が続いています。

コンサルティング業界全体の平均離職率が15～20％に対して、アクセンチュアの年間離職率は一桁台と低い一方で、3年以内の離職率は約46.5％と高く、若手人材の定着に課題を抱えています。それでは早速、アクセンチュアのOperationsの弱みを見てみましょう。

アクセンチュアのOperationsの弱み①
収益性と年収水準の課題

アクセンチュアのOperations部門における最大の課題は、他のコンサルティング部門と比較した際の収益性と年収水準です。オペレーションスペシャリストの平均年収は約661万円で、全国平均を26%上回るものの、同社の戦略コンサルタントやマネージャー職と比較すると大幅に劣後しています。

2024年度のアクセンチュア全体の営業利益率は15.5%と高水準を維持していますが、BPO事業を中心とするOperations部門は人員配置型のビジネスモデルのため、デジタル案件やコンサルティング案件に比べて利益率が低い傾向にあります。これは積極的なRPAやAI導入による自動化を進めているものの、まだ十分な収益性改善に至っていないことを示しています。

アクセンチュアのOperationsの弱み②
人材獲得競争での劣勢

コンサルティング業界特有の課題として、優秀な人材の獲得競争における劣勢が挙げられます。中途採用倍率は数十倍と言われており、特にケース面接の通過率が20～30％と非常に低いため、採用ハードルは高い一方で、年収オファー額では競合に対して競争力が劣る場合があります。

特にデロイトトーマツコンサルティングやPwCコンサルティング、ベイカレントコンサルティングと比較すると、同じ経験年数・スキルレベルの人材に対して提示できる年収レンジが限定的で、優秀な人材を他社に奪われるケースも少なくありません。

一方で、BPOやオペレーションコンサルティング事業は、基本的に人月×単価＝売上のビジネスモデルの為、人月（1人あたりの月間稼働時間）を増やさないと企業としての成長も見込めません。特に優秀な人材を多く採用できることが重要な業態なので、競合に比べて年収水準が劣後して採用できない、採用しても他の企業に取られてしまう、という特徴はアクセンチュアのOperationsの弱みの1つと言えるでしょう。

人を増やさないといけない、しかし高待遇を提示しづらいため優秀な人材の獲得・定着に苦戦し、結果として3年以内の離職率が46.5%と高水準になっているというのがジレンマになっています。

アクセンチュアのOperationsプロジェクト事例

2019年から2025年にかけて展開されている日本航空のAIエージェントシステム「空港JAL-AI」のプロジェクトをご紹介します。

2024-2025年の最新取り組み
時代をリードする新サービス展開

アクセンチュアのOperationsは、従来のBPOに留まらず、AI主導の業務プロセス変革を通じた次世代のインテリジェント・オペレーションを積極的に展開しています。

日本航空との大規模AIエージェント導入

2025年9月、日本航空と共同開発したAIエージェントシステム「空港JAL-AI」を全国56空港に展開し、グランドスタッフの現場業務を支援する画期的なプロジェクトを完成。預け荷物の確認業務や悪天候時のアナウンス作成など、従業員の業務効率化と顧客サービスの向上を同時に実現しています。

AIO福岡の先端技術拠点展開

2019年に設立したアクセンチュア・インテリジェント・オペレーションセンター福岡（AIO福岡）では、業務プロセスの90%自動化を目標に掲げ、RPAやAI、データ分析などの先端技術を業務の随所に組み込む次世代の業務プロセス執行拠点として、日本における業務変革の中核を担っています。

AI主導の業務オペレーション成果

2024年11月の最新調査によると、AI主導の業務プロセスを導入した企業の収益成長率は同業他社比2.5倍を達成。アクセンチュアは、74%の企業が生成AIと自動化への投資効果が期待通り、またはそれ以上であると評価される成果を実現しています。

これらの取り組みにより、アクセンチュアは「単なるBPOプロバイダー」から「AI×業務変革を実現するインテリジェント・オペレーションのリーディングカンパニー」としての地位を確立しています。

空港JAL-AIプロジェクト

＊全国56空港にAIエージェント展開による業務革新

日本を代表する航空会社である日本航空との大規模プロジェクトは、グランドスタッフの現場業務を根本から変革する注目度の高い取り組みとなりました。

アクセンチュアとアバナードが連携し、生成AIを活用したAIエージェントシステムを開発。各空港にAI普及のキーパーソンを選任し、現場スタッフの声を丁寧に拾いながら実用性の高いシステムへと進化させていきます。

その結果、預け荷物の照会業務、悪天候時のアナウンス作成、業務マニュアルの即座の検索など、多岐にわたる業務支援が実現し、スタッフの負担軽減と顧客満足度の向上を同時に達成しました。

インテリジェント・オペレーション構想

AIO福岡を中心としたOperations部門の革新的な取り組みは、2019年から2025年まで継続的に進化を遂げたプロジェクトです。

従来のBPOの枠組みを超え、RPAやAI、データ分析などの先端技術を統合することで、単なるコスト削減ではなく、業務の超自動化・高度化を実現する「インテリジェント・オペレーション」という新しい概念を確立しました。

こうした先進的な取り組みを通じてアクセンチュアは、クライアント企業との深い信頼関係を構築するとともに、業界における業務変革のベストプラクティスを生み出し、次世代の業務プロセス変革をリードするポジションを確立しています。

まさにグローバルな知見とデジタル技術を融合させた大規模なインテリジェント・オペレーション実現プロジェクトというアクセンチュア社ならではの事例だと思います。

ここがすごい！
アクセンチュアのOperationsの特徴（海外・グローバルで働ける）

さて、これまではアクセンチュアのOperationsの強みと弱み、そしてプロジェクト事例をご紹介してきました。

BPO（ビジネス・プロセス・アウトソーシング）を超えた次世代のインテリジェント・オペレーションサービスで確固たる強みを発揮しており、更にデジタル技術やAI・ロボティクスを活用した業務変革領域のコンサルティングサービスにも力を入れていることはお分かりいただけましたか？もちろんBPO以外のデジタルトランスフォーメーション支援プロジェクトも多数ありますので、そこはお忘れなく。

更にアクセンチュアのOperationsはプロジェクト事例で御紹介したように、グローバル案件に携わる機会が多いことも特徴の1つになっています。

業務改革やアウトソーシングサービスを発注するのは基本的に大企業ですが、大企業は当然、世界中に支社や工場・オペレーション拠点があり、各国の商習慣や法令等をもとにサービスを導入していく必要があります。

その為、アクセンチュアのOperationsの特徴としてグローバルで働く機会が多いことをご紹介しますね。

ここがすごい！アクセンチュアのOperationsの特徴
グローバルプロジェクトが多い

アクセンチュアは、世界約50カ国に拠点を持ち、グローバルで約75万人、日本法人だけでも約2.5万人の従業員を擁する世界最大級の総合コンサルティング企業として圧倒的な存在感を誇ります。そのため日本企業の海外進出や事業拡大をサポートする、グローバルプロジェクトが多い点が特徴の1つです。

先ほどご紹介した日本マイクロソフトのような日本を代表する大規模企業の他、製造業・総合商社・物流企業等、様々な企業の海外拠点を含めたデジタルトランスフォーメーションや業務改革プロジェクトを受注できており、海外で働く機会が多いファームとして有名です。

コロナ禍で直接現地に飛ぶというのが難しい時期もあったようですが、世界的にAfterコロナの世界に移行するなかでオンライン会議も使いながら、アメリカ・欧州・アジア各国と様々な国のプロジェクトで活躍されています。

先ほどご紹介した日本マイクロソフトのBPO支援プロジェクトでもフィリピン・マニラなどグローバル拠点との連携があったり、製造業のデジタル構造改革プロジェクトでは欧州や中国など複数国にまたがる案件も多いそうです。

ITやデジタル技術を活用したコンサルタントとしてキャリアを伸ばしていきたい方、特にグローバルで働く経験を積みたい方には魅力的なファームですよね。

特にITやグローバルでの就労経験は、これからも需要が高い経験になってくるでしょうし、アクセンチュアのOperationsでの数年間が皆さんのキャリアにプラスの影響をもたらす可能性は高いでしょう。

ここがすごい！アクセンチュアのOperationsの特徴
インテリジェント・オペレーション領域で圧倒的な実績を保持

アクセンチュアのOperationsが「すごい」と言われる理由の一つは、従来のBPOからデジタルやテクノロジーの力でさらなる効率化や高度化を実現する「インテリジェント・オペレーション」領域において、国内で圧倒的な存在感を持っていることがあげられます。

テクノロジーカンパニーであるアクセンチュアは、業務オペレーションの効率化と高度化において非常に多くの専門的な知識を持った人材を保有しています。業務改革とシステム導入、そしてその後の運用・保守まで一気通貫でサービス提供できることが強みです。

アクセンチュアは、グローバルで7.5万人以上のSAPコンサルタントを擁し、日本国内でもSAP認定コンサルタント資格保有者数で上位に位置しています。約40年にわたるSAPの導入経験を持ち、現在も年に1,500件を超えるSAP導入プロジェクトの実績を積み重ねています。その為、様々な企業でSAPをはじめとする基幹システムの導入だけでなく、更新や保守、さらには業務改革を伴うプロジェクトで重宝されているのがアクセンチュアのOperationsです。

順位	企業名	資格保有者数
1位	アクセンチュア	1,571人
2位	富士通グループ	1,072人
3位	デロイトトーマツコンサルティンググループ	784人
4位	日本アイ・ビー・エムグループ	537人
5位	NTTデータグループ	421人
6位	日立製作所グループ	411人
7位	PwCコンサルティング	404人
8位	アビームコンサルティンググループ	299人
9位	SCSKグループ	247人
10位	TISグループ	243人

また、こうした専門的な領域に豊富な実績がある為、複雑な案件（例えば、グローバルの各国との連携や複雑な業務領域への導入等）でも豊富な実績から成功への道筋を示すことが出来るのがアクセンチュアのOperationsが「すごい」と言われる理由となっています。

BPOをはじめとした業務アウトソーシングサービスは、1度契約すると長期的な関係となることが多く、安定した収益源となることからアクセンチュアの経営が安定し、新たな領域にチャレンジしやすくもなります。

アクセンチュアのOperationsの仕事は「BPO・業務改革コンサルティング」「デジタルトランスフォーメーション支援」「インテリジェント・オペレーション」の3つに大別できますが、全体の6~7割は業務改革・BPO関連であり、デジタル領域が2~3割、戦略系プロジェクトは全体の1割程度です。

こうしたインテリジェント・オペレーション領域での豊富な実績、それを支える国内トップクラスのSAP認定資格保有者数とデジタル技術力、その結果として安定した収益の確保が総じてアクセンチュアのOperationsが「すごい！」と言われる理由となっています。

ここがすごい！アクセンチュアのOperationsの特徴
辞めないコンサルティングファーム？

アクセンチュアはGreat Place to Work® Institute Japanが実施している「働きがいのある企業ランキング2025」で14位に入っており（5年連続トップ100入り）、特に「20代成長環境」「社員の相互尊重」という項目で非常に高いスコアを出しています。

上司や先輩のフォローがしっかりとしつつも、様々な仕事を任せてもらい若い時期から成長する機会が多いことにも定評のあるファームです。

多くのコンサルティングファームは2-3年で退職していくことを前提に働いている方が多いのも事実ですが、アクセンチュアのOperationsでは「アクセンチュアでの長期的なキャリア」も描きやすいと言われています。離職率も業界平均を下回る一桁台を維持し、Project PRIDEと呼ばれる働き方改革の取り組みにより、実施前と比較して離職率は半減したとのデータもあります。

もちろん所謂”プロジェクトガチャ”や”上司ガチャ”により、炎上案件・仕事できない上司を引いてしまうことは他のファームと同様にあると友人からも聞いていますが、それでも残業制限等もきちんと制度として設けて管理されています。

一方で私達転職note編集部の友人・知人ではアクセンチュアのOperations出身の方が様々なコンサルティングファームや事業会社で活躍されているのをよく見かけます。

上司・先輩からのフォローを受けながらコンサルタントの実力を身に着けるファームとしては、とても良い環境なのだと思います。（ただしBPOやデジタル技術、グローバル案件に全く興味がない、という方は他のファームを検討しても良い気がします）

アクセンチュアのOperationsへの中途入社！
活躍する為の準備

アクセンチュアのOperationsがどんな部門で、強みや弱みがどこにあるのか？をご紹介させていただきました。

そんなアクセンチュアのOperationsに中途入社した後、活躍する為に意識するべきことを御紹介しますね！

アクセンチュアのOperationsだけではありませんが、プロジェクト単位でチームを組成して働くコンサルタントだからこそ、入社前の準備や心構えが入社後の活躍に向けて大切になります。

1つずつ詳しくご紹介しますので、皆さんの転職後の活躍を確実なものにしてくださいね！

アクセンチュアのOperationsで中途入社後に活躍１
アクセンチュアのOperationsの特色・働き方を理解して入社する

アクセンチュアのOperationsで中途入社後に活躍するための準備で最初にできるのは、アクセンチュアのOperationsの特色や働き方を理解して入社することです。

2025年現在、アクセンチュアでは2025年6月から週5日のフル出社を原則とする方針に転換しています。コロナ禍以降リモートワークが浸透していましたが、業界全体でオフィス回帰の流れが強まる中、アクセンチュアもこの方針を採用しています。

管理職とスタッフ（管理職未満）で、この影響は大きく変わるでしょう。

中途でマネージャー以上で転職した場合、BPO案件ではクライアント企業の業務を実際に引き受けて運営するため、現場でのリーダーシップと迅速な意思決定が求められます。社内外の関係者との対面での調整業務も増えるでしょう。

一方で、スタッフクラスの方は、実際の業務オペレーションに携わりながら、先輩方から直接学べる機会が増えることをポジティブに捉えている方も多いのではないでしょうか？

まずはアクセンチュアのOperationsで皆さんが入社されようとしている部署の特色や働き方を具体的なイメージを持って理解することで、入社後に働き始めてもイメージとのギャップを持たずに働くことができるでしょう。

アクセンチュアのOperationsの働き方を詳しく知りたい方は、コンサルタントのキャリア支援を20年以上にわたって専門で支援しているマイビジョン/MyVisionに相談してみてください。

マイビジョンは未経験者のコンサル転職に特に強みを持つエージェントであり、アクセンチュアのOperationsの内情や働き方について深く理解しています。

アクセンチュアのOperationsで中途入社後に活躍２
自分の経験に合わせた職位で転職する

アクセンチュアのOperationsに中途で入社して活躍するための準備では、2つ目に自分の経験にあわせた職位で転職することです。

コンサルティング業界で1度働いたことがある方はイメージが湧くと思いますが、特にOperations部門では単なる戦略立案ではなく、クライアントの業務を実際にアウトソーシングで引き受けて運営するため、実行力と継続的な改善能力が強く求められます。

特にマネージャー以上では、クライアントの期待値コントロールを含めて、複数年にわたるBPOプロジェクト全体の品質管理と業務改革を主導しないといけません。

働き方が大きく違うだけでなく、社内にも気兼ねなく話せる同僚は少なく（そもそもみんな自分のプロジェクトで忙しくしている）、若い方達も既にデジタル技術やAIを活用した業務改革の経験を積んでおり「こうあるべき」という一定の仕事の基準を持っています。

いくら仕事内容が前職と近くても、BPOという業務形態や、デジタル技術を駆使した継続的改善のアプローチがわからないと苦労する方が多いのが、Operations未経験でのマネージャー転職です。

アクセンチュアのOperationsをはじめコンサルティングファームは職位に合わせて年収水準を定めている為、年収を上げたいという思いから、できるだけ上の役職で転職したいと考える方もいらっしゃいますが危険です。

特に、BPO業務やコンサルティング業界が未経験でマネージャー以上で転職する場合は、既にOperationsとしての経験を積んだ自分の部下達からマネージャーとしての適切な立ち居振る舞い、業務指示を求められます。

これは結構な重いプレッシャーになります。

職位に関係なく、BPO業務やコンサルティング業界の就業経験がない方は、自身の経験に合わせた職位での転職に無理せず転職するようにしましょう。

コンサルティングファームは、一般的な事業会社よりパフォーマンス次第で昇進することができます。目先の年収よりも着実な成果でクライアントに貢献し、評価を受けて昇進して、高い報酬をもらえるように努めると社内外からも1人前と認められ、気持ちよく働けると思います。

くれぐれも無理をしすぎないようにしてくださいね！

アクセンチュアのOperationsで中途入社後に活躍３
コンサルタントとしてのスキルアップを怠らない

アクセンチュアのOperationsに中途で入社して活躍するための3つ目の準備は、コンサルタントとしてスキルアップする努力をし続けることです。

多くの方がロジカルシンキングやプレゼンテーション、問題解決等の本を読み、講習を受講して転職されてきますが、実際のBPO案件で業務を引き受けながら、クライアント企業のCxOや役員に対して継続的な改善提案と成果を示し続けるのは難しいでしょう。

アクセンチュアのOperationsでは業務オペレーションを実際に引き受けた上で、生成AIやロボティクス等の先端デジタル技術を活用した業務改革を推進します。単なる理論ではなく、実践を通じてクライアントに成果を示す能力が必要です。

これは転職してからも継続して、各プロジェクトで求められる役割を100％以上にこなす中でしか鍛えられません。もちろんきちんと努力をすれば身に着けられるスキルがほとんどですが、クライアントの業務を実際に運営しながら改善を続けるという高度な要求に応え続け、上司や同僚とのパフォーマンスの違いを理解し、埋める努力を続ける必要があります。

逆に言えば、そうした環境で切磋琢磨するからこそ、高いレベルのスキルと経験を短期間で身に着けることができ、評価を得て高い報酬をもらうことができる部門でもあります。

入社後は、周囲からのフィードバックを適切に理解し、改善・実行するという主体的なアクションが大切です。ぜひ継続的に自分なりの課題に取り組むようにしてくださいね！

アクセンチュアのOperationsで中途入社後に活躍４
周囲の優秀なメンバーと良好な関係構築を図る

コンサルティングファームはドライな人間関係と思われがちですが、実は過去のBPOプロジェクトのノウハウや、デジタル技術を活用した業務改革の実績などを同僚同士でシェアしていたり、相談していたりします。

中途で入社した方々は、同時期入社の方とのつながりはありますが、社内で何年も経験を積んだ方々との関係は、あまり作れていない方が多いでしょう。

一時的に、社内のアセットをうまく使い込ませていないので、フリーのコンサルタントと同じような状況なわけです。

そんな状況を早く脱し、アクセンチュアのOperationsが持つ豊富なBPOプロジェクトの実績やインテリジェント・オペレーションのノウハウを活用して、効率的に業務改革ができるようになるために、社内の「経験豊富な方々」と関係性を作ることが非常に大切です。

2025年6月からの週5日出社方針により、オフィスでの対面コミュニケーションの機会が増えています。この機会を活用して、社内の人材と良好な人間関係を作ることが、結果的に皆さんの仕事のスピードとクオリティを上げることにつながります。

ぜひ意識的に社内の様々な方と会話をして、良好な人間関係を作ってくださいね！

FAQ｜「アクセンチュアのOperationsの強みと弱み」を知りたい方へ

アクセンチュアのOperationsの中途採用対策
相談すべき転職エージェント

2025年現在、多くの企業が直面している課題は「生成AIエージェントの業務実装」「インテリジェント・オペレーションの実現」「デジタル労働力の構築」など、より複合的で高度な業務変革課題となっています。

これらの課題に対して、アクセンチュアのオペレーションズ コンサルティング本部では次のような支援を強化しています。

これらの最新ニーズに対応するため、アクセンチュアのOperationsでは従来のBPO専門性に加えて、AI・RPA・データアナリティクス・業務プロセス設計領域の専門人材を積極的に採用・育成しています。

もしコンサルタントのキャリアやコンサルタントの次のキャリアを考えているのであれば、ここまで御紹介してきた通り「自分がキャリアで何を実現したいのか」「今の転職で何を実現すべきなのか」は、目先の転職だけでなく、転職後も頑張り続ける為に非常に大切です！

そこで将来、コンサルタントとしてのキャリアを考えている方に向けて、コンサルタントのキャリアに詳しく、キャリア支援（棚卸→ゴール設定→実現に向けたアクションプラン策定等）で評判の高い転職エージェント・転職サービスをご紹介しますね。

まとめ：アクセンチュアのOperationsの強みと弱み！特徴とは

アクセンチュアのOperationsへの転職は、世界最大級のグローバルネットワークとAI・デジタル技術を活用したインテリジェント・オペレーションという独自のポジションを理解することが極めて重要になります。

特に2024年以降は、生成AIと自動化技術の本格導入・AIエージェントによる業務支援の拡大・シェアードサクセスモデルの深化といった事業戦略の進化や、日本航空をはじめとする大手企業でのAI活用プロジェクトの急増について深く理解することが、転職成功の分かれ目となります。

最も重要なのは、コンサルティング業界に精通したムービン・ストラテジック・キャリアやアクシスコンサルティング等の専門エージェントとの連携です。これらのエージェントは、面接官別の選考傾向や過去通過者のノウハウを詳細に蓄積しており、アクセンチュアのOperationsの「戦略から実行・運用までエンド・ツー・エンドで支援するパートナー」としての独自性を面接でどう表現すべきかまで、具体的な対策を提供してくれます。

転職を検討される際は、面接準備と並行して、アクセンチュアのOperationsでのキャリアパスや働き方についても事前に詳しく調査することをおすすめします。

記事内でもお伝えしましたが、志望度の高い企業への応募前には、必ず複数社で面接経験を積んでください。場慣れにより緊張が和らぐだけでなく、面接官の反応を通じて自分の回答をブラッシュアップできる貴重な機会となります。

成功への道筋は明確です：①転職エージェントから選考情報とノウハウを収集、②面接慣れによる緊張感の軽減、③相手の反応に応じた回答の最適化、この3ステップで選考通過率は飛躍的に向上します。

皆さんの転職活動が実り多いものとなることを心より願っています。