何がすごいの？ドルビックスコンサルティングの強み/弱み｜丸紅グループのコンサルティングファームとしての立ち位置と将来性を徹底解説

こんにちは、転職note 編集部です。

今回は大手総合商社・丸紅が100%出資して設立した、DX特化型コンサルティングファームとして急成長を遂げるドルビックスコンサルティングの中途採用について詳しくご紹介します。

ドルビックスコンサルティング自体は2020年12月の会社設立、2021年1月の事業開始から5年足らずで、現在では従業員数約174名の注目コンサルティングファームとして成長しています。

一方で、近年、ITコンサルティングファームの数が増加し、改めてドルビックスコンサルティングの中途採用の特徴は何か？転職対策のポイントは何か？どのような人材を求めているのか？がわからないという方も多いと思います。

そこで今回は次のような疑問に答えていきたいと思います。

本記事では、ドルビックスコンサルティングの中途採用の実態と転職成功のための対策方法をご紹介していきます。

今回は、実際にドルビックスコンサルティングで働いたことのあるコンサルタントの方へのインタビューや公式データ、転職サイトの情報を交えて、私達転職note編集部の実体験をもとにご紹介していきます。

事業会社からドルビックスコンサルティングのコンサルタントキャリアを目指す方の参考になる内容だと思うので、是非、最後まで読んでみてくださいね。

ドルビックスコンサルティングの会社概要と歴史

ドルビックスコンサルティングは2020年12月21日設立で従業員数174名（2025年10月時点）を抱える、丸紅が100%出資する日本発のDX特化型コンサルティングファームです。

企業のデジタルトランスフォーメーションを戦略立案から、システム開発・導入、運用改善まですべての領域を手掛けるDX専門のコンサルティングファームです。

「変革への新たな選択肢を創造し続ける」をPurposeとして掲げ、総合商社の事業資産とテクノロジーを組み合わせた独自のアプローチで企業の変革を実現しています。

「日本発のDXを先導するファーム」をビジョンとし、総合商社の事業資産とデジタル・戦略のコンサルティング知見を組み合わせることで、従来のコンサルティングファームにはない価値を提供しています。

ドルビックスコンサルティングの会社概要

商号	ドルビックスコンサルティング株式会社
英文商号	DOLBIX CONSULTING Inc.
設立年月日	2020年（令和2年）12月21日
従業員数	174名（2025年10月1日現在）
資本金	740百万円（資本準備金含む）
代表者	代表取締役社長 CEO　菅 隆之
連結売上高	非公開 ※急成長中のベンチャーコンサルファーム 2021年1月事業開始から約4年で174名体制に拡大
営業内容	デジタルトランスフォーメーション（DX）コンサルティング （戦略立案・新規事業開発・業務改革） デジタルビジネス構想策定 ITコンサルティング （システム設計・開発・運用改善） データアナリティクス

出典：ドルビックス社HP　https://www.dolbix.com/company/

2024年本社移転
最新設備の充実したワークスペース

2024年7月にコレド室町2（室町古河三井ビルディング）の10階に本社を移転し、働く環境が大幅に改善されました。

東京メトロ銀座線・半蔵門線の三越前駅から駅直結の好立地で、クライアントとの打ち合わせや急成長するチームワークがより効率的に行える環境が整っています。

ドルビックスコンサルティングの歴史

ドルビックスコンサルティングは、総合商社大手の丸紅が「DX（デジタルトランスフォーメーション）で企業の新たな価値を育て上げる」というコンセプトのもと、100%出資で設立したDX特化型コンサルティングファームです。

社名「DOLBIX」は、「Digital Transformation（DX）」と「ORBIS（ラテン語で羅針盤）」という2つの言葉を組み合わせたもので、DXが進む世の中で企業の羅針盤となることを表しています。

2021年1月の事業開始から約4年で、従業員数は174名（2025年10月時点）に達し、急速な成長を遂げています。

ドルビックスコンサルティングの経営戦略の変遷

事業開始から3年余りで100名体制を達成した後、2024年4月からは「第2創業期」として新たな成長フェーズに突入しました。経営戦略コンサルティング（CSD）、ビジネスプロデュース＆トランスフォーメーション（BPX）、デジタルトランスフォーメーション（DTX）の3本部体制を構築し、「1を10にする」段階として組織体制を強化しています。2025年には外販比率8割を目指し、丸紅グループ内だけでなく、外部企業への支援を本格化させています。金融法人部の新設により、メガバンクや地方銀行をチャネルとした地域中堅・大企業への展開を加速させています。

最新のドルビックスコンサルティングのAI・デジタル化への取り組み

ドルビックスコンサルティングは、丸紅グループの多様な事業領域で培ったDX知見を活かし、先進的なデジタルソリューションを提供しています。

2025年9月には株式会社ソラコムとの協業を開始し、AIとIoTを統合的に活用した企業のDX支援を強化しています。IoTで現実世界をデータ化し、AIで新たな知見を創出することで、製造業、物流、エネルギー、小売など幅広い業界での価値創造を支援しています。

また、総合商社ならではの多種多様な事業領域における実践経験を活かし、新規デジタルビジネスの戦略立案から実装・運用までを一気通貫で支援。構想策定にとどまらず、体制構築、アライアンス、システムの設計・開発、運営体制の整備までをトータルにサポートする体制を構築しています。

強みと弱みは何？
ドルビックスコンサルティングの強み

ドルビックスコンサルティングの強みとして、丸紅グループという総合商社のバックボーンを活かした独自のDXコンサルティング、戦略とテクノロジーを融合させた一気通貫の支援体制、そしてビジネスとシステム両面に精通した高い専門性があることをお伝えしたいと思います。

総合商社が展開する多種多様な事業領域における実績と、大手ファーム出身のコンサルタントが集結した体制は、他のコンサルティングファームでは実現できない価値提供を可能にしています。

こうしたドルビックスコンサルティングの歴史や特徴をふまえて、どんな会社かを実際に働いている社員の方へのインタビューをもとに御紹介したいと思います。

ドルビックスコンサルティングのすごい強み①
丸紅グループの事業資産とネットワーク

総合商社である丸紅の100%出資で2020年12月に設立されたドルビックスコンサルティングは、丸紅グループが展開する多種多様な事業領域におけるビジネスネットワークやパートナー人脈を活用できる点が最大の特徴です。

インフラから製造業、流通、金融まで幅広い業界における丸紅グループの事業知見を活かし、単なるコンサルティングにとどまらず、実際の事業創造や業界再編まで視野に入れた大型案件に取り組むことができます。

また総合商社グループの一員であることから、海外から仕入れた原材料を国内クライアントに卸す商社業務の最適化や、貿易金融の高度化など、商社ならではの実践的なDX支援案件に関わることができ、グローバルな視点でのコンサルティング経験を積むことが可能です。

このように丸紅グループという強固な基盤を持つことで、グループ内のDXニーズに応えながら知見を蓄積し、それを外部企業へも展開していく独自のビジネスモデルを確立しています。当初は3年目からグループ外案件の獲得を計画していましたが、すでに多くの引き合いを受けており、社会基盤の革新に貢献できる魅力的な案件に若手のうちから携わることができます。

ドルビックスコンサルティングのすごい強み②
戦略とテクノロジーの一気通貫支援

ドルビックスコンサルティングの大きな特徴の一つが、ビジネス戦略とシステム構築の両面でコンサルティングができる点です。DXで変革を目指す場合、目的となるのはビジネスであり、変革の手段がITです。戦略コンサルであれば戦略構想がメイン、ITコンサルであればシステム導入部分というように分かれることが多い中、ドルビックスでは両方に関われます。

構想策定にとどまらず、体制構築やアライアンス、システムの設計・開発など、事業化や運営体制の整備までをトータルにサポートする一気通貫の支援が可能です。

また大手コンサルティングファーム出身者と事業会社出身者からなるチームで、コンサルノウハウと顧客視点の両方を兼ね備えた課題解決に取り組んでいます。設立時から多くの大手ファーム出身のエース級人材が参画しており、彼らが責任者を務めるプロジェクトに関わることで、若手コンサルタントも急速に成長できる環境が整っています。

実際の案件としては、AIによる物流最適化やブロックチェーンによる貿易金融高度化のPoCから、業界横断プラットフォームの構想策定、基幹システムのDX活用まで、多様なテーマに対応しています。2021年には株式会社スマートバリューと提携し、乗用車から建設機械、産業機械まで幅広い分野のDX支援サービスも開始するなど、先進技術を持つパートナー企業と組んだコンサルティングも展開しています。

ドルビックスコンサルティングのすごい強み③
大手ファーム出身の優秀なコンサルタント人材

ドルビックスコンサルティングには、三菱総合研究所、フロンティア・マネジメント、アビームコンサルティングなど、大手コンサルティングファーム出身のエース級人材が多数在籍しています。2021年1月の事業開始から約5年で従業員数は174名（2025年10月時点）まで成長しており、その多くがコンサルティングファーム出身者です。

設立当初から「丸紅色を排除し独立性・中立性を担保した会社にする」という方針のもと、優秀な人材を惹きつけリテインすることに注力してきました。その結果、丸紅からの出向者は数名にとどまり、大手ファームからシンクタンク系、IT系まで様々なバックグラウンドを持つプロフェッショナルが集結しています。

またMD（マネージングディレクター）やSM（シニアマネージャー）といった上位職者が責任者を務めるプロジェクトに若手のうちから参画することで、OJTを通じて急速に成長できる環境が整っています。スタートアップフェーズの会社でありながら、大手ファーム品質のコンサルティングを提供できる体制が構築されています。

さらに創業期の会社であることから、コンサルティング業務だけでなく、プロジェクト管理やナレッジマネジメントの仕組みづくりを推進する社内タスクフォースにも参加できます。自社をコンサルティングして、自分にとって成果を出しやすい制度設計に関われるのは、ユニークな機会と言えるでしょう。

ドルビックスコンサルティングのすごい強み④
スタートアップ期ならではの裁量と成長機会

2020年12月設立、2021年1月事業開始という若い会社であるため、大手ファームにはない自由度と裁量権があります。ファームとしてのガイドラインや過去の案件事例が少ない分、自分たちで試行錯誤しながら新しいコンサルティングスタイルを創り上げていく醍醐味があります。

マネージャー以上の職位では、コンサルティング業務に加えて社内タスクフォースにも参加し、業務基盤の整備やナレッジマネジメントの仕組みづくりにも関われます。自分にとって成果を出しやすい制度を自ら設計できるという点は、大手ファームでは得られない貴重な経験です。

また評価制度は年2回の評価を実施し、成果や能力に応じた昇給昇格を行う実力主義を採用しています。年功序列ではなく、若手でも実力次第で早期にキャリアアップできる環境が整っており、向上心旺盛な人材にとっては理想的な成長環境と言えるでしょう。

さらに2025年には「金融法人部」を新設し、メガバンクを中心とした金融機関向けコンサルティングサービスを本格展開するなど、組織としても着実に進化を続けています。創業5年目で約150名のコンサルタント体制を築き、グループ外案件の比率も8割を目指すなど、急成長フェーズにある組織で会社とともに成長できる魅力があります。

ドルビックスコンサルティングのすごい強み⑤
独立性・中立性を保った顧客本位のコンサルティング

丸紅グループの100%出資という立場でありながら、ドルビックスコンサルティングは「常に顧客にとって最善の解決策を提供する」という価値観のもと、独立性・中立性を重視した経営を行っています。

丸紅ITソリューションズや丸紅情報システムズといったグループ内のICT事業会社との連携は行いますが、あくまでクライアントにとって最適なソリューションを選定することを最優先としています。特定のシステムやパッケージに依存することなく、中立的な立場から最良の提案ができる体制を整えています。

またコンサルティング会社としての専門性を高めるため、丸紅からの出向者を最小限に抑え、大手ファーム出身の優秀なコンサルタントを積極的に採用してきました。この方針により、商社の事業理解とコンサルティングの専門性を両立した独自のポジショニングを確立しています。

外資系ファームとは異なり、良い意味で日本人らしさのあるコンサルティングファームとしても評価されています。経営層を含めクライアントに対する「仲間意識」を大切にし、単なるサービス提供者ではなく、ともにビジネスを作り上げるパートナーとしての関係構築を重視しています。

強みと弱みは何？
ドルビックスコンサルティングの弱み

昨今のDX・コンサルティング業界は、様々なプレイヤーがひしめき合っています。

アクセンチュアやPwCコンサルティングといった大手総合ファームはもちろん、ベイカレントコンサルティングやデロイトトーマツコンサルティングなど、DX領域に注力する企業が競合となることも多いでしょう。

コンサルティングファームは、どの企業も全業界・全サービスに対してフルラインでサービス提供を目指しており、サービス内容での差別化が難しいのはどのファームも同じです。

その為、各企業が似たような年齢・経験の人材を採用しようとしていますが、外資系企業や大手ファームは積極的に年収水準を上げてオファーを出せます。

しかし、ドルビックスコンサルティングの場合は、2020年設立の新興ファームであり、まだブランド認知度が大手に比べて低いため、優秀な人材の獲得競争において不利な状況にあります。

丸紅グループという安定基盤はドルビックスコンサルティングの大きな魅力である一方で、競合他社に比べて知名度や実績が少ないことが、新たな人材の獲得競争において課題となっているのも事実です。それでは早速、ドルビックスコンサルティングの弱みを見てみましょう。

ドルビックスコンサルティングの弱み①
ブランド認知度と人材獲得力の課題

ドルビックスコンサルティングの最大の課題は、設立から5年という歴史の浅さによるブランド認知度の低さです。大手総合商社の丸紅が100%出資する安定基盤がある一方で、コンサルティング業界における知名度は、アクセンチュアやPwCといった競合と比較すると劣後しています。

2025年10月時点で従業員数は174名と、急速に成長しているものの、人材獲得において競合他社に比べて不利な状況が続いています。特に優秀なコンサルタントの採用において、知名度のある大手ファームや外資系企業に人材を奪われるケースが少なくありません。スピード感を持って選考を進めることで対応しているものの、ブランド力の差は依然として課題となっています。

ドルビックスコンサルティングの弱み②
組織規模拡大に伴う成長痛

急成長企業特有の課題として、組織規模の拡大に伴う体制整備の遅れが挙げられます。従業員数174名という規模は、大手ファームの数万人規模と比較すると小さく、案件対応力や専門領域のカバレッジに限界があります。

2025年には金融法人部を新設し、外販比率を8〜9割に拡大する戦略を打ち出していますが、組織拡大のスピードに対して、育成体制やナレッジの蓄積が追いついていない面があります。若手の採用が増える中で、育成する側の負担が大きくなり、本業であるクライアントワークとメンバー育成のバランスに課題を感じる社員の声も聞かれます。

コンサルティング事業は、基本的に人月×単価＝売上のビジネスモデルの為、優秀な人材を多く採用して稼働させることが企業成長の鍵となります。特に設立から5年という短期間で急成長を遂げているドルビックスコンサルティングにとって、人材を増やしながら品質を維持し、組織としての一体感を保つことは大きな挑戦となっています。

人を増やさないと成長できない、しかし人を増やすと育成負担が増大し、組織文化の浸透や品質管理が難しくなるというジレンマが、成長期のファームならではの課題として存在しています。一方で、意思決定プロセスに若手でも関われる点や、会社の成長に直接貢献できる実感は、大手ファームでは得られない魅力として評価されています。

ドルビックスコンサルティングのプロジェクト事例

2020年12月に丸紅100%出資で設立され、2021年の事業開始以来、丸紅グループの多様な事業資産を活用したDXコンサルティングで急成長を遂げているドルビックスコンサルティングのプロジェクトをご紹介します。

2024-2025年の最新取り組み
時代をリードする新サービス展開

ドルビックスコンサルティングは丸紅グループの事業資産を最大限活用し、DXを戦略策定から運用改善まで一気通貫で支援する独自のポジションを確立しています。

金融法人部の新設による地域企業支援

2025年7月、「金融法人部」を新設し、メガバンクや地方銀行との連携を強化。銀行チャネルを活用して地域の中堅・大企業のDX支援を推進し、外販比率8割達成を目指す戦略的な組織展開を開始しました。

ソラコムとのAI・IoT協業

2025年9月、ソラコムとの戦略的協業を発表。AIとIoTの融合により、製造業や物流業における現場DXを強力に推進。丸紅グループの事業資産とソラコムの先進IoT技術を組み合わせた実践的なソリューション提供を開始しています。

3本部体制による事業拡大

2024年に「第2創業期」として3本部体制へ組織再編を実施。ビジネスプロデュース&トランスフォーメーション本部、デジタルインテグレーション本部、金融法人部の体制で、累計プロジェクト500件超を目指し、従業員数も創業時の約30名から2025年10月時点で174名へと飛躍的な成長を遂げています。

これらの取り組みにより、ドルビックスは「商社発のコンサルティングファーム」という独自性を武器に、他ファームにはない構想策定から実装・運用までの一気通貫支援を実現しています。

食品製造業のアフターサービスDX

＊製造設備販売事業のデジタル化支援案件

食品パッケージ製造設備を販売するK社において、技術スタッフによるアフターサービス領域のデジタル化を支援した大規模プロジェクトです。

従来は技術スタッフの属人的なノウハウに依存していたアフターサービスを、デジタルプラットフォーム上で標準化・可視化することで、サービス品質の向上と業務効率化を実現しました。

ドルビックスの強みである「戦略×テクノロジー」のアプローチにより、ビジネスモデルの再構築からシステム実装まで一気通貫で支援し、K社の新たな収益源確立に貢献しています。

通信事業者のB2C統合プラットフォーム構築

光回線やデータセンター事業を展開するJ社において、B2C向け統合プラットフォーム開発のプログラム運営を支援したプロジェクトです。

複数の開発ベンダーをコントロールしながら、統合プラットフォーム化を見据えたシステム刷新を推進。プロジェクトマネジメントと品質管理を徹底し、大規模システム開発を成功に導きました。

こうした実績を通してドルビックスは、丸紅グループの幅広い業界ネットワークと、大手ファーム出身者と事業会社出身者からなるハイブリッドチームの強みを発揮し、構想から実装までの完全伴走型支援を実現しています。

まさに商社発のコンサルティングファームならではの、事業資産とコンサルティング知見を融合させた独自のプロジェクト事例だと言えます。

ここがすごい！
ドルビックスコンサルティングの特徴（グローバル×商社発の独自性）

さて、これまではドルビックスコンサルティングの強みと弱み、そしてプロジェクト事例をご紹介してきました。

DX（デジタルトランスフォーメーション）特化型のコンサルティングファームとして、特に丸紅グループの事業資産を活用した実装支援で確固たる強みを発揮していることはお分かりいただけましたか？構想策定から実行、運用改善まで一気通貫で支援するスタイルが特徴です。

更にドルビックスコンサルティングはプロジェクト事例でご紹介したように、総合商社の丸紅グループならではのグローバルネットワークを活用した支援ができることも特徴の1つになっています。

DXプロジェクトを発注するのは基本的に大企業ですが、大企業は当然、世界中に拠点や事業を展開しており、各国のビジネス環境や商習慣を踏まえたシステム導入・DX推進が求められます。

その為、ドルビックスコンサルティングの特徴として商社発ならではのグローバル視点とDXの専門性を兼ね備えた支援ができることをご紹介しますね。

ここがすごい！ドルビックスコンサルティングの特徴
丸紅グループの事業資産を活用したグローバル支援

ドルビックスは、大手総合商社の丸紅が100%出資して2020年12月に設立した、日本発のDX特化型コンサルティングファームです。総合商社の事業資産とグローバルネットワークを活用した支援が大きな特徴となっています。

丸紅グループが展開する多種多様な事業領域において、ライフスタイル、情報ソリューション、食料・アグリ、エネルギー・化学品、電力・インフラなど様々な業界での豊富な知見を蓄積しており、グローバルに広がる事業ネットワークを活用したDX支援を提供できる点が強みです。

設立から5年目で従業員数は174名（2025年10月現在）まで成長し、2025年には「金融法人部」を新設するなど、外販比率を8割まで高める戦略を推進しています。銀行チャネルを活用した地域企業へのDX支援も展開するなど、商社ならではのネットワークを活かした事業拡大を図っています。

コロナ禍を経て、オンラインとリアルを組み合わせた支援体制で、アジアを中心としたグローバル展開や、国内でも地方銀行と連携した地域企業のDX推進など、様々な形で活躍されています。

DXを活用したコンサルタントとしてキャリアを伸ばしていきたい方、特に商社的なビジネス視点とテクノロジーの両方を身につけたい方には魅力的なファームですよね。

特にDXや実装支援の経験は、これからも需要が高い経験になってくるでしょうし、ドルビックスでの数年間が皆さんのキャリアにプラスの影響をもたらす可能性は高いでしょう。

ここがすごい！ドルビックスの特徴
DXを戦略策定から運用改善まで一気通貫で支援

ドルビックスコンサルティングが「すごい」と言われる理由の一つは、DX（デジタルトランスフォーメーション）の支援において、構想策定から実装、運用改善まで一気通貫でサポートできる体制を持っていることがあげられます。

DXとは、デジタル技術を活用して企業のビジネスモデルや業務プロセスを変革し、新たな価値を創出する取り組みです。DXの推進には戦略立案だけでなく、実際のシステム開発や組織変革、運用体制の構築など、多くの専門的な知識を持った人材が必要です。

ドルビックスは、大手コンサルティングファーム出身者と事業会社出身者からなる、コンサルノウハウと顧客視点の両方を兼ね備えたチーム構成が特徴です。戦略とテクノロジーの両面から課題解決に取り組むことができます。

この「戦略×テクノロジー」による一気通貫の支援、そして「事業者目線×コンサル目線」を兼ね備えた課題解決アプローチがドルビックスコンサルティングの最大の強みとなっています。その為、様々な企業でDXの構想策定から実装、さらには運用改善まで一貫して支援できるプロジェクトで重宝されています。

支援領域	特徴
経営戦略&機能戦略	産業構造の変革を見据えた新規事業開発
デジタルビジネス戦略	新事業プラットフォーム構想・開発パートナー選定
DXガレージ®	未来志向の新規事業開発研修と伴走支援
先進テクノロジーR&T	AI/IoTなど先進技術の実証実験
デジタルビジネス基盤構築	基幹システムモダナイゼーション構想策定
オペレーショナルエクセレンス	バックオフィス業務改革とデジタイゼーション
営業組織改革	アフターサービス領域のデジタル化支援
データモニタリング&コントロール	データ活用による経営管理高度化

また、こうした幅広い支援領域と丸紅グループの事業資産を活用できる為、DXの案件で複雑な要件（例えば、グローバル展開やビジネスパートナーとの連携、既存事業とのシナジー創出等）でも豊富な実績とネットワークから成功への道筋を示すことが出来るのがドルビックスコンサルティングが「すごい」と言われる理由となっています。

DXを中心とした支援は、一度プロジェクトが始まると長期的な関係性が構築されやすく、安定した収益源となることからドルビックスコンサルティングの経営が安定し、新たな領域にチャレンジしやすくもなります。

ドルビックスコンサルティングの仕事は「DX・ITコンサルティング」が全体の7割程度を占め、残りが「業務・戦略コンサルティング」となっています。直近では2025年に金融法人部を新設し、メガバンクや地方銀行と連携したDX支援にも注力しています。

こうしたDX領域での一気通貫支援、それを支える商社とコンサルの知見を兼ね備えたチーム、その結果として急成長を続ける組織が総じてドルビックスが「すごい！」と言われる理由となっています。

ここがすごい！ドルビックスの特徴
ホワイトな働き方ができる急成長ファーム

ドルビックスコンサルティングはOpenWorkでの総合評価が3.08点と、成長中のファームとしては標準的なスコアながら、月間平均残業時間が34.3時間と、コンサルティング業界の平均38.6時間より少ない傾向が見られます。

若手からコンサルタントとしての実力を身につけられる環境でありながら、ワークライフバランスも比較的保ちやすいファームとして評価されています。リモートと出社を選択でき、有給も取りやすいという口コミも見られます。

設立5年目の2025年時点で約174名の体制まで成長しており、「商社発のコンサルティングファーム」という独自性を武器に急拡大を遂げています。丸紅グループのDX案件からスタートし、現在では外販比率を8割まで高める戦略を推進中です。

もちろん所謂”プロジェクトガチャ”や”上司ガチャ”により、炎上案件や相性の合わない上司を引いてしまうことは他のファームと同様にありますが、それでも残業管理等はきちんと制度として設けられています。

一方で成長中のファームならではの課題として、育成方針が上位職者の考え次第で決まってしまう面や、制度構築に時間を取られる面もあるという声も聞かれます。

DXやコンサルティング未経験からキャリアをスタートする方も多く、商社とコンサルの両方の視点を学べる環境として、キャリアの初期段階での成長機会を求める方にとっては良い選択肢となるでしょう。（ただしDXやデジタル、ビジネス実装に全く興味がない、という方は他のファームを検討しても良い気がします）

ドルビックスコンサルティングへの中途入社！
活躍する為の準備

ドルビックスコンサルティングがどんな会社で、強みや弱みがどこにあるのか？をご紹介させていただきました。

そんなドルビックスコンサルティングに中途入社した後、活躍する為に意識するべきことを御紹介しますね！

ドルビックスコンサルティングだけではありませんが、プロジェクト単位でチームを組成して働くコンサルタントだからこそ、入社前の準備や心構えが入社後の活躍に向けて大切になります。

1つずつ詳しくご紹介しますので、皆さんの転職後の活躍を確実なものにしてくださいね！

ドルビックスコンサルティングで中途入社後に活躍１
ドルビックスコンサルティングの特色・働き方を理解して入社する

ドルビックスコンサルティングで中途入社後に活躍するための準備で最初にできるのは、ドルビックスコンサルティングの特色やドルビックスコンサルティングの働き方を理解して入社することです。

2025年現在、ドルビックスコンサルティングでは「フレキシブルなワークスタイル」を積極的に推進しています。

管理職とスタッフ（管理職未満）で、この影響は大きく変わるでしょう。

中途でマネージャー以上で転職した場合、社内文化やルール、各種ツールの使い方がわからない中でリモートワーク中心でメンバーを管理することに難しさを感じるかたも多いと思います。

一方で、スタッフクラスの方はリモートワークで働けるのは、通勤なども考えるとポジティブに考えている方も多いのではないでしょうか？

まずはドルビックスコンサルティングで皆さんが入社されようとしている部署の特色や働き方を具体的なイメージを持って理解することで、入社後に働き始めてもイメージとのギャップを持たずに働くことができるでしょう。

ドルビックスコンサルティングの働き方を詳しく知りたい方は、コンサルタントのキャリア支援を20年以上にわたって専門で支援しているマイビジョン/MyVisionに相談してみてください。

マイビジョンは未経験者のコンサル転職に特に強みを持つエージェントであり、ドルビックスコンサルティングの内情や働き方について深く理解しています。

ドルビックスコンサルティングで中途入社後に活躍２
自分の経験に合わせた職位で転職する

ドルビックスコンサルティングに中途で入社して活躍するための準備では、2つ目に自分の経験にあわせた職位で転職することです。

コンサルティング業界で1度働いたことがある方はイメージが湧くと思いますが、コンサルティング業界はプロジェクト単位でアサインされチームアップする等、事業会社とは働き方が大きく異なります。

特にマネージャー以上では、クライアントの期待値コントロールを含めてプロジェクト全体の品質管理をしないといけません。

働き方が大きく違うだけでなく、社内にも気兼ねなく話せる同僚は少なく（そもそもみんな自分のプロジェクトで忙しくしている）、若い社員達はコンサルタントとして複数年経験しており「こうあるべき」という一定の仕事の基準を持っています。

いくら仕事内容が前職と近くても、クライアントの期待値や社内での動き方がわからないと苦労する方が多いのが、コンサル未経験でのマネージャー転職です。

ドルビックスコンサルティングをはじめコンサルティングファームは職位に合わせて年収水準を定めている為、年収を上げたいという思いから、できるだけ上の役職で転職したいと考える方もいらっしゃいますが危険です。

特に、コンサルティング業界が未経験でマネージャー以上で転職する場合は、既にコンサルタントとしての経験を積んだ自分の部下達からマネージャーとしての適切な立ち居振る舞い、業務指示を求められます。

これは結構な重いプレッシャーになります。

職位に関係なく、コンサルティング業界の就業経験がない方は、自身の経験に合わせた職位での転職に無理せず転職するようにしましょう。

コンサルティングファームは、一般的な事業会社よりパフォーマンス次第で昇進することができます。目先の年収よりも着実な成果でクライアントに貢献し、評価を受けて昇進して、高い報酬をもらえるように努めると社内外からも1人前と認められ、気持ちよく働けると思います。

くれぐれも無理をしすぎないようにしてくださいね！

ドルビックスコンサルティングで中途入社後に活躍３
コンサルタントとしてのスキルアップを怠らない

ドルビックスコンサルティングに中途で入社して活躍するための3つ目の準備は、コンサルタントとしてスキルアップする努力をし続けることです。

多くの方がロジカルシンキングやプレゼンテーション、問題解決等の本を読み、講習を受講して転職されてきますが、実践の場で状況が日々刻々と変わる中で、クライアント経営層の悩みに対する鋭い仮説やアプローチを出せるかというと難しいでしょう。

ドルビックスコンサルティングではDXプロジェクトが多いとは言え、様々な課題に対するアプローチを検討して、スケジュールを調整して、クライアントに適切に説明しきる能力が必要です。

これは転職してからも継続して、各プロジェクトで求められる役割を100％以上にこなす中でしか鍛えられません。もちろんきちんと努力をすれば身に着けられるスキルがほとんどですが、クライアントの求めていることを常に考え続け、上司や同僚とのパフォーマンスの違いを理解し、埋める努力を続ける必要があります。

逆に言えば、そうした環境で切磋琢磨するからこそ、高いレベルのスキルと経験を短期間で身に着けることができ、評価を得て高い報酬をもらうことができる業界でもあります。

入社後は、周囲からのフィードバックを適切に理解し、改善・実行するという主体的なアクションが大切です。ぜひ継続的に自分なりの課題に取り組むようにしてくださいね！

ドルビックスコンサルティングで中途入社後に活躍４
周囲の優秀なメンバーと良好な関係構築を図る

コンサルティングファームはドライな人間関係と思われがちですが、実は過去のプロジェクトアプローチや実績などのノウハウを同僚同士でシェアしていたり、相談していたりします。

中途で入社した方々は、同時期入社の方とのつながりはありますが、社内で何年も経験を積んだ方々との関係は、あまり作れていない方が多いでしょう。

一時的に、社内のアセットをうまく使い込ませていないので、フリーのコンサルタントと同じような状況なわけです。

そんな状況を早く脱し、ドルビックスコンサルティングの丸紅グループの事業資産とコンサルティング知見を活用して、効率的に問題解決ができるようになるために、社内の「経験豊富な方々」と関係性を作ることが非常に大切です。

リモートワークが中心だと難しい面もあるかもしれませんが、その分、ドルビックスコンサルティング側も社内のネットワーキングイベントを企画してくれています。そうしたイベントを活用して、社内の人材と良好な人間関係を作ることが、結果的に皆さんの仕事のスピードとクオリティを上げることにつながります。

ぜひ意識的に社内の様々な方と会話をして、良好な人間関係を作ってくださいね！

FAQ｜「ドルビックスコンサルティングの強みと弱み」を知りたい方へ

ドルビックスコンサルティングの中途採用対策
相談すべき転職エージェント

2025年現在、多くの企業が直面している課題は「生成AIの実装とビジネス活用」「サプライチェーン再構築」「サステナビリティ経営」など、より複合的で高度な経営課題となっています。

これらの課題に対して、ドルビックスコンサルティングでは次のような支援を強化しています。

これらの最新ニーズに対応するため、ドルビックスでは丸紅グループの事業資産とグローバルネットワークを活用しながら、戦略策定から実行・運用改善まで一気通貫で支援できる体制を構築し、大手ファーム出身者と事業会社出身者の両方の視点を兼ね備えた専門人材を積極的に採用・育成しています。

もしコンサルタントのキャリアやコンサルタントの次のキャリアを考えているのであれば、ここまで御紹介してきた通り「自分がキャリアで何を実現したいのか」「今の転職で何を実現すべきなのか」は、目先の転職だけでなく、転職後も頑張り続ける為に非常に大切です！

そこで将来、コンサルタントとしてのキャリアを考えている方に向けて、コンサルタントのキャリアに詳しく、キャリア支援（棚卸→ゴール設定→実現に向けたアクションプラン策定等）で評判の高い転職エージェント・転職サービスをご紹介しますね。

まとめ:ドルビックスコンサルティングの強みと弱み！特徴とは

ドルビックスコンサルティング株式会社への転職は、丸紅100%出資による商社発DXコンサルティングファームという独自のポジションと総合商社の事業資産を活用した一気通貫支援を理解することが極めて重要になります。

特に2025年以降は、金融法人部の新設・外販比率8割への拡大・銀行チャネル活用による地域中堅企業支援の強化といった組織体制の進化や、IoT・AI融合・製造業DX・出版流通デジタル化分野での先進プロジェクトの急増について深く理解することが、転職成功の分かれ目となります。

最も重要なのは、コンサル業界に精通したアクシスコンサルティングやムービン・ストラテジック・キャリア等の専門エージェントとの連携です。これらのエージェントは、面接官別の選考傾向や過去通過者のノウハウを詳細に蓄積しており、ドルビックスの「商社×コンサル×テクノロジー」という三位一体の独自性を面接でどう表現すべきかまで、具体的な対策を提供してくれます。

転職を検討される際は、面接準備と並行して、ドルビックスでのキャリアパスや働き方についても事前に詳しく調査することをおすすめします。

記事内でもお伝えしましたが、志望度の高い企業への応募前には、必ず複数社で面接経験を積んでください。場慣れにより緊張が和らぐだけでなく、面接官の反応を通じて自分の回答をブラッシュアップできる貴重な機会となります。

成功への道筋は明確です：①転職エージェントから選考情報とノウハウを収集、②面接慣れによる緊張感の軽減、③相手の反応に応じた回答の最適化、この3ステップで選考通過率は飛躍的に向上します。

皆さんの転職活動が実り多いものとなることを心より願っています。