何がすごいの？PwC Strategyの強み/弱み｜Strategy＆の立ち位置と将来性を徹底解説

こんにちは、転職note 編集部です。

今回は世界4大監査法人グループPwCのメンバーファームとして、100年以上の戦略コンサルティングの歴史を持ち、グローバルネットワークを駆使して日本企業の成長戦略を支援するPwC Consulting Strategy&の中途採用について詳しくご紹介します。

Strategy&自体は1914年の創業から110年以上の歴史を持ち、2014年にPwCグループと統合してから10年以上が経過し、現在では約3,000名の戦略コンサルタントを擁する世界最大級の戦略コンサルティング組織として成長しています。

一方で、近年、戦略コンサルティングファームの競争が激化し、改めてPwC Consulting Strategy&の中途採用の特徴は何か？転職対策のポイントは何か？どのような人材を求めているのか？がわからないという方も多いと思います。

そこで今回は次のような疑問に答えていきたいと思います。

本記事では、PwC Consulting Strategy&の中途採用の実態と転職成功のための対策方法をご紹介していきます。

今回は、実際にPwC Consulting Strategy&で働いたことのあるコンサルタントの方へのインタビューや公式データ、転職サイトの情報を交えて、私達転職note編集部の実体験をもとにご紹介していきます。

事業会社からPwC Consulting Strategy&のコンサルタントキャリアを目指す方の参考になる内容だと思うので、是非、最後まで読んでみてくださいね。

Strategy&の会社概要と歴史

Strategy&は1914年にシカゴで設立された、100年以上の歴史を持つ世界最古級の戦略コンサルティングファームです。2014年にPwCと統合し、現在はPwCグループの戦略コンサルティング部門として、世界最大級の戦略コンサルティング・チームを形成しています。

「経営コンサルタント」という言葉を初めて使用したファームとして、戦略立案から実行支援まで、クライアントの本質的な変革を支援する「Real Strategy」を提供しています。

グローバルでは約3,000名の戦略コンサルタントを擁し、PwCの36.4万人のプロフェッショナルネットワークと連携することで、戦略策定から実行まで一気通貫で支援できる体制を構築しています。

フォーチュン誌世界時価総額上位500社のうち82%との取引実績を持ち、クライアントの持続的成長を実現するパートナーとして、長期的視点での戦略提案を行っています。

Strategy&の会社概要

商号	PwCコンサルティング合同会社 ストラテジーコンサルティング（Strategy&）
英文商号	Strategy&
設立年月日	1914年（グローバル）、1983年10月（日本オフィス）
従業員数	約3,000名（グローバル） 5,130名（2024年6月末現在　PwCコンサルティング全体）
資本金	非公開
代表者	代表執行役CEO　安井 正樹（PwCコンサルティング）
連結売上高	2024年度 2,642億円（PwCコンサルティング全体） 2023年度 前年比10.0%増 ※PwC Japanグループ全体：3,086億円
営業内容	戦略コンサルティング （経営戦略立案・M&A戦略・事業変革） ケイパビリティ構築 （組織・コスト構造改革・デジタル変革） グローバル展開支援 サステナビリティ戦略

出典：Strategy&公式HP　https://www.strategyand.pwc.com/jp/ja/about.html

大手町の最新オフィス
Otemachi Oneタワーの戦略拠点

Strategy&は東京・大手町のOtemachi Oneタワーにオフィスを構え、最先端のコンサルティング環境を実現しています。

大手町の金融・ビジネス中心地に位置し、経営層との戦略対話やPwCネットワークとの連携が効率的に行える環境を整備しています。

Strategy&の歴史

Strategy&の前身であるブーズ・アンド・カンパニーは1914年、エドウィン・ブーズがシカゴに設立し、「経営コンサルタント」という言葉を初めて使用した、コンサルティング業界のパイオニアです。

一世紀にわたり、世界中のクライアント企業の変革を支援してきました。1950年代のハリウッド映画界における契約システムの立案、1970年代のクライスラーの倒産寸前からの再建、1980年代の「サプライチェーン・マネジメント」コンセプトの開発など、時代を先導する数々の実績を残しています。

2008年に民間企業向けコンサルティング事業として独立し、2014年にPwCと統合。これにより世界最大級のプロフェッショナルサービスネットワークの一員となり、戦略立案の専門性とPwCの実行力を融合した独自のポジションを確立しました。

現在は「Strategy&」として、PwCグローバルネットワークの戦略コンサルティング部門となり、グローバルで約3,000名の戦略コンサルタントを擁する、随一の規模を誇る戦略ファームとして活動しています。

Strategy&の経営戦略の変遷

PwCとの統合後、Strategy&は「Real Strategy（実現可能な戦略）」を掲げ、戦略立案だけでなく実行まで責任を持つスタンスを明確化しました。PwCグループの36.4万人のプロフェッショナルネットワークを活用することで、戦略策定から実行、定着までをシームレスに支援する体制を構築。2024年度からは安井正樹氏がPwCコンサルティングCEOに就任し、デジタル変革とAI活用を軸とした成長戦略を推進しています。フォーチュン誌世界時価総額上位500社の82%との取引実績を背景に、グローバル市場でのプレゼンスを拡大しています。

最新のStrategy&のAI・デジタル化への取り組み

Strategy&はPwCグループの一員として、最先端のAI・デジタル技術を活用した戦略コンサルティングを展開しています。2025年にPwCコンサルティングが提供開始した「Technology Driven Enterprise」では、AIによる新しい業務のあり方を体験し、企業変革に向けた戦略的なAI活用を支援しています。

PwC Japanは2025年、AIエージェント開発の専任人員を10倍に拡大し、社内外向けに短期間でAIエージェントを試作・開発する体制を強化。また「生成AIに関する実態調査2025春」を発表し、日本企業のAI導入状況と課題を5カ国比較で分析。責任あるAI実現に向けたガバナンス体制の構築支援や、大阪市とのAIガバナンス協定締結など、社会全体のAI活用推進にも貢献しています。

Strategy&は戦略レベルでのAI活用とデジタル変革を提言し、PwCの実行支援チームと連携することで、クライアント企業の持続的な競争優位確立を支援しています。

強みと弱みは何？
PwC Strategy&の強み

PwC Strategy&の強みとして、1914年設立のブーズ・アンド・カンパニーを前身とする約100年にわたる戦略コンサルティングの歴史、そしてPwCグローバルネットワークと連携した圧倒的なケイパビリティがあることをお伝えしたいと思います。

戦略策定から実行支援まで一貫してサポートできるのも、PwCグループの多様な専門家と協働できる環境ならではの取組みだと思います。

こうしたStrategy&の歴史や特徴をふまえて、どんな会社かを実際に働いている社員の方へのインタビューをもとに御紹介したいと思います。

Strategy&のすごい強み①
100年の歴史を持つ戦略コンサルティングの先駆者

Strategy&の前身であるブーズ・アンド・カンパニーは1914年にシカゴで設立され、「経営コンサルタント」という言葉を初めて使用した世界最古の戦略コンサルティングファームです。2014年にPwCとグローバルに統合し、Strategy&として新たなスタートを切りました。

約100年にわたって蓄積してきた戦略コンサルティングのノウハウと実績は、他社には真似できない強力な資産となっています。フォーチュン世界500社の82%と取引実績があり、その他スタートアップを含む17万社以上にサービスを提供してきた経験があります。

戦略コンサルティングという職業自体を創設したファームの系譜を引き継ぎ、その長い歴史のなかで培ってきた経営課題への洞察力と解決手法は、Strategy&の大きな強みの1つと言えるでしょう。

Strategy&のすごい強み②
PwCグローバルネットワークとの連携力

Strategy&最大の強みは、世界156カ国に約36.4万人のプロフェッショナルを擁するPwCグローバルネットワークと緊密に連携できることです。戦略策定だけでなく、実行フェーズにおいても、監査、税務、M&Aアドバイザリーなど、PwCグループ内の多様な専門家のサポートを得られます。

MBBなどの外資系戦略コンサルと比較して、Strategy&はこのPwCグループ全体のケイパビリティを応用できることが大きな差別化ポイントです。業界や領域に応じた専門家がグループ内に必ず存在し、クライアント企業が即座に実行に移せる実践的な戦略策定が可能になります。

また、日本企業の海外事業展開においても、Japan Business Network（JBN）を通じて世界各国のPwCメンバーファームと連携し、クロスボーダー案件を強力に推進できる体制が整っています。

Strategy&のすごい強み③
実践的な戦略策定力と高度な専門性

Strategy&は「クライアント企業が即座に実行に移せる戦略」の策定に重きを置いています。単なる理論的なコンサルティングではなく、ビジネスリーダーの目線に立った実践的なアプローチが特徴です。

世界各国に約3,000人の戦略コンサルタントを擁し、企業の成長戦略、組織改革、M&A戦略、コスト構造変革など、あらゆる経営課題に対応できる態勢を整えています。多様な経験とバックグラウンドを備えたプロフェッショナル・チームが、クライアント企業の長期的かつ本質的な成功につながる提言を追求します。

また、短期的な利益実現のみにとらわれず、社会における企業の役割も見据えた戦略提案を行うことで、持続可能な企業成長を支援しています。こうした高度な専門性と実践志向は、Strategy&が長年培ってきた大きな強みです。

Strategy&のすごい強み④
戦略コンサルティング専門部隊としての高いブランド力

Strategy&はPwCグループにおける戦略コンサルティングの専門部隊として、明確なポジショニングを確立しています。戦略テーマに特化しながら、PwCグループの多様な部門と連携してクライアントに価値を提供できることが、他の戦略ファームとの差別化要因です。

世界のトップ企業や政府機関との継続的な取引実績に加え、ブーズ・アンド・カンパニーの時代から積み上げてきた信頼とブランドイメージは、新規案件の獲得においても大きなアドバンテージとなっています。経営者層からの信頼も厚く、最上流の経営課題について相談を受けやすい立場にあります。

こうした時間の中で培ってきた実績に基づくブランド力と、PwCグループとしての総合力を兼ね備えていることが、Strategy&が今後も成長を遂げる為の大きな強みになっていると言えます。

Strategy&のすごい強み⑤
グローバル展開と多様なプロジェクト機会

Strategy&は世界156カ国で戦略コンサルティングサービスを展開しており、グローバル案件に携わる機会が豊富にあります。日本企業の海外進出支援はもちろん、グローバル企業の日本市場参入戦略など、クロスボーダーの経営課題に取り組めます。

また、業界や企業規模を問わず、スタートアップから大手企業、さらには政府・公共機関まで、多様なクライアントの戦略課題に関われることも魅力です。M&A戦略、デジタルトランスフォーメーション、サステナビリティ戦略など、時代の変化に応じた最先端のテーマにも積極的に取り組んでいます。

こうしたグローバルな活動基盤と多様なプロジェクト機会は、戦略コンサルタントとしてのキャリアを築く上で大きな強みとなっています。

強みと弱みは何？
PwC Strategy&の弱み

昨今の戦略・コンサルティング業界は、様々なプレイヤーがいます。

マッキンゼー、BCG、ベインといったMBB三大ファームや、デロイトトーマツコンサルティング、KPMGコンサルティングなどのBIG4系戦略部門は昔から競合することも多かったと思いますが、最近ではベイカレントコンサルティングやアクセンチュアストラテジーなども競合することが多いでしょう。

戦略コンサルティングファームは、どのファームも経営戦略から組織変革まで高度な課題に対してサービス提供をしており、種類での差別化が非常に難しいのはどのファームも同じです。

その為、各企業・コンサルティングファームが似たような年齢・経験の人材を採用しようとしていますが、MBB系ファームや新興企業は積極的に年収水準を上げてオファーを出せます。

しかし、PwC Strategy&の場合は、PwCグループ共通の給与体系の影響もあり、若い人材に転職市場の状況に合わせてMBB水準の高い金額のオファー（内定通知）を出せない状況があります。

100年以上の歴史とPwCグローバルネットワークとの連携は非常に大きな魅力である一方で、それが新たな人材の獲得競争において足かせになっているのも事実です。それでは早速、PwC Strategy&の弱みを見てみましょう。

PwC Strategy&の弱み①
MBBとの年収競争力

PwC Strategy&の課題の一つは、MBB三大ファームとの年収競争力です。Strategy&のアソシエイト～コンサルタントクラスの年収は900～1,300万円程度である一方、マッキンゼーやBCGは同ポジションで1,000～1,500万円以上と、若手層で100～200万円程度の差があります。

PwCグループ共通の給与体系を採用しているため、Strategy&単独での柔軟な報酬設定が難しい状況にあります。これはMBB出身者や戦略コンサル経験者の獲得において競争上の不利となっており、特に採用市場が活況な時期には人材確保に苦戦する場面も見受けられます。

PwC Strategy&の弱み②
ブランド認知度の課題

2014年にブーズ・アンド・カンパニーとPwCが統合し、Strategy&としてブランド名を変更してから10年が経過しましたが、戦略コンサル市場におけるブランド認知度では、100年以上の歴史を持つMBB三大ファームに及ばない状況が続いています。

日本では約400名超の戦略コンサルティングチームを擁し、グローバルでは約3,000名の戦略コンサルタントがいるものの、「Strategy&」という名称の浸透には時間を要しており、特に学生や若手ビジネスパーソンの認知獲得において、マッキンゼーやBCGといった確立されたブランドとの差は依然として大きいといえます。

一方で、戦略コンサルティング事業は、基本的に人月×単価＝売上のビジネスモデルの為、優秀な人材を多く採用できることが重要な業態なので、競合に比べて年収水準やブランド認知度が劣後して採用できない、採用しても他の企業に取られてしまう、という特徴はStrategy&の弱みの1つと言えるでしょう。

人材を増やさないと成長できない、しかし報酬やブランド面での競争力不足により優秀な人材の獲得に苦戦するというのがジレンマになっています。

PwC Strategy&のプロジェクト事例

1914年の創業から110年を超える歴史を持つ戦略コンサルティングファーム、Strategy&（前身：ブーズ・アンド・カンパニー）。2014年にPwCと統合し、グローバルネットワークを活かした戦略実行支援で企業の変革を牽引しています。

2024-2025年の最新取り組み
実行可能な戦略立案の追求

Strategy&は「Strategy, made real（戦略を現実のものに）」という理念のもと、机上の空論に終わらない、実行可能な戦略立案を強みとしています。

サステナビリティ経営の推進

2024年以降、生成AIを活用したサステナビリティ経営成熟度診断を提供開始。企業のESG戦略からカーボンニュートラル実現まで、戦略策定から実行までを包括的に支援し、持続可能な企業価値向上に貢献しています。

AI時代の経営変革支援

金融業界を中心にAIを活用したウェルスマネジメント事業の変革や、責任あるAIガバナンス態勢の構築支援を展開。デジタル時代における企業の競争優位性確立をサポートしています。

グローバル企業の戦略実行

自動車メーカーの中国合弁事業評価、飲料メーカーのプレミアム市場戦略、大手保険会社の新規サービス創出など、PwCの33万人のグローバルネットワークを活用した戦略から実行までの一貫支援を実現しています。

100年を超える戦略コンサルティングの知見と、PwCグループの総合力を融合させた独自のポジションから、クライアントの真の変革を実現します。

歴史的プロジェクト事例

＊1950年代～2024年：戦略コンサルティングの先駆者として

Strategy&の前身であるブーズ・アンド・カンパニーは、「経営コンサルタント」という言葉を初めて使用したファームとして知られています。

1950年代にはハリウッド映画界の契約システムを立案し、1970年代にはクライスラーの倒産寸前からの再建を支援。1980年代には「サプライチェーン・マネジメント」という概念を開発するなど、時代を先取りした経営手法を生み出してきました。

その後も、グローバル金融機関の合弁事業戦略、メディア企業の新規B2Bソリューション創出、大手SIerのデジタル変革支援など、幅広い業界で革新的なプロジェクトを展開しています。

Strategy&の強み

PwCとの統合により、Strategy&は他の戦略ファームにはない独自の価値を提供できるようになりました。

戦略立案だけでなく、監査・税務・アドバイザリーを含むPwCの総合力を活かし、戦略の実行フェーズまで伴走できることが最大の差別化要因です。グローバル152ヵ国に展開するネットワークを通じて、クライアント企業の変革を実現しています。

こうした戦略から実行までの一貫した支援体制により、Strategy&はクライアント企業との長期的な信頼関係を構築し、企業の持続的成長に貢献し続けています。

まさに100年を超える歴史と最先端のテクノロジーを融合させた、次世代型戦略コンサルティングファームと言えるでしょう。

ここがすごい！
Strategy&の特徴（戦略コンサルとしてグローバルで活躍）

さて、これまではStrategy&の強みと弱み、そしてプロジェクト事例をご紹介してきました。

戦略コンサルティングで確固たる強みを発揮しており、更にPwCグループ全体のケイパビリティを活用した戦略立案から実行支援までの一貫したサービスに力を入れていることはお分かりいただけましたか？もちろん戦略案件以外にも、PwCグループと連携した多様なプロジェクトも多数ありますので、そこはお忘れなく。

更にStrategy&はプロジェクト事例で御紹介したように、グローバルで働く機会が多いことも特徴の1つになっています。

戦略案件を発注するのは基本的に大企業ですが、大企業は当然、世界中に支社や工場・拠点があり、各国の事業環境や文化等をもとに戦略を導入していく必要があります。

その為、Strategy&の特徴としてグローバルで働く機会が多いことをご紹介しますね。

ここがすごい！Strategy&の特徴
グローバルプロジェクトが豊富

Strategy&は、PwCグローバルネットワークの戦略コンサルティングチームとして、世界最大級の規模を誇る戦略コンサルティング部門です。日本企業の海外展開や事業拡大をサポートする、グローバルプロジェクトが豊富な点が特徴の1つです。

グローバル通信企業の米国防衛市場における成長戦略や、欧州金属関連企業のIndustry4.0に向けたロードマップ策定など、世界各国の企業に対して戦略コンサルティングサービスを提供しており、グローバルで働く機会が多いファームとして有名です。

PwCグローバルネットワークの一員として、世界各国のPwCメンバーファームと連携しながら、アメリカ・欧州・アジア各国と様々な国のプロジェクトで活躍されています。

中東政府の社会経済開発の計画策定支援や、自動車メーカーのデジタルサービス構築支援など、多様な業界・地域でグローバルに展開されています。

戦略コンサルタントとしてキャリアを伸ばしていきたい方、特にグローバルで働く経験を積みたい方には魅力的なファームですよね。

特に戦略立案やグローバルでの就労経験は、これからも需要が高い経験になってくるでしょうし、Strategy&での数年間が皆さんのキャリアにプラスの影響をもたらす可能性は高いでしょう。

ここがすごい！Strategy&の特徴
100年超の歴史を誇る戦略コンサルティングのパイオニア

Strategy&が「すごい」と言われる理由の一つは、100年以上の歴史を持つ戦略コンサルティングファームとしての圧倒的な実績と専門性があげられます。

Strategy&とは、企業の最上流の経営課題に取り組む戦略コンサルティングチームであり、企業が事業活動をする為に欠かせない存在です。戦略立案から実行支援まで、実践的なコンサルティングサービスを提供しています。

長年にわたる実績には、1950年代のハリウッド映画界における契約システムの立案、1970年代のクライスラーの倒産寸前からの再建、1980年代の「サプライチェーン・マネジメント」のコンセプト開発、そして近年ではMcGraw-Hill からS&P Globalへの企業変革の支援などがあります。

この「Strategy&の100年を超える戦略コンサルティングの経験」を持つコンサルタント集団が、PwCグローバルネットワークと連携することで、最上流の戦略案件から実行まで一貫したサービスを提供できることが、Strategy&の最大の強みとなっています。

時代	主な実績
1914年	エドウィン・ブーズがシカゴに設立
1950年代	ハリウッド映画界の契約システム立案
1970年代	クライスラー再建支援
1980年代	「サプライチェーン・マネジメント」概念開発
2014年	PwCとグローバル統合、Strategy&に改称
近年	McGraw-Hill からS&P Globalへの企業変革支援

また、こうした専門的な領域に豊富な実績がある為、戦略案件で複雑な案件（例えば、グローバルの各国との連携や業界横断的な戦略立案等）でも豊富な実績から成功への道筋を示すことが出来るのがStrategy&が「すごい」と言わる理由となっています。

戦略コンサルティングは、1度策定すると企業の根幹に関わる重要な意思決定となることから、Strategy&での経験は安定した基盤となり、新たな領域にチャレンジしやすくもなります。

Strategy&の仕事は最上流の戦略コンサルティングが中心ですが、PwCグループ全体のケイパビリティを活用することで、戦略立案だけでなく、その実行支援まで一貫したサービスを提供できることが特徴です。

こうした戦略コンサルティング領域での豊富な実績、それを支える100年を超える歴史と専門性、その結果としてPwCグループと連携した総合的なサービス提供力が総じてStrategy&が「すごい！」と言われる理由となっています。

ここがすごい！Strategy&の特徴
多様な価値観を持つコンサルティングファーム

Strategy&は価値観が多様化しており、年齢・性別・国籍問わず、誰もが働きやすい環境と文化を用意していることも魅力の1つです。

伝統に縛られない多様な価値観を持ち味とする戦略コンサルティングチームとして、フレキシブルな勤務制度など、仕事とプライベートのバランスをとるための様々なプログラムが用意されています。

多くの戦略コンサルティングファームは激務で知られていますが、Strategy&ではプロジェクトの合間にはまとまった休暇も取りやすく、場合によっては1-2ヶ月ほどの長期休暇も取得可能という声も聞かれます。

もちろん所謂”プロジェクトガチャ”により、炎上案件を引いてしまうことは他のファームと同様にあると聞いていますが、それでもPwCグループとして働き方改革等の制度もきちんと設けて管理されています。

一方でStrategy&出身の方が様々な戦略コンサルティングファームや事業会社で活躍されているのもよく見かけます。

先輩コンサルタントからのフォローを受けながら戦略コンサルタントの実力を身に着けるファームとしては、とても良い環境なのだと思います。（ただし戦略コンサルティングやグローバル案件に全く興味がない、という方は他のファームを検討しても良い気がします）

PwC Strategy&への中途入社！
活躍する為の準備

PwC Strategy&がどんな会社で、強みや弱みがどこにあるのか？をご紹介させていただきました。

そんなPwC Strategy&に中途入社した後、活躍する為に意識するべきことを御紹介しますね！

PwC Strategy&だけではありませんが、プロジェクト単位でチームを組成して働くコンサルタントだからこそ、入社前の準備や心構えが入社後の活躍に向けて大切になります。

1つずつ詳しくご紹介しますので、皆さんの転職後の活躍を確実なものにしてくださいね！

PwC Strategy&で中途入社後に活躍１
PwC Strategy&の特色・働き方を理解して入社する

PwC Strategy&で中途入社後に活躍するための準備で最初にできるのは、PwC Strategy&の特色やPwC Strategy&の働き方を理解して入社することです。

2025年現在、グローバルでオフィス回帰の動きが進む中で、PwCグループでは「ハイブリッドワーク」を戦略的に推進しています。

管理職とスタッフ（管理職未満）で、この影響は大きく変わるでしょう。

中途でマネージャー以上で転職した場合、Strategy&の戦略コンサルティング特有の文化やルール、各種ツールの使い方がわからない中でハイブリッドワークでメンバーを管理することに難しさを感じるかたも多いと思います。

一方で、スタッフクラスの方はハイブリッドワークで働けるのは、高度な戦略立案業務に集中できる環境としてポジティブに考えている方も多いのではないでしょうか？

まずはPwC Strategy&で皆さんが入社されようとしている部署の特色や働き方を具体的なイメージを持って理解することで、入社後に働き始めてもイメージとのギャップを持たずに働くことができるでしょう。

PwC Strategy&の働き方を詳しく知りたい方は、コンサルタントのキャリア支援を20年以上にわたって専門で支援しているマイビジョン/MyVisionに相談してみてください。

マイビジョンは未経験者のコンサル転職に特に強みを持つエージェントであり、PwC Strategy&の内情や働き方について深く理解しています。

PwC Strategy&で中途入社後に活躍２
自分の経験に合わせた職位で転職する

PwC Strategy&に中途で入社して活躍するための準備では、2つ目に自分の経験にあわせた職位で転職することです。

コンサルティング業界で1度働いたことがある方はイメージが湧くと思いますが、コンサルティング業界はプロジェクト単位でアサインされチームアップする等、事業会社とは働き方が大きく異なります。

特にマネージャー以上では、CEOやCFOといった経営層の期待値コントロールを含めて、戦略プロジェクト全体の品質管理をしないといけません。

働き方が大きく違うだけでなく、社内にも気兼ねなく話せる同僚は少なく（そもそもみんな自分のプロジェクトで忙しくしている）、若い子達は戦略コンサルタントとして複数年経験しており「こうあるべき」という一定の仕事の基準を持っています。

いくら仕事内容が前職と近くても、クライアント経営層の期待値や戦略ファーム特有の動き方がわからないと苦労する方が多いのが、戦略コンサル未経験でのマネージャー転職です。

PwC Strategy&をはじめ戦略コンサルティングファームは職位に合わせて年収水準を定めている為、年収を上げたいという思いから、できるだけ上の役職で転職したいと考える方もいらっしゃいますが危険です。

特に、戦略コンサルティング業界が未経験でマネージャー以上で転職する場合は、既に戦略コンサルタントとしての経験を積んだ自分の部下達からマネージャーとしての適切な立ち居振る舞い、業務指示を求められます。

これは結構な重いプレッシャーになります。

職位に関係なく、戦略コンサルティング業界の就業経験がない方は、自身の経験に合わせた職位での転職に無理せず転職するようにしましょう。

戦略コンサルティングファームは、一般的な事業会社より実力次第で昇進することができます。目先の年収よりも着実な成果でクライアント経営層に貢献し、評価を受けて昇進して、高い報酬をもらえるように努めると社内外からも1人前と認められ、気持ちよく働けると思います。

くれぐれも無理をしすぎないようにしてくださいね！

PwC Strategy&で中途入社後に活躍３
コンサルタントとしてのスキルアップを怠らない

PwC Strategy&に中途で入社して活躍するための3つ目の準備は、コンサルタントとしてスキルアップする努力をし続けることです。

多くの方がロジカルシンキングやプレゼンテーション、問題解決等の本を読み、講習を受講して転職されてきますが、実践の場で状況が日々刻々と変わる中で、クライアント経営層の戦略的課題に対する鋭い仮説やアプローチを出せるかというと難しいでしょう。

PwC Strategy&では100年以上の歴史を持つ戦略コンサルティングの伝統を受け継ぎ、企業の成長戦略、組織改革、M&A戦略等の高度な課題に取り組みます。様々な課題に対するアプローチを検討して、スケジュールを調整して、クライアント経営層に適切に説明しきる能力が必要です。

これは転職してからも継続して、各プロジェクトで求められる役割を100％以上にこなす中でしか鍛えられません。もちろんきちんと努力をすれば身に着けられるスキルがほとんどですが、クライアントの求めていることを常に考え続け、上司や同僚とのパフォーマンスの違いを理解し、埋める努力を続ける必要があります。

逆に言えば、そうした環境で切磋琢磨するからこそ、戦略コンサルタントとして高いレベルのスキルと経験を短期間で身に着けることができ、評価を得て高い報酬をもらうことができる業界でもあります。

入社後は、周囲からのフィードバックを適切に理解し、改善・実行するという主体的なアクションが大切です。ぜひ継続的に自分なりの課題に取り組むようにしてくださいね！

PwC Strategy&で中途入社後に活躍４
周囲の優秀なメンバーと良好な関係構築を図る

戦略コンサルティングファームはドライな人間関係と思われがちですが、実は過去のプロジェクトアプローチや戦略フレームワークなどのノウハウを同僚同士でシェアしていたり、相談していたりします。

中途で入社した方々は、同時期入社の方とのつながりはありますが、社内で何年も経験を積んだ方々との関係は、あまり作れていない方が多いでしょう。

一時的に、社内のアセットをうまく使い込ませていないので、フリーのコンサルタントと同じような状況なわけです。

そんな状況を早く脱し、PwC Strategy&が持つ100年以上の戦略コンサルティングの伝統と豊富なプロジェクトアセットを活用して、効率的に問題解決ができるようになるために、社内の「経験豊富な方々」と関係性を作ることが非常に大切です。

ハイブリッドワークで難しい面もあるかもしれませんが、その分、PwC Strategy&側も社内のネットワーキングイベントを企画してくれています。そうしたイベントを活用して、社内の人材と良好な人間関係を作ることが、結果的に皆さんの仕事のスピードとクオリティを上げることにつながります。

ぜひ意識的に社内の様々な方と会話をして、良好な人間関係を作ってくださいね！

FAQ|「PwC Strategy&の強みと弱み」を知りたい方へ

PwC Strategy&の中途採用対策
相談すべき転職エージェント

2025年現在、多くの企業が直面している課題は「生成AIの戦略的導入」「サステナビリティ経営」「M&Aと事業再構築」など、より複合的で高度な経営課題となっています。

これらの課題に対して、Strategy&では次のような支援を強化しています。

これらの最新ニーズに対応するため、Strategy&では100年超の戦略コンサルティングの伝統に加えて、PwCグローバルネットワークの総合力を活かした独自のアプローチで、戦略立案から実行支援まで一貫したサービスを提供しています。

もしコンサルタントのキャリアやコンサルタントの次のキャリアを考えているのであれば、ここまで御紹介してきた通り「自分がキャリアで何を実現したいのか」「今の転職で何を実現すべきなのか」は、目先の転職だけでなく、転職後も頑張り続ける為に非常に大切です！

そこで将来、コンサルタントとしてのキャリアを考えている方に向けて、コンサルタントのキャリアに詳しく、キャリア支援（棚卸→ゴール設定→実現に向けたアクションプラン策定等）で評判の高い転職エージェント・転職サービスをご紹介しますね。

まとめ：PwC Strategy&の強みと弱み!特徴とは

PwC Strategy&への転職は、100年超の戦略コンサルティングの伝統とPwCグローバルネットワークの総合力という他にはない独自のポジションを理解することが極めて重要になります。

特に2024年以降は、戦略から実行までの一気通貫支援体制の強化・PwCネットワーク内での監査税務法務との協働深化・DX戦略とデジタル変革支援の本格化といった組織体制の進化や、グローバル企業の事業変革・サプライチェーン戦略・人材組織戦略分野での大型プロジェクトの急増について深く理解することが、転職成功の分かれ目となります。

最も重要なのは、戦略コンサル業界に精通したムービン・ストラテジック・キャリアやアクシスコンサルティング等の専門エージェントとの連携です。これらのエージェントは、面接官別の選考傾向や過去通過者のノウハウを詳細に蓄積しており、Strategy&の「戦略立案から実行までの支援」という独自性を面接でどう表現すべきかまで、具体的な対策を提供してくれます。

転職を検討される際は、面接準備と並行して、Strategy&でのキャリアパスや働き方についても事前に詳しく調査することをおすすめします。

記事内でもお伝えしましたが、志望度の高い企業への応募前には、必ず複数社で面接経験を積んでください。場慣れにより緊張が和らぐだけでなく、面接官の反応を通じて自分の回答をブラッシュアップできる貴重な機会となります。

成功への道筋は明確です:①転職エージェントから選考情報とノウハウを収集、②面接慣れによる緊張感の軽減、③相手の反応に応じた回答の最適化、この3ステップで選考通過率は飛躍的に向上します。

皆さんの転職活動が実り多いものとなることを心より願っています。