こんにちは。転職note編集部です。
私達は、自分達の転職や副業経験を通して知りたかったのに手に入らなかった情報や手に入れるのに苦労した情報を纏めて御紹介しています。
今回は主にwebアンケートを元に、私達編集部メンバーの経験や同僚へのインタビューを交えて、野村総研(NRI)とアクセンチュアに勤める人が転職を考えだしたタイミングを御紹介します。
多くの方は、コンサルティングファームで社会人人生を終えるのではなく、次のキャリアを視野に入れて働かれていると思います。
そこで、高年収の両社に勤める方が、退職を考えだすタイミングは知っておくと次のキャリアを考えだすキッカケになると思います。
また、これから中途入社を考えている方の目標やキャリアを考え、ミスマッチを防ぐことにもお役に立てると思います。
是非、最後までお読みいただき、皆さんのキャリア形成のお役に立てれば嬉しく思います。
Withコロナ時代にコンサル業界の転職を成功させる!
新型コロナの流行を受けて、働き方やデジタル化の更なる推進等、アクセンチュアや野村総研(NRI)が求める経験やスキルの把握がかかせません。
最新の求人意向や年収などの各種条件は、コンサルティング業界への転職を長年支援してきたアクシスコンサルティングに確認しましょう。
各ファームのパートナーや人事から話を直接聞いた、求人意欲(未経験者はOK?など)や各種条件、非公開求人を数多く教えてくれます。
転職はまだ考えていなくても、最新の求人紹介やキャリアの相談に乗ってくれるので気軽に相談してみましょう!

Contents
調査内容:野村総研/NRIとアクセンチュアの退職理由
今回は、インターネットweb調査で野村総研(NRI)とアクセンチュアの退職者(合計76名)に退職検討理由を調査した結果を御紹介します。
両社の回答から「2015年以前の退職者」は母数から除外しています。
単純に情報が古いのと、アクセンチュアは働き方改革(プロジェクトPRIDE)前になり、近年の退職理由とは異なるので除外しました。
また、アクセンチュアの回答者からは戦略部門所属の方も除外しています。この方々も仕事に対するスタンスやキャリア形成の方向性が異なる場合が多いので除外しました。
別途、戦略部門の方を対象としたアンケート結果も御紹介したいと思います。

社員数に比例して、アクセンチュアの退職者の回答数が多くなっています。
野村総研/NRIの退職理由

野村総研/NRIの退職理由は何が多いの?

野村総研(NRI)の退職検討理由で最も多かったのは「組織的停滞・硬直(昇進機会の減少)」でした。
野村総研は、中長期的な人材育成を重視する方針で、平均勤続年数14.6年(19年3月期 有価証券報告書より)と外資系コンサルティングファームに比べて、かなり長くなっています。
*外資系のファームだと14~15年勤続の方を探すのは難しいのではないでしょうか。
これは安心して中長期的に働ける(しかも野村総研は平均年収1,222万円の高年収)ことを表しているのだと思います。
一方で、人材が社内に滞留し、下のクラスのスタッフから見た時に昇進ポストが限られ、同時に昇給機会が少ないように捉えられています。
具体的な退職理由はどんなのがあるの?
具体的な退職検討理由を御紹介します。
基本的に社内は年功序列で昇進・昇給していく。
ただし、上は詰まっており、若い内にスピード感のある昇給・昇進は限られていると思う。
数年頑張っていると他社からオファーが増えるので、昇進・昇給を目指して、転職した。
28歳、男性、新卒入社
近年、平均年齢が上がっている通り、管理職級が増えている。その為、若手の給料が上がりづらい実態になっている。
26歳、男性、新卒入社
キャリアの検討方向性
昇進(マネジメント経験を得られるタイミング、等)や昇給が、期待しているスピード感と違う場合は、キャリアを見直してみましょう。
年功序列といっても平均年収は1,222万円と競合シンクタンク(三菱総研等)よりは高いです。
キャリアの方向性は、以下3つでしょうか。
- 外資系コンサルティングファームで、より高年収を若い年齢で実現する
- 安定・高年収で野村総研(NRI)で頑張る
- 事業会社(ベンチャー含む)等のキャリアチェンジを考える
アクセンチュアの退職理由

アクセンチュアの退職理由は何が多いの?

アクセンチュアで最も多い退職理由は「前向きな退職/不満はない」でした。
アクセンチュアで働く人は、コンサルタントとしての経験を得て、次のステップにチャレンジしているコメントが多く寄せられました。
キャリアアップ先も、アカデミア(大学院)、ベンチャー企業、独立・企業と様々な分野に進まれています。
次に多かったのが「マネージャーの過重労働/将来同じように働きたくない」でした。
アクセンチュアは、プロジェクトPRIDEという働き方改革を進めており、多くの成果を実現してきました。(以下、プロジェクトPRIDEの調査結果推移)

現場スタッフの長時間労働が改善されたましたが、マネージャー以上が業務を巻き取り、品質管理をしている実態が残っています。
そんなマネージャー陣を見て、同じようには働けない、と思ってキャリアを改めて考えだす人が多いようです。
具体的な退職理由:前向きな退職って?
待遇もよく、福利厚生もしっかりした良い会社だと思う。
様々なプロジェクトを経験するなかで、自分が当初学びたいと思っていた水準は、学べたと思った(諸先輩方には及ばないのは当然なのですが)。
31歳、男性、中途入社
コンサルティングよりも自ら事業をやりたいと思って退職しました。
アクセンチュアは出戻りOKで、実際に転職して戻ってくる人もかなり多かったので、一般的な「退職」というイメージとは違う感じかもしれません。
ダメだったら戻ってくればいいや!ぐらいの気持ちでした。
29歳、女性、新卒入社
20代のうちに事業会社での経験も積んでおきたいと思っていました。
外からの視点だけでなく、中からの視点を早いうちに持ち、将来的に自分がどういう立場が向いているか、早く判断したいと思って転職を決めました。
26歳、男性、新卒入社
具体的な退職理由:マネージャーの過重労働って?
優秀な先輩にはとても尊敬している一方で、「平日は深夜まで働き、休日は家で多くの時間を寝たり、仕事もする」という話を聞きました。
家族との関係もうまくいってない、という話を聞いた時に、自分が目指したい姿ではないなと思ってしまいました。
27歳、男性、新卒入社
頑張ればマネージャーに昇進する機会もある。
ただ、一生にこの仕事をしたいとは思えなかった。
また、周囲の管理職の人を見ると苦しく頑張っているのは素晴らしいと思うが、やはりマネージャーより先も続けていきたいとは思えない気持ちが強くなってしまった。
29歳、男性、新卒入社
キャリアの検討方向性
やはり「マネージャーに昇進する前後」がキャリアを考えるポイントのようですね。
昇進や昇給にスピード感がある一方で、昇進後には大きな責任と業務量を担う必要があります。
年収は、ちょうどマネージャーに昇進する前後で1千万を超えます。
早ければ20代後半には達すると思いますので、30代前後の方はキャリアを見直してみるのが良いでしょう。
キャリアの方向性は、以下3つでしょうか。
- 戦略系ファーム等、業務量・年収をあげ、上流案件の経験を取る
- 一旦、上がった年収を維持もしくは少し落として、稼働を落とす
- ベンチャーや自身で起業するなど、自由度を上げる
キャリアを考え直すタイミング
端的に言うと、昇進・昇給に対するスピード感だと言えます。
野村総研(NRI)はスピード感がない、会社のスピードで成長した時に将来のキャリアが不安な方は、キャリアを考え直すタイミングだと思います。
アクセンチュアは、成果を上げればスピード感をもって経験を積み、昇進・昇給も見込めますが、マネージャーUPは平日の深夜帰りや休日稼働も覚悟が必要になります。
その頃には既に年収も1千万前後にはなっているので、一般的には好条件で転職できる可能性が高く、マネージャー昇進前後が転職タイミングでしょう。
キャリアの見直し方
コロナウイルスの影響で転職市場が厳しくなった、という話がありますが、そもそも特段の理由がなければ1~3ヵ月でスグに転職を決めるものでもないと思います。
キャリア形成はキャンブルではないですし、経験や年齢に応じて将来のありたい姿は変わるものです。
- 自身の経験やスキルの棚卸
- 将来のありたい姿の整理
- 他社の求人を確認して、自身に足りない経験やスキルを身に着ける
基本的には、この3つを定期的に更新していくものだと思います。
特に、「他社の求人を確認して不足する経験やスキルの確認」は、コロナウイルス後に働き方が大きく変わる見通しの中で、とても重要になります。
企業も注力事業の変更と共に必要な人材の条件を変えてくると思いますので、転職エージェントとは定期的な情報交換を早いうちに始めましょう。
キャリア相談をするエージェントの使い分け
転職エージェントは使い分けないと疲れ果てるだけ
最近、BIZREACHやリクナビ等を一緒に紹介しているサイトを見ますが、ビジネスモデルからサイトの利便性まで、全く異なります。
中長期的なキャリア相談をする場合、そういうスタンスで向き合ってくれる転職エージェントを探しましょう。
*但し、大手のエージェントは幅広に案件を出してくれるので、社数を絞った登録は良いと思います。
細かく言うとエージェントの担当者によっても違うので、最終的には会って決めますが、「そもそも論」は把握しておくべきです。

転職エージェントの使い方:リクナビ・doda
転職エージェントは、基本的に転職者の年収の30%前後を手数料として得るビジネスなので、高年収者を何人決めるかがビジネスのキモになります。
大手はリクルートエージェントかdodaがいいでしょう。
どちらかというと業界最大手のリクルートキャリアは短期的に決めに来ることが多いです。(確か3ヵ月で決まらない場合は、登録を消されます)
ただ、案件数はリクルート系の営業力でダントツに持っていますので、「幅広く求人を見たい」「業界毎の動向を把握したい」という方は、登録が必須だと思います。
dodaは業界2位の規模もありつつ、中長期でのサポートにも前向きです。
コンサル業界への転職支援No1:アクシスコンサルティング
コンサル専業系は、登録者が基本的に高年収なので2~3年単位での相談もOKです。最近は登録後に、簡単なオンラインや電話面談から始められます。
コンサルタントは、転職頻度が高いので、「事業会社→転職1回目→コンサル→転職2回目→別のコンサル」といったサイクルに関わった方が売上も伸ばしやすいので、信頼関係を大事にしてくれます。
現役コンサルタントの転職支援で実績No1のアクシスコンサルティングがオススメです。
スカウトサービス(BIZREACHやリクルートダイレクトスカウト)
BIZREACHや リクルートダイレクトスカウト(旧CareerCorver)を転職エージェントと思っている人もいると思いますが、ビジネスモデルが違います。
ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトは、転職エージェントの紹介サイトです。
サイト登録後に、複数の企業や転職エージェントから連絡がきます。
ただ、リクルートダイレクトスカウトから連絡をくれる担当者は、リクルートエージェントやdodaに直接登録した際に担当する部署とは別の部署です。
ハイクラスキャリア向けの担当者で、内定数ではなく内定率を重視しているので、キャリアカウンセリングや求人紹介が丁寧なので、 リクルートダイレクトスカウトを使うメリットは多いです。
リクルートダイレクトスカウト(旧キャリア・カーバー)に登録している転職エージェントは、ハイキャリア向け専門の部署のエージェントです。
例えば、dodaに普通に登録した場合に担当になる人とは別に、ハイキャリア向けの担当者が付きます。この人達が担当になった場合のメリットは色々とあります。
- 一人一人に丁寧なキャリアカウンセリングや求人紹介をしてくれる
- 企業側のCEOやCOOクラスと直接話をしていて、より生の具体的な企業ニーズを教えてくれる
- 通常のサイト登録とは別の高年収・好条件の非公開求人を紹介してくれる
- 興味のある求人紹介をゆっくりと待てる
要は「高年収=エージェント側の収益が高い担当」は丁寧に対応して内定率を高める体制になっています。これはどこの転職エージェントも一緒です。
もちろんdodaやリクルートエージェントとの併用も可能です。
未経験の業界や職種は、dodaやリクルートエージェントに登録した方が広げやすいです。
何を求めるかですが、経験業界や職種で”様々な企業かつ年収が高い求人”を知りたい方は、リクルートダイレクトスカウトに登録しましょう。
ダイレクトリクルーティングサービス(BIZREACH)
ビズリーチはダイレクトリクルーティングと言って、企業から直接オファーが来る場合があるので、登録しておくと検討していなかった企業からオファーが来て、「気づけなかった転職可能性」が見つかることがあります。
私も突然、大手外資系メディア企業から面談オファーがあり、当初想定していませんでしたが、「企業側から見るとそういう見方があるんだな」と驚いたことがあります。
まとめ:野村総研/NRIとアクセンチュアの退職理由
野村総研(NRI)は中長期的に比較的ゆっくりとキャリアを作っていくことができます。一方で、より短期でのキャリアップや様々な経験を積みたい方、そういう思いが強くなってきた方は、他社求人を確認してキャリアを考えるタイミングでしょう。
アクセンチュアは、短期的に経験とスキルを掴んで20代後半~30代前半でマネージャーになり1千万を超えていくことはできます。
同時に責任や業務量がとても増える為、改めて中長期的なキャリアを考え直すのがマネージャー昇進前後になると思います。
転職は転職活動自体に成功/失敗もなく、転職後に何をするか/経験できるかが大事です。
「経験による学び、将来のやりたい事、求人情報」の3つは常に情報を更新して、皆さんが望むライフスタイルや職業経験を積めることを祈っています。