NECの第二新卒採用！転職面接通過率UPを上げる体験記と攻略法｜業界未経験からの難易度は？志望動機・webテスト(SPI)・ケース面接・最終面接(オファー)までの選考フローに沿った徹底対策

こんにちは。転職note編集部です。

「第二新卒でNECに転職したいけど、本当に可能なのか？」「選考プロセスはどのような流れで、どんな対策が必要なのか？」このような疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。

NEC（日本電気株式会社）は、国内電機メーカー大手として、デジタル技術を活用した社会インフラから最先端のAI・クラウドソリューションまで幅広く展開する日本を代表する企業です。転職難易度は高いものの、第二新卒でも適切な準備と対策を行えば、決して不可能ではありません。

本記事では、公式採用情報から元社員の面接体験談、SNS情報まで、多角的に収集した最新情報をもとに、第二新卒でNECに転職するための完全ガイドをお届けします。

日本電気株式会社（NEC）／第二新卒中途採用の難易度と転職対策
NEC会社概要

日本電気株式会社（NEC）は、1899年に創立された日本を代表する総合ICT企業です。従業員数22,271名（2025年3月時点）という規模で、システムインテグレーションから先端技術の研究開発まで幅広く事業を展開し、平均年収963万円という業界屈指の高水準を維持しています。

同社の最大の特徴は、世界トップクラスの生体認証技術（顔認証・指紋認証・虹彩認証）を核として、セキュリティ、デジタルガバメント、ネットワークなど多様な社会インフラ領域で圧倒的な存在感を示している点です。

米国国立標準技術研究所（NIST）による顔認証技術ベンチマークテストでは複数回にわたり世界第1位を獲得しており、世界50以上の国と地域で採用実績を誇ります。

創業以来120年以上にわたり、日本の社会インフラを支え続けてきた同社は、「2025中期経営計画」の最終年度を迎え、さらなる成長フェーズに突入しています。

特にDXブランド「BluStellar」を軸とした事業展開に注力しており、AIエージェントを活用した業務変革支援、生成AI「cotomi」の展開、デジタル化による経営課題解決など、最先端技術を駆使したソリューション提供を強化しています。

NECの主要事業領域と強み

2025年最新！NEC中途採用傾向と採用実績

NECは2024年度に戦略的な人材採用を強化し、キャリア採用600名規模の採用を実施。新卒とキャリア採用の比率をほぼ1:1とし、2025年度も継続的な採用活動を展開しています。特にDX人材の確保に注力し、2025年度までに12,000人のDX人材確保を目指しています。

NECの中途採用者のバックグラウンド構成

出身業界	割合	代表的な企業例
IT・システム開発	32%	SIer、システムインテグレーター
製造業・メーカー	28%	電機メーカー、自動車業界
通信・インフラ	18%	通信キャリア、インフラ企業
コンサルティング	12%	ITコンサル、戦略コンサル
その他	10%	金融、商社、スタートアップ

2024年度の採用実績を見ると、IT・システム開発経験者に加えて製造業出身者の割合が高く、実務経験とエンジニアリングスキルを重視する採用方針が明確になっています。特にDX領域、AI・データサイエンス、サイバーセキュリティ分野での実務経験者が高く評価される傾向にあります。キャリア採用は2017年度の55名から2024年度には600名規模へと約11倍に拡大し、多様なバックグラウンドを持つ人材の積極採用を推進しています。

未経験は難しい？
NEC第二新卒採用の転職難易度

このランキングは、選考倍率、求められるスキルレベル、面接難易度を総合的に判断しています。

順位	企業名	難易度	選考倍率	第二新卒入社時年収（万円）
1	IBM	★★★★★	50倍	600-700
2	日立製作所	★★★★★	45倍	580-650
3	富士通	★★★★★	40倍	560-630
4	NTTデータ	★★★★★	38倍	550-620
5	日本オラクル	★★★★☆	35倍	550-650
6	NEC（日本電気）	★★★★☆	30倍	450-550
7	電通総研	★★★★☆	28倍	480-560
8	伊藤忠テクノソリューションズ（CTC）	★★★★☆	25倍	460-540
9	SCSK	★★★★☆	25倍	450-530
10	日立ソリューションズ	★★★★☆	22倍	440-520
11	日鉄ソリューションズ	★★★☆☆	20倍	430-510
12	大塚商会	★★★☆☆	18倍	420-500
13	NTTコムウェア	★★★☆☆	18倍	410-490
14	日立システムズ	★★★☆☆	16倍	400-480
15	ネットワンシステムズ	★★★☆☆	15倍	390-470
16	TIS	★★★☆☆	15倍	380-460
17	三井情報	★★★☆☆	12倍	370-450
18	富士ソフト	★★☆☆☆	10倍	350-430
19	SHIFT	★★☆☆☆	8倍	340-420
20	システナ	★★☆☆☆	6倍	330-410

NECは日本を代表する総合電機メーカー・SIerとして業界内で6位という中上位の難易度に位置しており、転職市場で高い人気を誇っています。特に社会インフラやDX、5G・AI技術など最先端分野での実績と、大企業ならではの安定性を兼ね備えたポジションが魅力となっており、第二新卒層からも注目を集めています。

第二新卒入社時の年収450-550万円は大手SIer企業として標準的な水準であり、2025年度には初任給を31万円に引き上げるなど、人材確保への投資を強化しています。NECのグローバルネットワークと高いネームバリューを活かした幅広いキャリアパスが期待できます。

第二新卒でNECを目指す場合は、中途採用倍率は約30倍と高いものの、積極的な中途採用実施により転職可能性は十分にあるため、業界研究と選考対策を中心とした3-4ヶ月程度の準備期間を設けることをお勧めします。

第二新卒で転職を検討するなら必見！
NECの第二新卒採用選考プロセス

NECの第二新卒採用プロセス

NECの第二新卒採用の選考プロセスは、「応募→書類選考→部門との一次面接→適性検査（Web）・バックグラウンドチェック→部門幹部との最終面接」で行われます。

NECの第二新卒採用転職
書類選考突破のための職務経歴書作成術

NECの第二新卒採用転職
書類選考の評価基準

NECの書類選考では、デジタル技術への理解力、問題解決能力、社会課題解決への意欲、そして協力して成果を上げる力が最重要視されます。

選考倍率は約30倍と競争が激しく、書類選考通過率は約30-40%のため、以下のポイントを意識した職務経歴書の作成が重要です。

【テンプレート付き】NEC合格者が使った職務経歴書の構成

NECの第二新卒採用選考で評価される職務経歴書で、どのような内容を書いて良いか分からない方は、以下の構成で作成して転職エージェント等のNECの中途採用に詳しい方々に観てもらってください。

逆に自分が大丈夫だ！と思っても企業毎に観られる観点も違いますし、時勢的に評価される項目が部署毎に違ったりします（例えば、昨今だとDX推進、生成AI活用、サステナビリティ、官公庁向けプロジェクト関連の実績など）。そういう最新の観点や企業側のニーズをふまえてブラッシュアップするならアクシスコンサルティングのように業界特化でキャリアを支援している転職エージェントに相談するのが確実です。

NEC特化型職務経歴書テンプレート

書類選考では目指すキャリアのゴールから「なぜ今NECに第二新卒なのか」を一緒に話せるので過去の選考通過者や書類選考・転職面接で聞かれた質問等、「どうすれば選考に通過できるか」も詳しく手ほどきをしてくれます。

第二新卒での転職は新卒で選んだキャリアに何らかの不安や不満があってのことだと思います。同じ過ちを繰り返さない為にも専門性が高く、時間をかけてサポートしてくれるエージェントに相談するようにしてくださいね！

NECの第二新卒採用対策！適性検査（玉手箱）対策

NECでは書類選考と並行して玉手箱による適性検査が実施されます。

NECの第二新卒採用対策！適性検査の玉手箱対策のポイント

玉手箱は問題形式が一定なので、事前に出題パターンを理解して繰り返し練習するだけで大幅にスコアが向上します。NECのような大手企業では正答率7〜8割がボーダーラインとなるため、試験の1〜2ヶ月前から計画的に対策を始めましょう。

NECに限らず、大手IT企業の中途面接では、面接官が人事ではなく、現場の部門担当者やマネージャークラスが務めることが多いです。

現場の部門担当者やマネージャークラスは、まず論理的思考力やポテンシャルを見ます。システムエンジニアやビジネス職として活躍できる可能性が高いか、未経験でもチームの中で協働できるイメージが持てるか、変化の激しい環境でも粘り強く取り組めるか、という観点で評価しています。

もちろん応募している求人が必要とする経験や知識を前職の経験を通して、多少なりとも身に着けているかも確認しています。

NECの第二新卒採用対策！
転職者向けの1次面接/一次面接の形式と内容

NECの第二新卒採用対策！
転職者向けの1次面接/一次面接の通過率の上げ方

先にお伝えした通り、「自己紹介」と「職歴・実績」を「IT業界の志望理由」や「NECを志望する理由」の根拠として盛り込めると説得力のある志望理由として伝えられます。

また、「NECを志望する理由」は、他の大手IT企業との違いの切り口がポイントになります。切り口は様々ですが、違いを出すためにできる2つの方法があります。

これができると「ネット情報に加えて、1次情報を自ら集めて違いを語る」ことができ、他の候補者との違いも出せます。

最終的には面接官の納得感が全てです。
自分一人で満足せず、転職エージェントに話して聞いてもらい（難しければメールで）、納得感があるか確認しましょう。

NECの第二新卒採用対策！
転職者向けの1次面接/一次面接の体験談！実際に聞かれた質問

1次面接では基本的な経歴確認と志望動機、IT業界やエンジニアとしての適性が評価されます。部門担当者2名程度が面接官を務め、30分～1時間程度の面接が実施されます。

NECの第二新卒採用！
第二新卒向けの2次面接（最終面接）対策

最終面接も面接官が人事ではありません。
1次面接よりも上位の部門幹部クラスが面接官となります。面接の形式と内容は以下となります。

NECの2次面接（最終面接）の形式と内容

最終面接で聞かれる内容は、1次面接と大きく変わりません。
ただし、経歴や実績、そしてなぜIT業界・NECを志望するのかという理由を深掘りされます。

大事なのは、筋の通ってない論理や自分の主張を押し通そうとするのではなく、面接官の質問の意図を理解しながら、「なぜ？」という問いに誠実に答えようとする姿勢が大事です。

また、一般的な面接のほかに、職務経歴に関する具体的な質問や、NECで実現したいことについて詳しく聞かれます。

これはIT業界に入って何年か経験すると分かりますが、「自分の考えに固執し、柔軟性のない人材」は組織にとって課題となります。

そして、第二新卒は前職での経験がある分、この傾向が強い場合があります。質問や指摘を素直に受け止めて考える姿勢があれば成長の余地があるので、そういう柔軟性・素直さをまず大切にしましょう。

（実際のところ、中途採用の場合は経験の差はあれど、NECの文化やビジネスに適応する姿勢が重要です。誠実に努力できれば、入社後にスキルを身につけることは十分可能です）

面接準備では、「なぜNECなのか」「NECで何を実現したいのか」を明確にしておくことがポイントです。例えば、「●●という技術領域でｘｘという社会課題を解決したい」と主張した後に、「なぜそう思うのか」「なぜNECでなければならないのか」は多くの受験者が準備しています。

同時に「前職での経験をNECでどう活かすか」という具体的なビジョンを考えておくとよいでしょう。この点を考えるクセを付けておくと、回答の幅も広がります。

NECの第二新卒採用面接では、面接官の方がかなり詳しくキャリアや志望動機を確認する場合があります。

そういう場合も、冷静に相手が聞きたいことに答えられているか、何を聞かれているのかを丁寧に確認して、回答するように努めることが大切です。

NECの第二新卒採用対策！
第二新卒向けの最終面接の体験談！実際に聞かれた質問

最終面接では職務経験とNECでの実現可能性がより深く評価されます。部門幹部クラス2～3名が面接官を務め、各40～50分程度の面接を2回実施されます。志望動機の深掘りと職務経験の具体的な確認が中心となります。

最終面接を合格すると、内定通知が行われます。

NECの第二新卒選考
最終面接（オファー面談）

第二新卒の最終面接はある場合もありますが、オファー面談といって1次・2次面接のフィードバックと評価、配属先や年収・入社時期の提示を受ける場であることが多いです。

オファー面談を組む段階で他社の選考状況を聞かれるのがセオリーですが「他社からも良い評価をもらっている」ことも伝えるようにしてください。

競争相手がいなければ、より良い条件を出す動機が無いので足元を見られます。入社日交渉するにも交渉する理由が無いので調整が難しくなります。

また他社で評価を得ている=自分達が欲しい人材であることの裏付け、にもなるのでオファー内容を上げてくれる可能性があります。

中途採用の評価は絶対評価をしつつも最終的には他の転職希望者との相対評価（採用枠数に対して選考に残っている人でより良い人が受かる）で決まります。

その場合、「他社でも高い評価を得ている人材」の方が、よりよい人だと思ってもらえる可能性が高くなります。こうした交渉テクニックはちゃんと使うようにしましょう。

NECの中途選考｜最終面接の形式と内容

何が聞かれる？実際に聞かれた質問
NECの中途選考｜最終面接の内容

NEC2025年最新業績と年収水準

NECの最新2024年業績ハイライト

項目	2024年実績	前年比	主要業界
連結売上収益	3兆4,234億円	-1.5%	IT・通信・ヘルスケア
国内従業員数	約22,210名	+0.5%	–
新規採用者数	800名以上	+17.6%	新卒・キャリア含む
中途採用比率	約49%	-3%	キャリア採用積極化

NECは日本を代表する総合電機・ITソリューション企業として、DX推進・5G・AI・サイバーセキュリティを中心とした先端技術により安定成長を実現しています。

特に社会公共事業、エンタープライズ事業、ネットワークサービス事業、グローバル事業の分野で強みを発揮し、社会インフラの構築と企業のデジタル変革を支援しています。

NECの2025年最新年収水準

NECの平均年収は963万円（2025年3月期）で、IT・電機業界でもトップクラスの高水準を維持しています。

職位	年収レンジ	第二新卒転職時想定年収（目安）
一般社員	450万円～600万円	25歳：500万円
主任クラス	600万円～800万円	28歳：680万円
係長クラス	700万円～900万円	30歳：750万円
課長クラス	900万円～1,200万円	35歳：1,000万円
部長クラス	1,200万円～1,500万円+	38歳：1,300万円

NECの第二新卒でよくある質問(FAQ)

NECへの第二新卒転職を成功させる転職エージェント！

NECは2025年3月期に連結純利益1,751億円を達成し、過去最高益を更新、日本を代表するテクノロジー企業として着実な成長を続けています。

2025年度は新卒採用を800名実施し、2026年度も800名の採用を予定、社会人経験の浅い若手人材を対象とした採用を継続的に強化するなど、積極的な人員拡大計画を推進中です。

特にBluStellarを中核としたDX事業強化、AI・生成AI活用コンサルティング、デジタル変革のニーズが急拡大する中、NECの「戦略構想力」「システム実装力」への期待が高まっており、第二新卒転職の絶好のタイミングと言えます。

そんなNECへの第二新卒転職を成功させるポイントを御紹介します！

ポイント1：3つの主要事業領域の成長分野を把握する
NECは「BluStellar（DX事業）」「デジタル・ガバメント/デジタル・ファイナンス」「社会インフラソリューション」の3つの領域で急成長中です。

特に製造業、航空宇宙産業、金融業、通信業、ガバメント領域が最も案件獲得が活発で、生成AI活用やコンサルティング起点のビジネス変革など、どの分野が最新トレンドかの情報が重要です。

ポイント2：2025年第二新卒採用実績から求められる人材像を分析する
2025年の中途採用比率は約49%で、NECは新卒と中途をバランス良く採用しており、高い学習能力・問題解決力・DXへの理解・成長マインドを重視しています。

自身の経験がNECの戦略構想コンサルティング・システム実装アプローチのどこで活かせるか、どの業種シナリオにマッチするかを具体的に整理することが内定獲得の鍵となります。

ポイント3：平均年収963万円水準の給与テーブルを理解する
2025年3月期データで平均年収963万円という高水準に見合う技術力と、複数回の面接を含む厳格な選考プロセスへの対策が不可欠です。

特に最近は生成AI戦略やBluStellarを活用したビジネス変革案件が急増しており、これらの領域での実務経験や知見、データ分析能力をアピールできる準備が重要になっています。

この3つのポイントは、転職エージェントに相談することで実現することができます。

NECの最新の組織体制やDX事業動向、2025年度の第二新卒採用計画を把握している転職エージェントに相談することで、独りでは収集できない具体的な情報と戦略的な選考対策が可能になります。ただし、専門性がない・営業活動として捌きにくる転職エージェントには、以下の項目を確認しましょう。

まとめ：NEC/日本電気の第二新卒採用で転職を成功させる秘訣

NECへの第二新卒転職面接は技術力と論理的思考力を問う実践的な質問が中心だからこそ、戦略的な業界研究・企業研究が極めて重要になります。

特に2025年以降は、DX推進・生成AI活用・社会インフラソリューションの拡大や連結売上収益3兆4,234億円達成の背景についての理解度も評価対象となっているため、最新情報のキャッチアップが成功の分かれ目となります。

最後に、如何に企業のニーズに合わせて自分を伝えるか、という部分ではIT業界・エンジニア職に特化しているレバテックキャリアやマイナビITエージェント等に相談するのが最も効果的です。過去の選考通過者が行った技術面接対策や聞かれた技術的質問を面接官毎に記録しており、事前に十分な対策を取ることが出来ます。

NECへの第二新卒転職では、面接の準備と同時に、転職後に後悔しないように他の方が退職する理由や実現できる生活も確認してみてください。

記事内でも書きましたが、志望度が高い企業の面接の前には、何社か面接を受けるようにしてください。場慣れすることで緊張しなくなりますし、自分の回答に対する面接官の反応を見て、同じ回答でもどういう表現や言い回しがいいのかを推敲しておくことが大切です。

まずは転職エージェント経由で過去の通過者の傾向や回答を把握すること、次に緊張しないこと、相手の反応に合わせて自分の回答をブラッシュアップすること、こうした対策で選考の通過率は激的に上がります。

皆さんの第二新卒転職活動がうまくいくことを願っています。