こんにちは。転職note編集部です。
私達は、自分達の転職や副業経験を通して知りたかったのに手に入らなかった情報や手に入れるのに苦労した情報を纏めて御紹介しています。
「スモールビジネス向けに統合型クラウドERPを提供」しているfreee株式会社を2回に渡って御紹介します。
第1回の今回は、freee株式会社の事業内容や業界動向、業績推移と今後の見通しなど、急成長を遂げるfreee社の概要を御紹介します。
第2回は「転職面接対策:freeeの社風・選考プロセス・面接・年収」を御紹介します。
freee株式会社|会社概要と提供サービス
freee株式会社|会社概要
会社名 | freee株式会社 |
設立 | 2012年7月 |
代表取締役社長 | 佐々木 大輔 |
資本金 | 161億603億円(資本準備金等含む) |
従業員数 | 506名(2019年6月末時点) |
支社 | 中部支社、関西支社、九州支社 |
営業所 | 札幌営業所、京都営業所、広島営業所 |
freeeは、Googleで日本およびアジア・パシフィック地域での中小企業向けのマーケティングチームを統括していた佐々木社長が2012年7月に設立した、スモールビジネス向けに統合型クラウドERPを提供する会社です。
freee株式会社|提供サービス
主な提供サービスはクラウドの「会計ソフト」と「人事労務ソフト」です。
「統合型」という点が、freee社のサービスの特徴の一つです。

出典:2020年6月期 第2四半期 決算説明会
●統合型の意味
「業務と会計処理の統合」を指しています。
例えば、freee社の会計サービス上で請求書を発行したとします。
相手も同様にfreee社の会計サービス上で請求書を受け取ると自動で支払額や期限が登録されます。
これを支払うと、自動で会計帳簿が付く、という仕組みです。
●現時点での主要導入機能
「請求書を受け取った時のシステム入力業務」や「請求管理」の”業務”が、会計処理に自動的に反映される等、こうした業務と会計処理を統合したサービスは既に導入されています。
●段階的に進んでいる導入機能
freee上で「企業間取引」や「融資などの金融機関との取引」ができるようにしたうえで、「会計処理」に自動反映させるシステムです。
こうした業務と会計処理を統合した、クラウド型のERPシステムを提供している会社ということですね。
freee株式会社|ミッションとビジョン
freee株式会社|ミッション

ミッションは「スモールビジネスを、世界の主役に。」ですね。
先日、Mckinseyのコロナ後の世界に関するレポートでも御紹介しましたが、今後はフリーランスや業務委託の活用が進む、見込みが強く、時代に合ったミッションですね。
freee株式会社|ビジョン

ビジョンは、「アイデアやパッションやスキルがあればだれでも、ビジネスを強くスマートに育てられるプラットフォーム」です。
会計ソフト業界の市場動向と主要企業
会計ソフトの市場規模と主要企業

富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場 2019年版」プレスリリースでは、財務会計ソフトウェア(帳簿や伝票等の会計データを入力し、月次決算書類などの会計書類を自動的に集計・作成するソフトウェア)を含む業務システムの市場規模を参照しています。
同資料では、2018年の市場規模は約3,000億円程度です。
尚、同資料では2023年には約4,000億円まで成長する見込みです。
freeeの立ち位置と競合

財務会計ソフトウェアは、パッケージ型での提供とクラウド型での提供があり、freeeはクラウド型でサービス提供をしています。
競合だとクラウド型でサービス提供する、パイプドビッツ(ネットde会計)、マネーフォワード(MFクラウド会計)、スマイルワークス(ClearWorks)が該当します。
クラウド会計ソフト・給与ソフトの利用率

出典:2017年9月25日から27日 webアンケート BCN RETAIL

出典:2016年3月29日 webアンケート MM総研
会計ソフトでは35.2%、給与計算ソフトは39.8%のシェアを占めています。
クラウド型ではfreeeが業界1位にいます。
freee株式会社|業績推移と成長見通し
freee株式会社|業績推移

出典:2020年6月期 第2四半期 決算説明会
●ARR(Annual Recurring Revenue)
「対象月の月末時点における継続課金ユーザー企業に関わる月額料金の合計額の12倍」で算出した金額です。
この数字が伸びているのは、新規・既存の合計有料課金ユーザー数が伸びていることを示しているのだと思います。
●売上高
昨年対比で、+56.1%の成長を遂げて、15.8億(20年Q2)、第2四半期累計で30.7億となっています。
freee株式会社|成長見通し

出典:2020年6月期 第2四半期 決算説明会
中小企業では、Excelや外注が45.9%、ソフトウェアは54.1%の利用率です。
更に、オンプレミスが大半(85.5%)を占めており、クラウドは14.5%程度しか利用されていないのが実態で、かなり少ないことが分かります。
一方で、海外ではクラウド型の会計ソフトが米国で52.5%、オーストラリアで61.2%と主流となっています。
このGapがfreeeの成長余地となります。

freeeは、ターゲット顧客を「Mix(20-1,000名)」「Small(1-19名)」「個人事業主」の3つに分類しています。
「Mix(20-1,000名)」
全社横断的なERPの活用を通して、生産性改善と内部統制強化をセールスポイントとしています。
「Small(1-19名)」と「個人事業主」
バックオフィス業務の自動化による効率性追求
ビジネスの可視化
個人事業主向け確定申告
の3つがセールスポイントになっています。
freee社への転職面接対策 まとめ
いかがでしょうか。
財務会計ソフトという成長市場、特に今後もより大きな成長が見込まれる「クラウド型」で会計・給与ソフトでfreee社は業界1位の企業です。
売上は順調に成長しており、中小・個人事業主向けに更なるサービスの展開を進めている会社です。
今後も成長が見込まれる注目企業ですね。
興味がある方は、リクルートエージェントに相談すると具体的な求人情報を紹介してらもえます。
また、事業会社から転職を検討されている方は、ビズリーチに登録すると様々な求人と共に紹介があります。
次は、freee社の選考プロセスや活躍する人の傾向、平均年収を御紹介します。