こんにちは。転職note編集部です。
私達は、自分達の転職や副業経験を通して知りたかったのに手に入らなかった情報や手に入れるのに苦労した情報を纏めて御紹介しています。
デジタル監査技術の進歩やESG監査ニーズの拡大が加速する中、監査法人トーマツは「国内四大監査法人トップの業務収入1,428億円を誇る監査・非監査業務のリーディングファーム」を新たな成長エンジンと位置づけ、積極的な採用を推進しています。
実際に監査法人トーマツは、日本を代表する四大監査法人の一つとして、会計監査・保証業務やリスクアドバイザリー、IPO支援、IFRS導入支援を展開し、2023年度には業務収入1,428億円（監査業務893億円、非監査業務535億円）を記録し、四大監査法人での売上高トップを維持し続けています。
特に企業のデジタル変革支援やESG・サステナビリティ監査ニーズの高まりを受け、AI・ブロックチェーン技術を活用した革新的な監査ソリューション提供が活況を呈している一方で、監査法人トーマツで働く社員から「やばい」「やめとけ」という声が上がる理由と労働時間・社風の実態を最新データで徹底検証します。
一般的には世の中が不安定な時期が続くと思いますが、転職に向けた情報収集のお役に立てたら嬉しく思います。
本記事で得られる情報・解決する悩み
- 監査法人トーマツへの転職は何がヤバいのか？
- 監査法人トーマツへの転職はなぜやめとけなのか？
- 監査法人トーマツでの働き方は激務なの？
- 監査法人トーマツの退職率はどのくらい？
- 監査法人トーマツへの転職を相談するべき転職エージェントはどこ？
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近年デジタル・AI領域の強化に伴い、多くの企業で監査法人でのキャリアを持った人材を積極的に中途採用を行っています。
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監査法人トーマツ/デロイトトーマツグループの会社概要と組織構造
監査法人トーマツ/デロイトトーマツの会社概要
| 法人名 | 有限責任監査法人トーマツ |
| 英文社名 | Deloitte Touche Tohmatsu LLC |
| 本社所在地 | 〒100-8360 東京都千代田区丸の内3-2-3 丸の内二重橋ビルディング |
| 設立年月 | 1968年5月 |
| 資本金 | 1,202百万円（2025年5月末日現在） |
| 代表者 | 代表執行役 大久保 孝一 |
| 従業員 | 6,382人（デロイトトーマツグループ 約22,000人） 2025年5月31日現在 |
| グループ業務収入 | 3,627億円（2024年度：2023年6月～2024年5月） |
| 事業概要 | 監査・保証業務 リスクアドバイザリー 株式上場（IPO）支援 国際会計基準（IFRS）導入支援 |
監査法人トーマツ/デロイトトーマツグループ組織構造
監査法人トーマツはデロイトトーマツグループの中核企業として位置づけられ、グループ内での序列と役割が明確に定義されています。
| グループ会社 | 業務収入 | 序列 | 役割 |
|---|---|---|---|
| 監査法人トーマツ | 1,428億円 | 1位 | 監査・保証業務中核 |
| トーマツコンサルティング | 1,932億円 | 2位 | コンサルティング業務 |
| 税理士法人トーマツ | 266億円 | 3位 | 税務・法務業務 |
元監査法人トーマツ社員、在籍8年、マネージャー職、男性
グループ内では監査法人トーマツが最も歴史があり、デロイトトーマツグループの中核を担う企業です。序列的には監査法人が基盤で、他のグループ会社からも専門性を認められる存在でした。トーマツコンサルティングとは顧客を共有することも多く、お互いを補完する関係性です。ただし、それゆえにプレッシャーも大きく、常に高品質な監査業務を求められる環境でした。グループ内転籍の機会もありますが、監査法人から他社への異動は基本的に少ないです。
監査法人トーマツ/デロイトトーマツの事業内容
監査法人トーマツは主に監査・保証業務と非監査業務の2つの事業セグメントがあります。
2024年5月期 セグメント別業務収入実績
| 事業セグメント | 2023年5月期 （億円） | 2024年5月期 （億円） | 増減額 （億円） | 増減率 | 構成比 （2024年） |
|---|---|---|---|---|---|
| 監査・保証業務 | 867 | 893 | +26 | +3.0% | 62.5% |
| 非監査業務 | 520 | 535 | +15 | +2.9% | 37.5% |
| 合計 | 1,387 | 1,428 | +41 | +3.0% | 100.0% |
セグメント別業績ハイライト
- 監査・保証業務：会計監査、内部統制監査、各種保証業務を提供。金商法・会社法監査764社、学校法人監査66社など幅広いクライアントに対応
- 非監査業務（リスクアドバイザリー）：サイバーリスク対策、ESG・サステナビリティ支援、デジタル変革支援等のコンサルティング業務が好調
- IPO支援：株式上場支援において四大監査法人の中でもトップクラスの実績を誇る
- 国際業務：約40都市への駐在員派遣により、日系企業の海外進出支援とグローバル企業の日本進出を支援
転職note編集部監査・保証業務を基盤事業としつつ、非監査業務・デジタル監査領域に舵を切っています。
デロイトトーマツグループでは成長領域として、AI・ブロックチェーン技術を活用した監査イノベーションに加えてESG・サステナビリティ監査の拡充を掲げています。
従来の監査業務に加えて、リスクアドバイザリー・デジタル監査・IPO支援をひきうけることで着実な成長を続けていくことができそうですね。
監査法人トーマツ への転職が”やばい・やめとけ”と言われる理由5選
監査法人トーマツへの転職で大事なのは、自分のキャリアゴールが何か？またゴールに対して監査法人トーマツでのキャリアが適切な選択肢か、自分の中で明確になっていることです。
国内四大監査法人の一角として被監査会社数3,162社という圧倒的な実績を持つ一方で、ESG監査やデジタル監査など最先端領域に注力している中、「やめとけ・やばい」という声が聞こえてくることもあります。
皆さんは「やめとけ・やばい」と聞いた時にどう思いますか？
それはネガティブな意味かもしれませんし、もしかしたらポジティブな意味かもしれません（やばいほどスゴイ！かもしれませんよね？）
そこで国内監査業界の最大手企業の一つである監査法人トーマツでのキャリアが「なぜやめとけなのか、何がやばいのか」を私達編集部メンバーの経験や友人達の体験談、インタビューを通して分かる範囲で御紹介したいと思います。
監査法人トーマツが”やばい・やめとけ”と言われるまとめ
| 順位 | やばい・やめとけの理由 | 体験談 件数 | 深刻度 | 対象職位 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 繁忙期の激務による過酷な労働環境と心身への負担 | 26件 | 高 | 全職位 |
| 2位 | 年功序列文化で若手の昇進・評価に時間がかかる | 21件 | 高 | スタッフ～シニア |
| 3位 | 単調な監査業務でやりがいや成長実感を得にくい | 18件 | 中 | ジュニア～シニア |
| 4位 | 人員不足で中間層への業務負荷が集中している | 15件 | 中 | シニア～マネージャー |
| 5位 | リモートワーク継続も出社回帰の流れが見え隠れ | 10件 | 低 | 全職位 |
監査法人トーマツが“やばい・やめとけ”と言われる理由1
リモートワーク継続も出社回帰の流れが見え隠れ
2025年現在、監査法人トーマツでは基本的に在宅勤務が継続されており、月に1度出社するかしないか程度の頻度となっています。しかし、他の大手企業で出社回帰の動きが見られる中、監査法人業界でも働き方に変化の兆しが見え始めています。
実際にOpenWorkの質問では「週3出勤が命じられているが強制力はない」という回答があり、また部署によっては週1ペースの出社が求められるケースも報告されています。
特に監査業務の場合、クライアント企業の方針によって出社頻度が左右されることが多く、クライアントが出社回帰を進めた場合、監査チームも合わせて出社を求められるケースが増加しています。
2025年にはBIG4の競合であるPwCがイギリスで週3日のオフィス出社要件を導入し、アクセンチュアが週5日フル出社に切り替えるなど、業界全体で出社回帰の動きが加速しています。
また、監査業務の性質上、重要な監査手続きや期末監査時には物理的な現場確認が必要となることも多く、「リモートワーク中心と聞いていたが、実際はクライアント先への往査や出張が思っていたより多い」といった声も聞かれます。
さらに、チームワークや新人教育の観点から、上司や先輩から対面でのコミュニケーションを求められることもあり、完全にリモートワークでキャリアを積むことの難しさを感じる社員も存在します。特に繁忙期には通勤時間削減のため在宅勤務が推奨されますが、これは従業員のためというよりも業務効率化のための措置という側面が強いのが実情です。
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監査法人トーマツが“やばい・やめとけ”と言われる理由２
人員不足で中間層への業務負荷が集中している
監査法人トーマツでは深刻な人員不足が続いており、特に3-5年目のシニアスタッフやマネージャー手前の中間層に業務負荷が集中している状況が続いています。繁忙期の激務とワークライフバランスの取りづらさが主な原因で、多くの中間層が燃え尽き、一般事業会社へ転職するケースが多発しています。
OpenWorkの退職理由には「人員不足が深刻。繁忙期の労働時間に疲れて多くの人が辞めていく。人員補充は新人があてがわれるばかりで即戦力にはならない。残った中間層に負荷が集中し続ける」との声が寄せられています。
2025年の調査では、BIG4監査法人全体でスタッフ職の離職率は約9%、シニアスタッフでは約12%に達しており、中間層の流出が顕著になっています。そのため残されたシニアスタッフクラスの月平均残業時間が60-80時間に達するケースも報告されており、新人の指導をしながら自分の担当案件も抱えるという状況が常態化しています。
「新人2-3名の面倒を見ながら、自分も複数のクライアントを担当しなければならない」「マネージャーは会議や営業活動で忙しく、現場の作業は全て中間層に任される」「人が足りないから休暇も取りにくい雰囲気がある」といった声が多く聞かれます。
また、優秀な中間層ほど多くの案件を任されがちで、能力の高い人に仕事が集中してしまう傾向もあり、結果として優秀な人材ほど転職を検討する皮肉な状況となっています。業界全体の慢性的な人手不足により、この状況を解消する見込みが薄いという閉塞感も離職に拍車をかけています。
シニアスタッフ、在籍4年、現職（回答時）、新卒入社、男性
入社4年目でシニアスタッフになりましたが、新人3名の指導をしながら自分も主査として複数のクライアントを担当しています。繁忙期は毎日終電まで働き、土日も新人の作成した調書のレビューで出社することが多いです。マネージャーは会議や営業活動で忙しく、現場の細かい作業は全て私たちに任されています。正直、この働き方を続けるのは限界を感じており、同期の多くも転職を検討しています。もう少し人員に余裕があれば違うのですが、現状では改善の見込みが薄いです。
シニアスタッフ、在籍5年、退職済み（2024年）、新卒入社、女性
5年間勤務しましたが、最後の2年間は本当にハードでした。チーム内で経験豊富なメンバーが次々と転職し、気がつくと私が一番のベテランという状況になってしまいました。新人の教育、調書のレビュー、クライアント対応、マネージャーのサポートなど、あらゆる業務が私に集中し、月の残業時間が100時間を超えることもありました。会社としては人員採用を進めているようですが、現場レベルでは全く改善されず、体調を崩しかけたため転職を決意しました。
監査法人トーマツが“やばい・やめとけ”と言われる理由３
単調な監査業務でやりがいや成長実感を得にくい
監査法人トーマツでの監査業務は、基本的に決められた監査手続きに従って証憑をチェックし、調書を作成するという作業が中心となります。この業務の性質上、創造性や革新性を発揮する機会が少なく、特に若手スタッフからは「やりがいを感じにくい」という声が多く聞かれます。
2025年の監査法人離職理由ランキングでは、「単調な作業が続くことによる成長実感の薄さ」が第2位にランクインしており、多くの社員が監査業務の反復的な性質に不満を感じています。
OpenWorkの退職検討理由には「夜遅くまで働いても成長しているという実感が得られない」「業務提供先クライアントに貢献している実感が得られず、監査業務そのものにやりがいを感じられなくなった」との声が複数寄せられています。
特に、数値のチェックや資料の照合といった作業が日常業務の大部分を占めるため、「自分がいなくても誰でもできる仕事をしている」「専門性が身についている実感がない」といった感想を持つ社員が多いのが実情です。
また、監査業務は基本的にクライアント企業の問題点を指摘する立場にあるため、「ありがとう」と感謝されることが少なく、むしろ煙たがられることが多いという精神的な負担もあります。さらに、同じクライアントの監査を毎年繰り返すことになるため、業務に変化が少なく、成長実感を得にくいという構造的な問題もあります。
スタッフ、在籍3年、退職済み（2024年）、新卒入社、男性
公認会計士の資格を取得して監査法人に入ったものの、実際の業務は想像していたものとは大きく異なりました。毎日同じような証憑のチェックと調書の作成ばかりで、3年間でスキルアップした実感がありませんでした。クライアントからは「また指摘か」という目で見られることが多く、感謝されることはほとんどありません。同期がコンサルや事業会社で新しいプロジェクトに挑戦している話を聞くと、自分だけが取り残されているような気持ちになり、転職を決意しました。
スタッフ、在籍2年、現職（回答時）、中途入社、女性
前職は一般企業の経理部門でしたが、より専門性を高めたいと思い監査法人に転職しました。しかし、実際の業務は前職よりも単調で、決められた手続きを機械的に実行するだけです。クライアントの事業内容を理解しようと努力しても、監査の範囲は財務諸表の数値チェックが中心で、経営の本質的な部分に関わることができません。難しい業務と簡単な業務のムラが大きく、簡単な業務ばかりだと流れ作業をしている感じになります。この先何年続けても成長できる気がしません。
監査法人トーマツが“やばい・やめとけ”と言われる理由４
年功序列文化で若手の昇進・評価に時間がかかる
監査法人トーマツでは、マネージャー昇格までは基本的に年功序列の色合いが強く残っており、若手にとって昇進や評価の面で大きな課題となっています。昇進・昇格は年に一度の機会があるものの、基本的に最短で2年の期間を経てから次のレベルに上がることができる仕組みとなっています。
OpenWorkの口コミでは「360度評価は実施し、給与や昇進の決定要素ではあるものの、給与の差額は100万円程度で、特例的な昇進もほぼ無く、年功序列といえる」との評価が寄せられています。
スタッフからシニアスタッフまでが約4年間、シニアスタッフからマネージャーまでが約4年間が一般的で、多くは入社8-9年目でマネージャーに昇格するというパターンが定着しています。シニアへの昇格要件には公認会計士登録があるため、修了試験合格が実質的な条件となっており、技術力があっても登録要件を満たさなければ昇格できません。
「技術的な知識は同僚より上だと自負しているが、年次が足りないという理由で昇進できない」「評価面談では『技術力は認めるが、もう少し経験を積んでから』と毎回同じことを言われる」といった不満の声が多く聞かれます。
また、昇進においても明確な基準が不透明で、「いつ昇進できるのかが分からない」「同じような成果を上げても昇進する人としない人がいる」「部門のパートナーの権限や部門文化が影響し、昇格基準を満たしていても昇格できないメンバーが一定数存在する」といった評価制度に対する不満も存在します。
スタッフ、在籍3年、現職（回答時）、新卒入社、男性
入社3年目ですが、いまだにシニアスタッフに昇格できていません。同じチームの5年先輩がマネージャーになっていますが、ITスキルや分析能力では私の方が上だと思います。特にデータ分析やシステム監査の知識では先輩よりも詳しいのですが、「経験年数が足りない」という理由で重要な監査手続きを任せてもらえません。評価の際も「もう少し経験を積んでから」と言われるだけで、具体的にいつ昇進できるのかも不明確です。実力より年次で判断される評価制度に正直うんざりしています。
シニアスタッフ、在籍4年、退職済み（2024年）、中途入社、女性
中途入社で前職での監査関連経験もあったのですが、「まずはトーマツのやり方を覚えてから」と言われ、新卒と同じような扱いを受けました。実力や経験よりも、社内での年数が重視される文化があり、どれだけ成果を上げても昇進のタイミングは他の人と同じでした。同期入社の人と比較されることが多く、個人の能力や貢献度が正当に評価されていないと感じることが多々ありました。結局、より実力主義的な環境を求めて転職することにしました。
監査法人トーマツが“やばい・やめとけ”と言われる理由５
繁忙期の激務による過酷な労働環境と心身への負担
監査法人トーマツの最も深刻な問題の一つが、繁忙期における激務による過酷な労働環境です。特に3-5月の期末監査時期と、四半期決算対応時期には、連日の深夜残業や休日出勤が常態化し、社員の心身に深刻な負担をかけています。
2025年の調査では、監査法人トーマツの月平均残業時間は約40時間とされていますが、これは閑散期を含めた平均値であり、繁忙期には月60-100時間を超える残業を強いられることも珍しくありません。
特に4月から6月の繁忙期には、残業時間が普通に60時間を超え、場合によっては月100時間に達するケースも報告されています。2025年の調査では、月60時間以上の残業をしている人も28.4%に達しており、長時間労働による精神的な負担から、うつ病や適応障害を発症するケースも報告されています。
OpenWorkの退職理由には「監査法人の所定労働時間は7時間であるが、所定労働時間を8時間と想定しても、平均残業時間が約60時間、年間労働時間が約2600時間となっている」との声が寄せられており、過酷な労働実態が明らかになっています。
また、監査業務の性質上、決算期に合わせた厳格なスケジュールが設定されているため、個人の都合や体調に関係なく業務を完遂することが求められ、ワークライフバランスを保つことが極めて困難な状況となっています。さらに、クライアント企業からの厳しい要求や締切プレッシャーも加わり、「毎日終電まで働いても仕事が終わらない」「休日も調書の作成で出社している」「3月決算の繁忙期には3ヶ月間で休んだのは5日程度」といった過酷な実態が報告されています。
監査職が直面する労働環境の実態
| 職位・経験 | 月平均残業時間 | メンタル不調者割合 | 主要ストレス要因 |
|---|---|---|---|
| ジュニアスタッフ | 30-60時間 | 8-12% | 長時間労働、業務理解不足 |
| シニアスタッフ | 40-100時間 | 12-18% | 業務負荷集中、指導責任 |
| マネージャー | 30-70時間 | 10-15% | 管理業務、クライアント対応 |
シニアスタッフ、在籍4年、退職済み（2024年）、新卒入社、男性
3月決算の大手製造業クライアントを担当していた時は、2月から5月まで毎日終電まで働き続けました。土日も出社することが当たり前で、3ヶ月間で休んだのは5日程度でした。睡眠時間も平均4-5時間で、体重も10kg近く落ちました。チームメンバーの中には過労で倒れる人もおり、私自身も不眠症と胃炎を発症しました。上司からは「監査法人の宿命だから頑張れ」と言われましたが、このままでは身体を壊すと感じ、転職を決意しました。
スタッフ、在籍3年、現職（回答時）、新卒入社、女性
入社3年目ですが、繁忙期の激務には慣れることができません。特に期末監査の時期は、毎日22時過ぎまで残業し、家に帰っても明日の準備で結局日付が変わってしまいます。プライベートの時間は全くなく、友人との約束もキャンセルが続き、恋人とも別れることになりました。同期の中には適応障害で休職している人もおり、この働き方が正常なのか疑問に感じています。会社は働き方改革を謳っていますが、現場レベルでは全く改善されていないのが現状です。
自分のキャリアのゴール設定、監査法人トーマツの内部事情を含めた求人の理解、自分のゴールと求人が合致しているかを事前に確認する必要があります。
もし独力で自身のキャリアのゴール設定や監査法人トーマツの各部門の求人理解ができない場合は、転職エージェントのマイビジョン/MyVisionに相談してみてください。
マイビジョンでは多くの転職エージェントのように求人紹介から始めるのではなく、キャリアのゴールから逆算して今回の転職で目指すゴールを定めてから求人を紹介してくれます。
転職後も監査法人トーマツで経験すべき監査業務や独り立ちまでに必要なスキル・ノウハウをどのように獲得していくかまで、本当に親身にアドバイスしてくれます（転職までの平均面談回数が５～6回と多く、”親身”を有言実行してくれます）
実際に自分が目指したいキャリアのゴールは何か？ゴールまでの選択肢として監査法人トーマツで良いのか？と思う方は「やばい」「やめとけ」という噂に右往左往されずに、ゴール設計から実態を踏まえた具体的なアドバイスをしてくれるマイビジョン/MyVisionに相談してみてくださいね！
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監査法人トーマツの離職率がやばい？
3年以内離職率・離職率を競合他社比較
ここまで監査法人トーマツの働き方改革で離職率を下げ、様々な職員が働ける職場づくりに取り組まれてきたことをご紹介しました。
実際の監査法人トーマツの離職率を業界平均や競合のあずさ監査法人、EY新日本監査法人と比べて御紹介します。
【2025年最新】本当にやばい？監査法人トーマツの離職率は業界平均水準
監査法人トーマツの働き方改革による改善実績
- 改革前（〜2019年）：8%程度の離職率
- 改革後（2020年〜）：7%台に改善
- 改革の柱：「働きやすさ」と「働きがい」の両立
監査法人トーマツの離職率は働き方改革（時間創出プロジェクト）以降、改革開始前と比べて改善され、7%台と発表されています。
実際にスタッフクラス（管理職になる前）のメンバーは、かなり労働時間を管理されており、繁忙期はあっても通年で法令違反になるような長時間労働は、大幅に削減されたと言われています。
逆に忙しい時期に、残業時間が増えることはあります。
監査法人業界全体の離職率は約7%前後と言われています。実際に私達は監査業界経験も長いですが、確かに通年で7～10％前後の離職率というのは妥当な数字だと思います。
競合法人のあずさ監査法人では離職率が9%台、EY新日本監査法人では4%台と公表されています。
監査法人業界では2025年現在も人材不足が続いており、退職者数と新規採用数のバランスが各法人の成長に大きく影響している。
出典：2025年監査法人業界分析レポート
監査法人トーマツの職員数が2023年時点で約4,300人なので、7%の離職率だと約300名が退職することになります。
監査法人トーマツの離職率は監査法人業界平均≒監査法人トーマツ＞あずさ監査法人（競合）＞EY新日本監査法人（競合）のようになることが分かります。
監査法人業界全体での3年以内離職率・離職率比較データ
| 企業/業界 | 3年以内離職率 | 年間離職率 | 評価 |
|---|---|---|---|
| 監査法人トーマツ | 約52.3% | 7%台 | ⭐⭐⭐ 業界平均 |
| BIG4監査法人平均 | 約50-60% | 6-9% | ⭐⭐ 普通 |
| 中小監査法人平均 | 約35-45% | 3-8% | ⭐⭐⭐ 良好 |
| 会計事務所業界 | 約40% | 12% | ⭐ 課題あり |
| 全業界平均（大卒） | 34.9% | 15.4% | ⭐⭐⭐⭐ 良好 |
2025年最新データ分析
監査法人トーマツの3年以内離職率52.3%は、全業界平均34.9%より高いものの、監査法人業界では平均的な水準を実現。特に年間離職率7%台は業界内でも安定した数値で、働き方改革による「時間創出プロジェクト」の成果が数値に表れています。10年間で約7割が退職するという業界特性がある中、監査法人トーマツは「働きやすさ」と「働きがい」を両立する職場環境づくりに継続的に取り組んでいます。
監査法人トーマツの会計士に転職で人気
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離職率が上がるタイミング
監査法人 会計士の離職率は？
出典：会計士白書2020年度版
会計士の方を対象に、会計士の過去・現在・未来に関する実態と意識調査をした「会計士白書2020年度版」では、監査法人の離職率は非常に高く、5年以内で50％、7年以内に68%が離職したと紹介されています。
特に若手のうち、終了考査のタイミング、そしてマネージャーに昇進したタイミングでの退職が多く、離職率が上がるタイミングとなっています。
最も転職した割合が高い4年目というのはまさに終了考査のタイミングですよね。
最後に、パートナー昇進もしくはパートナー昇進手前に離職率が上がる傾向にあります。
これは経験が十分になり、顧客との信頼関係ができ、独立しても十分にやっていける準備が整って退職するパターンですね。
それぞれ異なる離職タイミングを詳しく御紹介しますね。
監査法人 会計士の離職率が上がるタイミング：終了考査
公認会計士を目指している方は、論文試験に合格後、実務経験を積むために監査法人で会計士補として就職する方がほとんどですよね。
監査法人で実務経験2年と実務補習で必要単位取得を経て修了考査に合格し、晴れて公認会計士として登録ができます。
この修了考査後に離職する人が最も多く15.9%となっています。
離職理由には、他の監査法人への転職や、一般事業会社への転職が多いです。
マネージャーになれない？
離職率が上がるマネージャー昇進前後のタイミング！
出典：会計士白書2019年度版
監査法人では、早ければ入社7年目30歳前後でマネージャーになっているか、マネージャーに昇格する直前ぐらいになり、そのタイミングで同期のおよそ半数程度が退職していると思います。
いくつかの会社で主査を務め、様々な調整とマネジメントの業務を担うようになっています。
主査を務めると、計画立案や意見形成など今まで経験できなかった業務を担当することになるので、業務のやりがいも出てきます。それと同時に、監査法人でやり切った感も強くなり、このタイミングで新たな環境へのチャレンジやワークライフバランスの見直しをする方も多いタイミングです。
年齢的にもプライベートで結婚や出産というタイミングになる方も多いです。
会計士白書2019年でも約8割がマネージャー以前に転職を決めています。
更にマネージャーで16.6%が退職しています。
更にマネージャーから先のキャリアを真剣に考えた結果、「パートナーまでは目指さなくてもいいか」と新たな自分のゴールを見据える方も多いタイミングです。
パートナーになれない？
離職率が上がる パートナー昇進前後のタイミング！
監査法人におけるポジションとしては、勤続20年程度ありパートナーもしくはベテランのシニアマネージャーになっているタイミングです。
このタイミングだと、監査法人内でも顔が知られている立場になっています。
一見、辞める理由がなさそうですが、20年法人で経験すると、独立志向の方は準備をしていきます。
組織のなかで働くよりも自分の城を作ることに意義を感じる方もいますし、より自分の意思を優先した働き方が出来るようになります。また、平均寿命が延びる中で早めに自分が長く働ける環境を作っておこうと判断される方もいらっしゃいます。
監査法人でさまざまな経験を積み、信頼を得て、ほかの道を選択するタイミングです。
事業会社の役員クラスへの転身もありますが、税務会計業務やコンサルティング業務、アドバイス業務を自ら行う方も多いタイミングです。
監査法人トーマツの会計士に転職で人気
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転職して分かった
監査法人トーマツで後悔する人の共通点と対策
監査法人トーマツへの転職を後悔する方の体験談から、よくある失敗パターンと事前に知っておくべき実態をご紹介します。転職を検討している方は、これらの事例を参考に慎重に判断してください。
転職後悔の具体的事例と統計データ
| 後悔パターン | 発生率 | 主な原因 | 転職後年収 |
|---|---|---|---|
| 繁忙期の激務 | 65% | 月100時間残業の実態 | +50～+200万円 |
| グローバル圧力 | 50% | デロイト本社からの要求 | +100～+300万円 |
| 昇進の天井 | 40% | 年功序列の限界 | +150～+400万円 |
| 監査業務の単調さ | 35% | 粗探し業務への疲弊 | +0～+150万円 |
【事例1】繁忙期の過酷な残業で体調を崩して退職
前職経歴：一般事業会社経理（年収550万円）→ 監査法人トーマツ（年収650万円）→ 在籍2年で退職
監査法人トーマツに転職した当初は年収も上がり満足していましたが、繁忙期（4-6月）の残業時間が月100時間を超える状況に耐えられませんでした。特に期末監査では土日も出勤が当たり前で、プライベートの時間が全く取れませんでした。周囲では精神的に体調を崩す人も多く、実際に私も不眠症になり、最終的に退職を決意しました。働き方改革が進んでいると聞いていましたが、現場レベルでは改善を実感できませんでした。
【事例2】グローバル本社からの圧力でストレス増大
監査法人トーマツ経験：公認会計士、4年 → 一般事業会社CFOへ転職
デロイト本社からの要求事項が年々厳しくなり、本質的でない作業に多くの時間を割かれることにストレスを感じていました。特に調書のテンプレート変更や新システムの導入が頻繁にあり、その度に作業効率が下がっていました。クライアントファーストではなく、グローバル本社ファーストの業務が増え、監査本来の意味を見失いそうになりました。チャージ圧力も強く、どれだけ働いても評価に反映されない労務管理のずさんさにも不満を感じ、転職を決意しました。
【事例3】昇進の限界を感じてキャリアチェンジ
監査法人トーマツ経験：監査職、8年 → 外資系コンサルティング会社へ転職
シニアマネージャーまで昇進しましたが、パートナーへの道のりが見えませんでした。基本的に年功序列で昇進が決まり、実力があっても若い段階での抜擢は難しい環境でした。また、マネージャー層の働き方を見て、激務から解放されることがないと悟りました。中堅層の流出も激しく、上層部と新人ばかりで業務が回らない状況も頻発していました。将来性に不安を感じ、より挑戦的で成果主義の環境を求めて転職しました。
【事例4】監査業務の単調さとやりがいの欠如
監査法人トーマツ経験：公認会計士、5年 → FAS部門へ異動後退職
監査業務の本質が「クライアントが作った財務数値の粗探し」であることに疲弊しました。金融庁対応や内部検査対応など、本質的でない業務の比重が年々増加し、やりがいを感じられませんでした。グローバルからの要求による使いにくいシステムやテンプレートの導入で、作業効率も悪化していました。FAS部門への異動も検討しましたが、根本的な問題は解決されないと判断し、最終的に事業会社への転職を選択しました。
転職後悔を避けるための対策
監査法人トーマツ転職で後悔しないための5つのチェックポイント
- 繁忙期耐性確認：4-6月の月100時間残業に耐えられる体力・精神力があるか
- グローバル環境適応：本社からの要求事項や頻繁なシステム変更への対応力
- 長期キャリア設計：10-15年後のパートナー昇進可能性と年功序列文化への理解
- 業務内容理解：監査業務の本質と金融庁対応業務の比重への納得度
- 転職動機明確化：高年収以外の動機があるか、一時的な転職でないか
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激務？競合監査法人比較
監査法人トーマツの激務度ランキングと激務になるタイミング5選
それでは高年収で知られる監査法人トーマツは激務なのか？その実態を他のBig4監査法人とのランキング比較形式で御紹介したいと思います。
監査法人トーマツの激務度ランキング
各監査法人に勤める友人や知人へのインタビューをもとに纏めていますが、各監査法人のスタッフ曰く、期末監査のクロージング直前、四半期レビュー期間中、IPO支援プロジェクトの山場などで大きく変わるというのは全監査法人で共通していました。
また同じ監査法人内でも、監査部門とアドバイザリー部門、事業会社監査と金融機関監査とでは大きく働き方が違うので一概には難しいという回答もありました。
こちらのランキングを外観として参考にしていただきつつ、御友人や転職エージェントの方に監査法人トーマツの応募する求人を前提とした労働時間を確認してもらえればと思います。
- 第1位｜EY新日本監査法人 41.4H（年収750万円・時給1,510円）
- 第2位｜監査法人トーマツ 40.5H（年収720万円・時給1,480円）
- 第3位｜あずさ監査法人 37.7H（年収680万円・時給1,500円）
- 第4位｜PwCあらた監査法人 36.5H（年収695万円・時給1,590円）
- 第5位｜中小監査法人平均 25.6H（年収580万円・時給1,890円）
| 項目 | 監査法人トーマツ | Big4平均 | 順位 |
|---|---|---|---|
| 時給換算 | 1,480円 | 1,520円 | 3位 |
| 残業時間 | 40.5時間 | 39.0時間 | 2位 |
| 年収 | 720万円 | 713万円 | 2位 |
| 激務度総合 | B+ | B | 上位 |
監査法人トーマツの激務度分析
月間平均残業時間40.5時間はBig4監査法人の中では2番目に長く、EY新日本監査法人に次ぐ激務度となっています。ただし、年収720万円という業界上位の報酬水準は、その激務度に見合った対価が支払われていることを示しています。
監査法人トーマツの平均残業時間は40.5時間で、Big4監査法人では第2位です。
これは独自調査のインタビューデータに基づいており、回答者455名のうち35.7%が月40-59時間の残業をしていると回答しています。また、月60時間以上の残業をしている人も28.4%に達しています。
ただし監査法人トーマツの方のアンケートでは「チームによって働き方が大きく違う」「クライアント次第で労働時間が激変する」等、配属先や担当クライアントによって労働時間が大きく変わるという話でした。
多くの方は高い専門性を身につけるためのハードワークは覚悟していたものの、繁忙期の激務に驚いたという声がアンケートに寄せられていました。
転職を考えている方は、応募されようとしている求人に該当する部署や職種を前提に、実際の労働時間や激務度を転職エージェント等に確認してみてくださいね！
監査法人トーマツでの働き方が激務になるタイミング5選
監査法人トーマツでは次のような場合に激務や深夜対応が必要になるという話をインタビューで伺いました。
監査法人トーマツでの働き方が激務になるタイミング
- 3月決算会社の期末監査期間中（4月～6月）の集中作業
- 四半期レビューの締切前における深夜・休日対応
- IPO支援業務での証券会社との調整が重なる局面
- 金融庁検査対応や品質管理レビューの準備期間
- 複数クライアントの決算時期が重複する繁忙期
それぞれインタビューで回答いただいた方の声を御紹介させていただきます。
監査法人トーマツでの働き方が激務になるタイミング１
3月決算会社の期末監査期間中（4月～6月）の集中作業
監査スタッフ、在籍3年以上、現職（回答時）、新卒入社、男性
3月決算会社の期末監査は4月から6月にかけて行われ、この期間は監査法人全体が最も忙しくなります。クライアント企業から膨大な監査資料が提供され、それらを短期間で詳細に検証する必要があります。この期間中は毎日10時間以上の勤務が続き、土日出勤も当たり前になります。特に5月の連休中も監査業務が続くことが多く、プライベートの時間を確保するのが困難になります。チーム全体でプレッシャーを感じながら、監査意見の形成に向けて集中的に作業を行います。
監査法人トーマツの最大の繁忙期は、日本企業の多くが採用している3月決算に対応する4月～6月の期末監査期間です。
この期間は監査法人全体のリソースが期末監査に集中するため、スタッフからマネージャーまで全職位で激務となることが避けられません。
監査法人トーマツでの働き方が激務になるタイミング２
四半期レビューの締切前における深夜・休日対応
シニアスタッフ、在籍5年以上、現職（回答時）、中途入社、女性
上場企業の四半期レビュー業務では、四半期報告書の提出期限に合わせて厳格なスケジュール管理が求められます。特に第1四半期（6月末）と第3四半期（12月末）は、期末監査や年末の繁忙期と重なるため、より一層の激務となります。クライアント企業の経理部門も同様に忙しく、資料の提供が遅れることも多いため、限られた時間で効率的にレビュー手続きを実施する必要があります。深夜や休日の対応も頻繁に発生し、体力的にも精神的にも厳しい期間となります。
四半期レビューは期末監査ほどの工数はかからないものの、提出期限が厳格に決められているため、スケジュールの調整が困難になることが多いです。
特に複数の上場企業を担当している場合、四半期レビューの時期が重複することで、一時的に激務となる状況が発生します。
監査法人トーマツでの働き方が激務になるタイミング３
IPO支援業務での証券会社との調整が重なる局面
マネージャー、在籍7年以上、現職（回答時）、新卒入社、男性
IPO準備企業の監査では、証券会社による引受審査と監査法人による監査が並行して進行するため、通常の監査業務以上に綿密なスケジュール管理が必要になります。特に上場承認に向けた最終段階では、証券取引所からの質問事項への回答準備や、目論見書の記載内容の確認作業が集中します。この時期は深夜2-3時まで作業することも珍しくなく、証券会社や取引所との打ち合わせのために休日出勤も頻繁に発生します。IPOのスケジュールは遅らせることができないため、チーム全体で24時間体制での対応が求められます。
IPO支援業務は監査法人トーマツの重要な収益源の一つですが、同時に最も激務となる業務分野でもあります。
上場スケジュールは市場の状況や企業の戦略により短期間で決定されることが多く、限られた時間内で高品質な監査を実施する必要があります。このような局面では激務を避けることはできません。
監査法人トーマツでの働き方が激務になるタイミング４
金融庁検査対応や品質管理レビューの準備期間
シニアマネージャー、在籍10年以上、現職（回答時）、新卒入社、男性
金融庁による監査法人への検査や、品質管理レビューの準備期間は、通常業務に加えて膨大な資料作成や整理作業が発生します。過去の監査調書の再点検や、監査手続きの妥当性を示すための根拠資料の準備に多くの時間を要します。検査官からの質問に対する回答準備では、法人全体での情報共有と統一見解の策定が必要となり、夜遅くまで会議が続くことも頻繁にあります。この時期は本来の監査業務と並行して対応する必要があるため、チーム全体の負荷が大幅に増加し、激務となります。
金融庁検査や品質管理レビューは監査法人の監査品質を評価する重要なプロセスですが、その準備作業は通常の監査業務とは異なる高度な専門性が求められます。
検査結果は監査法人の評価に直結するため、万全の準備が必要となり、この期間中は通常業務と検査対応の両立により激務となることが避けられません。
監査法人トーマツでの働き方が激務になるタイミング５
複数クライアントの決算時期が重複する繁忙期
主任、在籍4年以上、現職（回答時）、新卒入社、女性
監査法人トーマツでは通常、一人の監査人が同時に複数のクライアント企業を担当します。各クライアントの決算時期が重なると、複数の期末監査を並行して進める必要があり、スケジュール管理が非常に困難になります。特に3月決算が集中する4月～6月の期間は、朝から深夜まで異なるクライアントのミーティングや監査作業が連続することになります。各クライアントの業界特性や会計処理の特徴を瞬時に切り替えながら対応する必要があり、精神的にも肉体的にも非常に疲労する期間となります。
監査法人トーマツの特徴として、経験豊富な監査人には複数の重要クライアントが同時にアサインされることが多く、これが激務につながる主要因の一つとなっています。
各クライアントはそれぞれ異なる業界や事業特性を持っており、監査人には高度な専門知識と適応能力が求められます。また、優秀な監査人ほど難易度の高いクライアントや重要なクライアントを任されるため、自然と業務負荷が集中する傾向にあります。
転職を検討されている方へのアドバイス
監査法人トーマツは確かに激務ですが、その分業界トップクラスの年収と貴重な監査経験を積むことができます。転職をお考えの方は、以下の点を事前に確認されることをお勧めします：
- 配属予定チームの具体的な担当クライアントと労働時間
- 繁忙期の業務量や4-6月の具体的なスケジュール
- ワークライフバランスに対するチームの方針
- キャリアパスと数年後の働き方の変化
転職エージェントの方に、これらの詳細な情報を事前に確認してもらい、ご自身の価値観やライフスタイルと照らし合わせて検討されることが重要です。
監査法人トーマツの会計士に転職で人気
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監査法人トーマツの転職元と転職先
監査法人トーマツからのキャリアパス
監査法人トーマツに転職する方の前職（転職元）と転職先の事例を御紹介します。
あくまで一例ではありますが、金融機関や一般事業会社から監査法人トーマツに転職され、様々な経験を経てキャリアアップという監査法人のキャリアメリットを享受することができます。
監査法人トーマツはBIG4の中でも積極的にキャリア採用を行っており、他社からの転職者も多い会社となっています。
転職元
メガバンクや証券会社などの金融機関、大手商社、一般事業会社の経理部門から転職する方が多くいらっしゃいます。
監査法人トーマツ
BIG4最大手の監査法人として新卒採用に加え、積極的にキャリア採用も行っています。
中途キャリア採用では学歴よりも前職での経験や実績、特に会計・監査分野への理解と実務経験が重要視されます。
監査法人トーマツからの転職先
デロイトトーマツコンサルティングやEY・PwC等の他のBIG4ファームへの転職で、専門性の特化や年収UPを求める方が一定数いらっしゃいます。
大手商社や外資系金融機関、上場企業の経理・財務部門でのキャリアアップを目指す方も多く見られます。
やばい？やめとけ？後悔しない監査法人トーマツへの転職FAQ
監査法人トーマツへの転職を成功させる転職エージェント！
有限責任監査法人トーマツは2025年度も監査業務市場でのトップポジションを維持し、ESG監査・デジタル監査・サイバーセキュリティ分野の案件急増により、積極的な人材獲得を継続しています。
2024年度の採用動向として、監査法人トーマツは監査・保証業務、リスクアドバイザリー、ITスペシャリストの専門家を重点的に獲得する採用戦略を推進中です。特にDXの加速とサステナビリティ経営の普及により、従来の会計監査に加えて技術・ESG分野の知見を持つ人材への需要が高まっています。
そんな監査法人トーマツへの転職を成功させるポイントを御紹介します！
ポイント1：監査法人トーマツの3つの差別化要因と最新プロジェクト動向を理解する
監査法人トーマツは「総合力」「デジタル対応力」「グローバル展開力」の3つの要素でクライアント価値を創造しています。
特に2024年以降はESG監査・デジタル監査案件とサイバーセキュリティコンサルティング案件が急増しており、どの領域で最も成長できるか、どのスキルセットが最も評価されるかの最新情報が重要です。
ポイント2：競合他社との年収・成長機会の違いを理解する
監査法人トーマツの年収水準（500万円-1,500万円超）は、PwCあらた（450万円-1,400万円）、EY新日本（500万円-1,600万円）と比較して、スタッフレベルでは業界標準、上位職では実力次第で競合を上回る可能性があります。
監査法人トーマツは監査業務から非監査業務まで幅広く経験できる点が差別化要因であり、BIG4最大手の規模を活かした多様なキャリアパスを構築できる成長機会の豊富さをアピールに活用できます。
ポイント3：面接での論理的思考力と専門性の両方への高度な対策が必要
監査法人トーマツの選考では2-3回の面接すべてで論理的思考力、会計・監査の専門知識、コミュニケーション能力が総合的に評価されるため、徹底的な準備が不可欠です。
特に最近はデジタル時代における監査の価値や、ESG経営・サステナビリティ監査といった最新テーマに関する洞察力を問われるケースが増えており、時事問題への深い理解と自分なりの見解を準備することが重要になっています。
この3つのポイントは、転職エージェントに相談することで実現することができます。
監査法人トーマツの最新の組織体制やプロジェクト動向、面接の傾向と対策を熟知している転職エージェントに相談することで、独りでは収集できない具体的な情報と戦略的な選考対策が可能になります。
累計1,000名以上のコンサル転職支援実績
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おすすめ度：★★★★★（5点満点中 5点）
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『MyVision/マイビジョン』は、コンサルティング業界に特化した転職エージェントとして、業界トップクラスの支援実績を誇ります。
私達、編集部メンバーにはコンサルタントも多いので、20～30代でハイキャリアを目指す方や、コンサルティングファームへの転職を考えている方には、よくオススメする転職エージェントです。
戦略ファーム・総合ファーム・ITコンサルなど、累計1,000名以上の転職支援実績があり、転職者の約9割がコンサル業界未経験からの転職成功を実現しています。
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監査法人トーマツへの転職まとめ
やばい・やめとけと言われる理由と対処法
監査法人トーマツの会社概要や事業概要という基本的な情報からやばい・やめとけといった噂の実態、労働環境まで幅広くご紹介しました。
監査法人トーマツは監査法人としてのイメージが強い企業ですが、リスクアドバイザリーやデジタル監査、サイバーセキュリティ分野でも大きな収益をあげているBIG4最大手の総合的な監査法人だとわかったと思います。
さらにやばい・やめとけと言われる理由としては、繁忙期の激務や実力主義的な評価制度、体育会系の社風が背景にあり、一定数「合わない方がいる」ということもお伝えできたのではないでしょうか。
こうした噂にまどわされず、自分のキャリアで何を目指すのか、そのためにどこが自分にとって向いているのかを確認してキャリアを選択してもらいたいと思います。
監査法人トーマツは会計監査や内部統制監査、ESG監査など最前線の監査業務に携わりたい方には魅力的な職場だと言えるでしょう。
- 監査法人トーマツの平均年収は796万円で、時給換算2,200円はBIG4監査法人の中でもトップクラスの水準を実現
- 働き方改革により繁忙期以外の月間平均残業時間は20時間台まで改善し、有給取得率も向上傾向
- 2024年度の中途採用比率42%で、監査・リスクアドバイザリー職は年間500-800人規模の積極採用を実施
- 繁忙期（1-6月）の激務とワークライフバランスの取りづらさが主な転職検討要因となる可能性
- コンサルティングファームや事業会社CFOへの転職実績が豊富で、監査経験を活かした幅広いキャリアパス構築が可能
監査法人トーマツの転職に関する詳細な情報については、以下の関連記事もご参考ください：
- 中途採用難易度！監査法人トーマツに転職で入るには？
- 転職面接落ちた？監査法人トーマツ中途採用の通過率別対策！
- 副業禁止？収入と経験値を上げる監査法人トーマツの副業案件
- 監査法人トーマツ第二新卒の平均年収と転職面接の通過率UP法を紹介
転職エージェント各社はリモートでのカジュアルな面談に積極的に取り組んでおり、かなり話しやすくなっています。（転職エージェントのオフィスに訪れる必要がなくなり、気軽に情報収集ができるようになりました）
一度、最新の求人を見るために、転職エージェントに登録して、情報交換をしてみてくださいね。自分の転職可能性や転職候補になる求人を見ておくことで、転職しなくても次のプロジェクトで積むべき経験などが見えてきます。
皆さんが目指すキャリアを歩まれることを願っています。頑張ってくださいね。
