コンサルティング業界

【不景気の脱却】コンサル業界の栄枯盛衰を歴史から振返る

こんにちは。転職ノート編集部です。
私達は、全員で20回以上の転職経験があり、様々な業界で働いた経験を持つ年収1千万を超えるコンサルタントを中心とした執筆チームです。

コロナウイルスの大流行に伴い、各社がリモートワークを推進していましたが、東京都と埼玉・千葉・神奈川は休業要請が出ました。

今後の不景気を心配している方も多いのではないでしょうか。

今回は、2000年以降に起こった2度の不況期(1.ドットコムバブル崩壊、2.リーマンショック)を振返りたいと思います。

その時期に、コンサルティングファーム各社で何が起こったのか、歴史から今後のキャリア形成に向けて何ができるかを考えてみたいと思います。

ドットコムバブル崩壊(00年)

不景気の前

バブル崩壊前、コンサルティング業界はこれまでにないほどの活況を呈していました。

当時、IT化が進展し、通販やIT企業のM&A、ユーロ通貨導入等、コンサルティング需要が大幅に増加していた。

その結果、1998年には主要ファーム50社の売上が前年比27%UPし、業界全体では22%の成長を果たしていました。

2000年春 ドットコムバブル崩壊

革新性と成長性への過熱した期待感が過剰投資を呼び、実態以上に株価を高騰させていたIT関連ベンチャーが次々と倒産しました。

いわゆるドットコムバブル(インターネットバブル)の崩壊です。

この後、各ファームは明らかに失速し、冬の時代を迎えます。

各ファーム内の動き(採用停止・リストラ)

各ファーム共に、新規採用の停止・縮小が続きました。
McKinsey & Companyはアメリカ・イギリスで停止、A・T・カーニーやブーズも採用を止めていました。

本来は人材の流動性が高い業界ですが、市況の悪さから転職者が減り、各ファームの利益を逼迫した結果、賞与や昇進枠の減少、リストラが進められました。

2002年のBCGによる全社員の12%の解雇は有名な話です。

コンサルティング業界の復調

2005年の終わりごろから、コンサルティング業界の厳しい経済環境が好転の兆しを見せたと言われています。

1つは公共機関向けのコンサルティング需要が大きく伸長しました。

またベイン&カンパニーは、PEファンドに対して買収先を選択する際の査定業務のサポートや買収後の企業再生を担う人材の提供により復活を果たしています。

リーマンショック(08年)

2008年9月15日 リーマンショク

アメリカの投資銀行 リーマン・ブラザーズ・ホールディングスが経営破綻したことに端を発して、連鎖的に世界規模の金融危機が発生した事象の総称です。

概要だけですが、07年にアメリカでは住宅バブル崩壊をきっかけに、サブプライム住宅ローン危機を始め、各種資産価格の暴落が起こっていました。

リーマン・ブラザーズも例外ではなく、多大な損失を抱えて倒産し、同社が発行している社債や投信を保有している企業への影響、取引先への波及と連鎖などへの不安が広がり、世界的な金融危機に陥りました。

コンサルティング市場の縮小

あるレポートによれば、コンサルティング市場は前年比で9.1%縮小し、1982年以降で最大の下げ幅を記録します。

また、この時はコンサルティング業界の一大顧客である金融業界がマヒ状態に陥りました。

これだけでも痛手ですが、加えて銀行による貸し渋りが増え、資金を確保しづらくなったPEファンドの企業買収がスローダウンしました。

その結果、ドットコムバブル崩壊時に見出したPEファンドの支援等による収益M&Aに伴うシステムや業務・制度の統合等の案件も減ってしまいます。

また、純粋な戦略系コンサルティング・ファームに金を払う企業が減り、当時世界の26都市にオフィスを展開するモニター・グループは凋落し、デロイトに買収されています。

各ファーム内の動き(採用停止・リストラ)

この時の各社の動きはコチラに纏めたので、よろしければご参照ください。

コンサルティング業界の復調(リーマン後)

この時期、活況を見せたのはコストカットの案件でした。
2009年には全体の87%がコストカットに付随する案件だったと言われています。

戦略に加えて業務やシステムに入り、経営をスリム化し、実益をもたらす規模の大きなファームは荒波を乗り切っています。

特に会計事務所系のファームは一度は撤退したコンサルティング市場に、2009年頃から「アドバイザリーサービス」として再参入し、規模を拡大させています。

世界的に、市況が戻ったのは2011年頃からと言われており、その頃には「成長戦略」に関するプロジェクトが増えました。

日本は2011年に東日本大震災を挟み、復調には他国よりも時間がかかりました。転職エージェントと話しても、日本は2013年頃という話です。

まとめ

さて、いかがだったでしょうか。

過去の不況期を振返ると、復調に必要な期間とその時にメインとなったサービスが見えてきますね。

✓不景気は定期的に来る
(別に今回だけではない、どうせまた来る)
✓その時期には、賞与や昇進が減り、採用停止やリストラも考えないといけない
✓ただ、ドットコムバブルは約5年、リーマンショクは約2.5年(日本は約5年)で復調している
✓不況期は、PEファンドのM&A支援、コストカットや業務省力化による実益をもたらす仕事が求められる
(潰れた会社もあるが、全部の会社が潰れるわけではない)

今回は、ヒト・モノ・カネの流れが大きく変わるだけでなく、長期化する可能性もあり、必ずしも同じ流れを辿る、とは言えません。

ただ、過去を振り返れば、乗り越えてきた歴史があります。

この時期が永遠に続くわけではなく、世の中で主流となるものが変わると考えて、焦らずに自身のキャリア形成を考えてもらえればと思っています。

こういう時期は求人案件も短い期間で変わります。
これから流行る企業と苦境を迎える企業は、これから出てくるでしょうから、転職するかどうかはおいておいて、定期的に転職エージェントとの情報交換をオススメします。

皆さんのキャリアを考える際の一助になれば嬉しく思う。