コンサルティング業界

遅くない?銀行からコンサルティング業界への転職

こんにちは。転職ノート編集部です。
私達は、全員で20回以上の転職経験があり、様々な業界で働いた経験を持つ年収1千万を超えるコンサルタントを中心とした執筆チームです。

ここ2-3年(特に17年以降)、メガバンク等の銀行員がコンサルティング業界に転職する人が増えています。

実際にコンサルティング業界に勤める編集部メンバーの同僚にも銀行出身の方々は様々な部署にいます。

背景には日銀の徹底した金融緩和策で集めた預金を企業に貸し出す単純なビジネスモデルが厳しくなり、金融とIT(情報技術)を融合させたフィンテック関連企業の台頭等、近年、最も強く改革を求められている業界といえます。

各行は積極的に改革を進めていますが、足元の業績は芳しいとは言えないようです。

5大銀行グループの2019年4~9月期の連結決算
出典:日経新聞web版「メガバンク3行、次の稼ぎ頭不在 4~9月最終減益」

それは同時に各行員の方々に将来の不安を増し、転職活動を進めているのだと思います。

私達は銀行出身の方々のコンサルティング業界への転職は、行員時代に培った知識や経験を活かせる業界です。

実際に働くコンサルタント側の立場で、「コンサルティング業界に向いている点を御紹介しますので、「転職活動で何をアピールするか」を考える際の参考にしてもらえればと嬉しいです。

銀行員の転職事情

銀行員の転職者数の増加推移

転職希望者は人手不足による求人増を背景に全業界で増えていますが、銀行員の伸びは特に高くなっています。

パーソルキャリアの転職サービス登録者は2017年に前年比19%増と全体(6%増)を上回りました。リクルートキャリアも33%の増加(全体は28%増)でした。

出典:リクルートキャリア

銀行員の転職先(コンサルティングの増加)

出典:リクルートキャリア

リーマンショック直後の09年度では、同業(金融業)への転職が最も多く、過半数を占めていました。17年度は同業への転職が約29%に減り、コンサルティング(赤枠)が14%に増えています。

後程、詳細を御紹介しますが、銀行員の方々はストレス耐性も高く、企業経営者や幹部を相手にコミュニケーションする能力等、基礎能力が高いことがコンサルティング業界への転職を後押しする要因でしょう。

これからも銀行員の皆さんの転職数自体が増加すると共に、転職先としてコンサルティング業界が増えていることが分かります。

銀行員がコンサルティングで使えるスキル(若手向け)

以下の各スキルにも共通するので先に書いておくと、『「正確さ(真実ではない)」を求められる環境』と『財務会計知識』『第3者の立場』が前提にあることが、若手(20~30代)の転職先としてコンサルティング業界との親和性が高いのだと思います。

そもそも各行がコンサルティング会社の重要なクライアントであることもあり、行内の動き方が分かっているだけでも重宝されると思います。

1.文章作成能力

  • 稟議書を始め、各種資料での表現の正確さは、事業会社よりも高く求められていると思います。過去に上司からしっかりとした表現をするよう指示された経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
  • これはワード等のテキスト情報の表現力を指しています。論点を整理したり、パワポ上で抽出したメッセージを伝える、上司が指示したパワポ(ボディ)をサクっと作成したりは、転職後に身に着けないといけないスキルになることが多いと思います。

2.論理的思考力

  • 繰り返しですが、環境が「正確に表現すること」を求める為、上司やクライアントの発言を正しく記録・理解し、要点を掴む思考力の素地は鍛えられている方が多い印象です。
  • 元々、入行される方々は学歴もあり、地頭も評価されて入られている方が多いため、入行後に更に鍛えられているのだと思います。

3.コミュニケーション能力

  • リテール・法人営業共に、「相手の話を聞いて説得する」という活動をする為、相手の興味や理解を確認しつつ、意見を発する力は身につけている方が多いと思います。
  • ただ、上司や役職が上の人に対して、必要以上にへりくだる・自分の意見を言わない (と銀行以外では見える)という部分もありますが、それは転職後に調整すれば問題ない範囲だと思います。

4.決算資料への理解

  • 有価証券報告書や決算資料をはじめとした各種決算資料は、読み慣れている方が多く、各種資料を理解するスピードは普通の事業会社出身の人よりも早い傾向にあると思います。
  • むしろ前職がコンサルティング会社でもPMOやシステム関連プロジェクトで経験を積んできた人よりは高いと言えると思います。
  • また、読む時の視点が事業会社出身者だと自社の資料を読む視点ですが、銀行だとコンサル同様に第3者の目線で内部事情を踏まえずフラット(むしろ分からない)に読むので、転職時により使いやすいスキルになっていると考えます。

5.大企業内の力学に対する理解

  • 軽視しがちですが、大切な力だと思うのがコチラです。
  • コンサルティング会社のクライアントは基本的に大企業ですが、大企業には必ず社内力学があります。営業や最終報告は別にして、若手が現場でプロジェクトを推進していく時には、キーマンと力学を察しつつ、前に進める力が必要です。
  • その点、銀行員は行内の環境設定の賜物で、組織内の力学や人同士の好き嫌いを正しく察知し、うまく自身の力として使う力が高い方が多いです。
  • この「察して、手順と言葉を選び、進める力」は転職しても使えると思います。

銀行からの転職でのアピールポイント

  • 銀行員の多くの方がコンサルティング業界に転職している状況です。
  • 先にも御紹介した通り『「正確さ(真実ではない)」を求められること』『財務会計知識を用いる』『第3者の立場でクライアントに関わる』 という点がコンサルティング業界と似ています。
  • その為、銀行で鍛えられた思考力・コミュニケーション能力・ 正確さ・各種知識を使って、転職後も活躍しやすいと考えられます。
  • この点をもとに如何に成果を出せたかをアピールできれば書類や面接で落ちることはないでしょう(ケースは別)。

まとめ

いかがだったでしょうか。実際に転職をする際には、転職先のニーズに合わせて自身の経験やスキルが如何に活用できるかを示す必要があります。各ファームのニーズは、転職エージェントに聞くと今出ている求人と共に過去の転職者の例等をアドバイスしてくれます。

コンサルティングファームへの転職であればビズリーチやJACリクルートメント、ムービン等が良いと思います。皆さんの転職が成功し、日々の生活に満足されることを祈っています。