コンサルティング業界

マッキンゼー レポート(2):在宅勤務の課題と効果的なアプローチ

こんにちは。転職ノート編集部です。
私達は、全員で20回以上の転職経験があり、様々な業界で働いた経験を持つ年収1千万を超えるコンサルタントを中心とした執筆チームです。

前回、マッキンゼーのレポートから「コロナ危機の現況と今後の見通し」について御紹介しました。

今回は、その中から在宅ワークの課題と効果的なチームを組成する為のアプローチを御紹介します。

マッキンゼーの資料では、「構造」「人材」「プロセス」「テクノロジー」の4つの観点でまとめられています。

在宅勤務自体は、今回の出来事を契機に、将来的にも積極的に導入していく企業も多くなるのではないでしょうか。

その時に、想定される課題と効果的なチームを組成する為のアプローチを検討する際の参考にしてもらえればと思います。

在宅勤務の主要課題

まず在宅勤務の主要な課題です。
マッキンゼーのレポートでは、「効率と結束力の低下」に課題があると指摘しています。

日頃、在宅で勤務されている方々は、自身でも感じている課題だと思います。

 構造

  • リモート環境では、役割と責任、意思決定権、目的が不明瞭になる
  • 大規模または階層的組織構造の指揮が困難

 人材

  • 指導不足/孤立感を感じることで士気およびパフォーマンスが低下
  • 優先順位に対する誤った理解、またはこれが不明確となることで業務に無駄が生じる
  • 孤立感及び社会的インタラクションの欠如により、モチベーションとチームの結束力が低下

 プロセス

  • 対面でのやり取りの減少、対話ではなくメール等の増加、接続不良によりコミュニケーション効率が低下
  • 自己管理によりリアルタイムな課題に対処することが困難
  • 依存状態を見逃し孤立を招く恐れがある

 テクノロジー

  • 旧式のアーキテクチャ、速度の遅いVPSアクセス
  • ツール(VC、コ・クリエーション、DevOps等のための)を使用できないことで、コラボレーション課題が悪化
  • セキュリティが確保できないという理由でリモートワークが不可能となり、安全性の低い次善策を余儀なくされる

在宅勤務で効果的なチームを組織する為のアプローチ

次に、在宅勤務で効果的なチームを組織する為のアプローチを紹介しています。

内容は、全てではないですが、1個人・チームでスグに実践できる内容もありますので、ご確認ください。

 構造

  • 業務の特質(例:リアルタイムかつ協同的 VS 標準的な個人業務)が在宅勤務の準備および体制に影響
  • 明確な役割と責任および同期メカニズムを備えた小規模かつ機能横断型のチーム
  • OKRおよびKPIを用いてチームに目標を周知し、成果物の進捗を追跡

 人材

  • チームの指揮および強化、また結束力の向上を図るリーダーの役割を拡大
  • 個人およびグループレベルの文化的要素を重視し、リモートワークのパフォーマンス(積極性など)を促進
  • ソフト面に投資することで社会的な遠隔性を確保しつつ結束力のあるグループアイデンティティを形成(ロールモデル、1対1、タウンホール、レトルスペクティブ等を通して)

 プロセス

  • ミーティングのケイデンスを上げることで業務を同期し、チーム間の障害を解消
  • 明確な意思決定およびエスカレーション、ステージ/品質ゲート、役割および責任を備えたワークフローにより業務引継ぎを円滑化
  • 異なるシナリオ、トピックの複雑性、アウトプット、反応時間、チームの要望に合ったコミュニケーションツール
  • 人材(フェイスブックなど)、コンテンツ(基準、OKRなど)、パフォーマンス(KPIダッシュボードなど)、プロセス(タスク管理ボードなど)に関して信頼できる唯一のデジタル情報源の構築
  • あらゆるレベル(個人、チーム、組織)において、デジタルダッシュボードが可能にする成果重視のパフォーマンス管理

 テクノロジー

  • リモートワークに向けたテクノロジー設定およびインフラ(例:ホームオフィス設定、VPN帯域幅、アプリケーションへの遠隔アクセス)
  • SaaSデジタルツールを採用することで、効果的なコ・クリエーション、コミュニケーション、意思決定を促進(例:VC、ファイル共有、リアルタイムなコミュニケーション、文書の共同編集、タスク管理)
  • リモート製品開発環境を可能にする、自動デリバリ-パイプラインおよびコラボレーションツール
  • 強力かつ実践的なセキュリティ基準および対策

マッキンゼーレポート:在宅勤務の課題と効果的なアプローチ まとめ

いかがでした。

ツールの導入やワークフローの導入は、セキュリティ基準の再考等は会社や部署の特性によって、検討の難易度は変わると思います。

一方で、「ミーティングのケイデンス(これは回転数だと理解しました。自転車だと良く聞く単語かな)を上げることで、チーム内での業務の進捗や理解度を同期して、チーム間・内の障害を解消する」ということは汎用的に、スグに実践できるアプローチだと思います。

課題で指摘されている通り、物理的な距離から指示・指導が不足し、孤立感からパフォーマンスが低下する、というのは実際に起きていると思います。

この状況でも、チームで在宅勤務が必要な会社や部署もあると思いますので、ケイデンスを上げる等、活用できる方法を考えてみてはどうでしょう。