ソフトウェア開発

業界研究:面接で失敗しない!ERPと会計ソフトの違いと種類

高年収で安定的に成長する業界として人気転職先にあげられることの多いERPを始めとした企業向けのソフトウェア業界について御紹介します。

企業向けソフトウェア業界はERPや会計ソフトなど、様々な種類があります。

特に会計ソフトは、クラウド型のマネーフォワードやfreeeなどのベンチャー企業も成長していますが、クラウド型ERPを謳っていることもあって、その違いが分かりにくい、ということも多いと思います。

今回は、各社への転職を検討されている方にむけて「ERPや会計ソフトとは何か」と「ERPと会計ソフトの違い」を整理しました。

私達も転職をする際、業界研究・企業研究・面接対策をします。
業界研究をしている時に分かりにくかった「基本的な業界知識と類似サービスとの違いを知りたい」と思ったので、こういう形にしてみました。

皆さんの就職・転職の検討の役に立てば嬉しいです!

ERPの歴史と企業経営における役割

経営支援システム「ERP」は Enterprise Resource Planningの頭文字をとった略語で、企業(Enterprise)が保持している様々な資産(Resource)を全体的に管理し、経営に役立てる(Planning)ための支援ソフトのことをいいます。

ERP事態の導入は、ここ20年ほどで一気に進み、大手企業への導入は一巡しています。

ITR Market Viewがレポートでは、今後はIaaS/PaaS型やSaaS型での導入が主流となり中堅・中小企業への導入など、市場拡大が見込まれています。

参照:ITR Market View:ERP市場2020

30~40年ほど前までの企業経営は、会計から購買、在庫管理、人材管理に至るまで、多くは人力で行われてきました。(ま、今も結構人力でデータ突合してたりはよくあるんですけどね・・・)

その後、会計や給与管理のシステム化が徐々に進んでいきましたが、当時は重要業務から優先的にシステム化を行うのが一般的でした。

そのため、在庫管理や人材管理などの情報と連動させていくにはまだ遠い状態だったのです。 

企業の経営状況を把握するには、会計だけではなく販売や在庫などの周辺情報と常に突き合わる必要があります。

企業経営に必要な情報を一元管理するために「ERP」というシステムが発展を遂げていきました。 

ERPを導入した場合、予算や販売、購買などの財務だけではなく、販売のための企画やマーケティング、顧客管理に至るまでを一つのシステム内でトータルに管理することができます。

ERPと会計ソフトのカバー領域の違い

会計ソフトとは、その名の通り、会計処理や財務諸表作成など、経理業務を効率化するためのソフトウェアです。

従来の会計ソフトと言えばPCにインストールして利用するのが一般で、価格は数千円台から10万円以上と、企業の規模や経理業務内容を合わせて選んでいました。

「勘定奉行」などはCMも多くやっていたので御存じの方も多いと思いますが、会計ソフトをパッケージで購入してインストールする商品の代表格だと思います。

とはいえ「勘定奉行」シリーズも含めて、「クラウド型会計ソフト」に主流は切り替わっています。

freeeやマネーフォワードが代表的なサービスですが、支払と登録を済ませアカウントが発行されれば、スグにでも使い始めることが可能です。

この流れは先に御紹介した通り、ERPでも変わりません。
代表的なSAPやオラクルもSaaS型でのサービス提供を推進しています。

このERPと会計ソフトの業務領域の違いを整理してみました。

ERPは受注・生産・販売という事業の流れや、会計・人事などの企業の業務機能を統合したソフトウェアです。

この図で分かる通り、ERPはカバー範囲が非常に広く、様々な社内データを一元的にリアルタイムで可視化できます。

参照:freee株式会社 20年6月期 第3四半期 決算説明資料より

freeeも「クラウドERP」と言っていますが、会計や人事労務に限った話が中心であることは決算資料からも明らかです。

freeeやマネーフォワードが主要顧客としている中堅・中小企業では、外資系大手ベンダーのSAPやオラクルが提供するほどの広範囲データ連携は必要としていないという側面もあります。

会計ソフト導入による陥りがちな課題

業務全体をカバーできない

先ほど御紹介した通り、会計ソフトは会計のみを対象としたソフトウェアです。

企業は会計処理だけで成り立っているわけではありません。
会計の他に、受発注や営業、在庫や生産、調達や検収など、様々な業務があります。

それぞれに分断された個別のソフトウェアを使っていると、システム間で重複した情報を毎回入力する手間が生じます。

例えば、クライアントの企業名や住所・担当者が変わった際、営業管理システムや在庫管理システム、販売管理システムなど、複数のシステムで情報を更新する必要が出ます。

また、企業の管理IDが各システムで揃っていないと、抽出したデータを分析する時に、企業IDが不整合なので、簡単な分析でも企業名を統一するなどの作業が発生します。

このように業務毎にソフトが分断すると、余計な手間やミスが発生することになります。

ビジネス状況の可視化が限定的

一般的な会計ソフトは、税務や会計処理を行うことが目的なので損益計算書(PL)や貸借対照表(BS)、キャッシュフロー計算書(CS)などを表現することはできます。

一方で、会計ソフトだけでは企業活動の結果としてPLやBSはわかりますが、営業活動や在庫状況などの情報を統合的に見ることはできません

経営者は、PLやBSの結果がなぜ起こっているのか、どこに課題があるのかを知り、適切な意思決定をする必要があります。

そのために、リアルタイムで情報が可視化され競合他社に先駆けて次の一手を繰り出すことで競争優位を保たなければなりません。

実際は、データを閲覧するために各担当者が別アプリケーションに存在する情報をダウンロードし、表計算ソフトで加工するだけでなく、紙のファイルの束を定期的にエクセルに打ち込むといった不毛な作業は今でもあります。

嘘だと思うかもしれませんが、首都圏の向上や都市部の事務所でデータを収集すると、データが一元管理されていないので加工したら、紙でしかデータが無いといった話は今でもあります。

このように統合的なシステムで一元管理していないことにより、ビジネスの状況をリアルタイムに可視化することができない課題があります。

会計ソフトによるIT課題と必要なコスト

会計ソフトを導入すると、利用者がソフトウェアを管理し、定期的にバージョンアップを行なう必要があります。他のシステムも同様にシステムの運用保守が付きまといます。

他にもバックアップや災害対策なども加味しなければなりません。
企業の成長にあわせてサーバーの入れ替えも発生します。

多くの会計ソフト利用企業は、データ損失や突然の仕様変更などに伴い、アップグレードを余儀なくされます。

また、他システムと連携している場合には、インターフェース開発やメンテナンスのための費用なども継続的に発生します。

ERP・会計ソフト業界への転職

ERP:外資系大手ベンダーへの転職

JACリクルートメントは、昔からグローバルに活躍する求人への転職に強みを持っていたエージェントです。

企業担当と求職者担当が同じ人なので、企業から直接求人ニーズを聞いている為、企業の求人ニーズやその背景をよく理解しています。

外資系大手の企業とは長年の信頼関係を築いており、過去の転職成功事例を多く知っているので、どういう点をアピールすればよいかをよく知っています。

  • オラクルやSAPの求人ニーズと背景を具体的に知りたい
  • 求人で想定されている社内での役割や立ち位置を知りたい
  • グローバルに活躍する求人を幅広く知りたい
  • 過去の転職成功者が評価された経験やスキルを知りたい

こういう方は、JACリクルートメントに登録しましょう。

ERP:国内中堅・中小企業向け企業への転職

オービックやオービックビジネスコンサルタント(OBC)、ワークスアプリケーションズなど、国内中堅・中小企業向けにサービス提供している企業への転職ではリクルートエージェントに登録しましょう。

リクルートの圧倒的な営業力で企業から多くの求人を獲得しています。
また、企業側から見ても紹介数が多い企業を雑には扱えないので、年収や入社日などの条件交渉も強いのが特徴です。

比較的に短期で転職を決めようとする傾向にはあるので、出来るだけ短期間に転職を決めたい方にオススメです。

  • 初めての転職で職務経歴書や面接準備を手厚く準備したい
  • 外資系だけでなく日系企業を含めて幅広く求人を知りたい
  • 転職活動を引っ張ってもらい短期で転職先を決めたい

こういう方は、リクルートエージェントに登録しましょう。

会計ソフト:freeeやマネーフォワードへの転職

1~2回目で職務経歴書や面接に自信が無い方には、dodaはオススメです。
類似経験が書かれた職務経歴書のフォーマットを送ってくれたり、個別相談や自己分析支援など、中長期的に転職活動を手厚くサポートしてくれます。

手続きのシステム化が進んでおり、マイページを持つと求人の提案が続々と来ます。興味ある案件を「お気に入り登録」していくと、だんだん希望に沿った求人が届くようになります。

アクセンチュアや船井総研の転職を相談すると同時に、近い年収や条件の提案をもらえるので、早めに登録しておきましょう。

  • 初めての転職で職務経歴書や面接準備を手厚く準備したい
  • freeeやマネーフォワードを中心にインターネット系企業の可能性を広げたい
  • 自分のペースを大切にしつつ、色々と相談したい

dodaは紹介求人数が多く、サイトで自分で探すこともできます。
また連絡やサポートが丁寧で、営業っぽくしないので編集部メンバーも毎回使うメンバーが多いです。こういう方は、dodaに登録してみてください。

私達も転職活動の時に、複数の転職エージェントに登録します。
複数に登録すると転職エージェントが手元にある求人だけ提案してきている(=他のエージェントと案件がかぶっている)かが分かります
他社と差がない、魅力がない、ということをキチンと伝えて転職エージェントにやる気を出してもらうことも転職活動で大切なポイントになります。
全部に全力投球する必要はありませんが、メイン1社・サブ2社ぐらいは登録しておきましょう。

まとめ

ERPと会計ソフトの違いは、カバーしている領域の違いです。
ERPは「統合基幹業務システム」と言われるとおり、受注・生産・販売という事業の流れや、会計・人事などの企業の業務機能を統合しています。

その為、会計に特化したソフトと異なり、様々な企業活動を統合してリアルタイムに可視化して企業の意思決定を行うことができます。

また、各業務ソフトのアップデートや他ソフトとの連携などに必要な開発・運用コストも集約できるという側面はあります。

ただ、これまでのオンプレミス型のERPは導入時に多額の費用がかかったため、旧態の運用から切り替えが進みんでいませんでした。

しかし、ERPのパッケージベンダーと会計ソフトのベンダーは、両方ともクラウド化を進めており、ERPの外資系大手ベンダーも中堅・中小向けのサービスを拡充しており、今後は更に中堅・中小企業も含めて導入が進んでいくと想定されています。

今後も成長が見込まれる市場ですので、業界の基本的な情報をおさえると共にSAPやオラクルなど、企業研究も進めて転職活動を成功させてもらればと思います。