景気動向・市場調査

景気動向調査20年6月:業界別コロナ後の影響と見通し

こんにちは。転職ノート編集部です。
私達は、全員で20回以上の転職経験があり、様々な業界で働いた経験を持つ年収1千万を超えたコンサルタントを中心とした執筆チームです。

今回は、帝国データバンクが出している景気動向調査から各業界の現状認識と先行き見通しを御紹介します。

各業界の先行きに対する見解を見ることで、自分の今の状況を客観的に見て、今後のキャリアを積んでいく業界を考える参考にしていただきたいと思います。

実際に、今回の調査結果は「景気の急落は下げ止まった」でした。なかには光明が見えている業界もあるので、全部を一律で見るのではなく、活路を見出すキッカケしてもらえればと思います。

皆さんが今後のキャリア形成を見通すための、参考になれば幸いです。

景気動向調査の概要

●景気動向調査の目的と調査項目
帝国データバンクが国内景気の実態把握を目的として、景気判断や企業収益、設備投資意欲、雇用環境など企業活動全般に関する項目について全国2万3千社以上を対象に2002年5月から実施している月次統計調査(ビジネス・サーベイ)です。

●調査先企業の選定
全国全業種、全規模を対象とし、調査協力の承諾が得られた企業を調査先としています。

●調査事項
✓景況感(現在、3ヵ月後、6ヵ月後、1年後)
✓経営状況(売上や生産・出荷量等)と金融機関の融資姿勢

●DI(ディフュージョン・インデックス)とは
DI(ディフュージョン・インデックス〈Diffusion Index〉)は、企業による7段階の判断に、それぞれ以下の点数を与え、これらを各選択区分の回答数に乗じて算出しています。

要は「景況感に対する意識調査」です。

景気DIは、50を境にそれより上であれば「良い」、下であれば「悪い」を意味し、50が判断の分かれ目になる。小数点第2位を四捨五入しています。

20年6月調査:景気の急落は下げ止まり

2020年6月の動向:後退局面

20年6月の景気DIは9ヵ月ぶりに前月比2.4プラスの27.6ポイントになりました。経済活動が再開し、徐々に動き始めたことで急落傾向が下げ止まっています。

県境を跨ぐ移動制限が全国的に解除され、テレワークの拡大など在宅者の増加にともなう新規需要の創出もプラス要因になりました。

一方で、海外経済の回復遅れによる輸出の停滞や感染対策への費用負担などもあり、景況感は依然として厳しい水準での推移となりました。

今後の見通し:一時的に下げ止まり

今後は、感染拡大防止にともなう経済活動への制約が徐々に薄らいでいくとみられています。

生産・出荷量の落込みからの挽回生産や工場の国内回帰などは設備投資を上向かせる要因となる。
さらに、入国規制の緩和による訪日観光の再開もプラス材料になる。

一方で、新型コロナウイルスの第2波・第3波の到来によって経済活動が再び停滞する可能性は最大の下振れリスクと見られています。

落ち着いてキャリアを考えるポイント

経験とスキルを棚卸する

普段、仕事をしていると多くの経験をしていますが、忙しくて得ている経験やスキルを相手に伝える形で言語化できていない人も多いのではないでしょうか。

まずは、普段の仕事で得た経験を紙やパソコンに書き出してみましょう。
次に「同じ仕事をするなら、具体的に何を改善するか」を考えておくことが大切です。

成果を出すプロセスで「何を考えて、何をしたか」だけでなく、「その経験を更に改善した再現性がある」と伝わると転職先でも実績以上に活躍できると思ってもらえるでしょう。

経験を自分の血肉として高いパフォーマンスを再現できる=自分を採用するメリットを伝えられれば、転職市場でも高い評価を得ることができます。

転職先企業のニーズと仕事内容を把握する

「更に改善を加えた再現性のある経験」として過去の経験を語れるようになったら、転職先企業の仕事に合わせていく必要があります。

そのためには、転職先企業のニーズと仕事内容を把握しなければいけません。

企業の中途採用ページにも求人が出ていますが、部署の特性や具体的な仕事内容は、転職エージェントに相談すると詳しく知ることができます。

独りよがりにならず、色んな人に相談しながら、転職先企業のニーズに合わせていきましょう。

特に業界が決まっていない、または幅広く検討したい、という場合は最大手のリクルートエージェントがオススメです。

今の業界にこだわらず、多くの実績をもとに幅広い転職の可能性を提案してくれます。

外資系企業や内資でも英語を使った職種を検討されている場合は、JACリクルートメントがオススメです。

多くの企業と信頼関係を長年築いており、皆さんと話す求職者担当が企業担当を兼任しているので、企業側の最新ニーズを細かく知っています

興味のある会社が出てきたら、複数の転職エージェントから情報収集することが大切です。たまに情報が古かったり、担当者の偏見が入っている場合があるので、情報の客観性を担保しておきましょう。

緊急事態宣言解除で持ち直した9業界

緊急事態宣言の解除でDI値が上昇した9業界を昨年6月の数値と比較して御紹介します。

また、各業界の先行きに対する見解も併せて掲載しています。
各企業の先行きを知っておけば、自分の業界の先行きを客観的に知られるだけでなく、転職先の動向を推測することもできるでしょう。

農・林・水産業界
DI値:5月25.1p→6月29.6p(19年6月43.2p)

〇業務用向けの鶏卵の需要が戻ることで、相場の好転が予想される(養鶏)

×諸外国との貿易交渉の影響が表面化し、値崩れの回復も現状見込めないため1年後は「やや悪い」と思われる(畜産サービス)

金融業界
DI値:5月28.7p→6月32.4p(19年6月44.8p)

×新型コロナウイルスの影響の長期化および第2波の不透明感(商品投資)

×建設業、製造業などで、先行きに不安を抱えている企業が多く、底はまだ先という見方があり、その煽りを受ける可能性がある(損害保険代理)

建築業界
DI値:5月33.5p→6月36.3p(19年6月51.6p)

新型コロナウイルスによる工事の延期などが終了し、設備・改修工事などが復活してくる(鉄骨工事)
〇民間の設備投資は前より少ないが、地元において公共工事の発注見通しはまずまずあるようだ(土木工事)

×サービス業・飲食業の投資が停滞している影響が今後出てきそう(建築工事)

不動産業界
DI値:5月23.5p→6月29.2p(19年6月48.3p)

新規開発物件の予定が多くあり、需要は伸びる見込み(不動産管理)

△観光客が以前に戻るのがいつになるか見通せない。海外に行っていた観光客が国内にシフトしてくることを期待(不動産代理・仲介)

×家計の出費を抑える傾向が続きそうであり、テナントの売上が上がらず、資金繰りが苦しくなった企業の退店も発生することが予想される(貸事務所)

製造業界
DI値:5月23.0p→6月23.6p(19年6月42.0p)

新型コロナウイルス対策機器の販売が好調(化学機械・同装置製造)

マスク・消毒剤需要が引き続き逼迫するか分からない。以前の新型インフルエンザ流行の際は、終息後受注がゼロになった経験がある(医薬品製剤製造)

×イベントの延期、中止にともない、集客用印刷物が大幅に減少する(印刷)

卸売業界
DI値:5月23.0p→6月25.3p(19年6月41.4p)

取引先の営業再開による需要の回復が見込まれる(米麦卸売)
〇経済活動の再開とともに受注回復に期待(非鉄金属卸売)

×テレワークのビジネスが多少増加しても、それ以上に投資意欲が減少する(事務用機器器具卸売)
×新しい生活様式は、酒業界にはネガティブ要因(酒類卸売)

小売業界
DI値:5月21.1p→6月29.1p(19年6月42.0p)

新しい生活様式のなかで自動車通勤が見直されている。また地域的にも自動車は生活必需品である(自動車小売)
〇宅配事業の特需が継続しそう(各種商品小売)

×春先に売り逃した商品がなくなるまで安売りが継続される(スポーツ用品小売)
×原油価格の上昇で、商品価格が高騰。マージン幅も小さくなる(ガソリンスタンド)

サービス業界
DI値:5月26.1p→6月29.4p(19年6月50.8p)

〇新型コロナウイルス収束後は、雇用の調整弁的な派遣需要は一層高まると見込んでいる(労働者派遣)
〇新型コロナウイルス禍によりIT化の遅れが指摘されており、今後の需要は高まると予想(パッケージソフトウェア)

×本来の繁忙期である夏休みは短縮される傾向があり、旅行機会も例年に比べて減少する見込み(旅館)
×消費者の行動変容が今後も続くと考えられる(すし店)

引き続き厳しい業界

5月から6月のDI値が下がったの運輸・倉庫業界でした。

移動者数が激減しているなかで当然ですが、ANAやJALが過去最悪の業績発表をしており、引き続き厳しいのは仕方ないですね。

●運輸・倉庫業界
DI値:5月22.7p→6月21.5p(19年6月45.6p)

〇輸出入、建築現場の再開、製造業が再開されたのちに輸送量が持ち直す(一般貨物自動車運送)

×海外旅行はしばらく厳しい影響が続くと思う(旅行代理店)
×ワクチンが開発されない限り見通しは暗い(一般貸切旅客自動車運送)

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求人数と実績数No1:リクルートエージェント

リクルートエージェントは、言わずと知れた転職エージェントの最大手です。

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比較的に短期で転職を決めようとする傾向にはあるので、出来るだけ短期間に転職を決めたい方にオススメです。

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外資系企業への転職に強い:JACリクルートメント

JACリクルートメントは、昔からグローバルに活躍する求人への転職に強みを持っていたエージェントです。

企業担当と求職者担当が同じ人なので、企業から直接求人ニーズを聞いている為、企業の求人ニーズやその背景をよく理解しています。

外資系大手の企業とは長年の信頼関係を築いており、過去の転職成功事例を多く知っているので、どういう点をアピールすればよいかをよく知っています。

  • 求人で想定されている社内での役割や立ち位置を知りたい
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  • 過去の転職成功者が評価された経験やスキルを知りたい

こういう方は、JACリクルートメントに登録しましょう。

高年収スカウトをもらう:キャリア・カーバー

キャリア・カーバーは、リクルートが提供するハイクラス向けの転職エージェントからのスカウトサービスです。登録すると多くの転職エージェントから様々なスカウトオファー連絡が来るので、キャリア・カーバーを使うメリットは多いです。

キャリア・カーバーに登録している転職エージェントは、コンサルタントなどのハイキャリア向け専門の部署のエージェントです。

例えば、dodaに普通に登録した場合に担当になる人とは別に、ハイキャリア向けの担当者が付きます。この人達が担当になった場合のメリットは色々とあります。

  • 一人一人に丁寧なキャリアカウンセリングや求人紹介をしてくれる
  • 各企業のCEOやCOOクラスと直接話をしていて、より生の具体的な企業ニーズを教えてくれる
  • 通常のサイト登録とは別の高年収・好条件の非公開求人を紹介してくれる
  • 興味のある求人紹介をゆっくりと待てる

要は「高年収=エージェント側の収益が高い担当」は丁寧に対応して内定率を高める体制になっています。これはどこの転職エージェントも一緒です。

もちろんdodaやリクルートエージェントとの併用も可能です。
未経験の業界や職種は、dodaやリクルートエージェントに登録した方が広げやすいです。

一方で”様々な企業で年収が高い求人”を知りたい方は、キャリア・カーバーに登録しましょう。

<キャリア・カーバーで高年収スカウトをもらう>

私達も転職活動の時に、複数の転職エージェントに登録します。
複数に登録すると転職エージェントが手元にある求人だけ提案してきている(=他のエージェントと案件がかぶっている)かが分かります
他社と差がない、魅力がない、ということをキチンと伝えて転職エージェントにやる気を出してもらうことも転職活動で大切なポイントになります。
全部に全力投球する必要はありませんが、メイン1社・サブ2社ぐらいは登録しておきましょう。

まとめ

転職するかどうかは置いておいて、キャリアの棚卸と求人情報の定期的な更新は必要です。

時勢に合わせて、求人の出る/出ない業界、年収が上がるスキルや経験は変わります。特に、こうした状況では、頻度高く変わる可能性が高いです。

次の世界に向けて、経験を振返ると共に、最新の求人を元に自分の志向するキャリア(激務でも年収を上げたい?一度、落ち着きたい?企業に向けた準備がしたい?)を整理してみてはいかがでしょうか。

その為にも最新の求人情報を元に、各社の年収・働き方等を転職エージェントから情報収集をしておきましょう。

  • 求人数と実績はNo1:リクルートエージェント
  • 外資系企業への転職に強い:JACリクルートメント
  • 幅広い高年収スカウトをもらいたい:キャリア・カーバー

今はどの転職エージェントもオンラインや電話で簡単に相談を始められます。まずは情報取集!ぐらいの軽い気持ちで登録してみましょう。

皆さんのキャリア形成がうまくいくことを願っています。