景気動向・市場調査

景気動向調査20年1-3月:業界別コロナ後の影響と見通し

こんにちは。転職ノート編集部です。
私達は、全員で20回以上の転職経験があり、様々な業界で働いた経験を持つコンサルタントを中心とした執筆チームです。

今回は、帝国データバンクが出している景気動向調査(=全国企業の景気判断を総合した指標を業界別に2002年5月から調査している月次統計調査)から現在の前提における各業界の現状認識と先行き見通しを御紹介します。

前回、「半年前から景気後退局面は迎えていた(新型コロナはそれを下押ししただけ)」を御紹介しました。

今回は同調査から、「業界別の現状認識」を整理したいと思います。
また、最も影響の大きい観光業において、テレビ東京のガイアの夜明けで紹介されていた「星野リゾート 星野社長の見解」が興味深かったので御紹介します。

今後のキャリア形成を見通すための、参考になれば幸いです。

景気動向調査の概要

コチラは前回の記事を御確認ください。

帝国データバンクが国内景気の実態把握を目的として、景気判断や企業収益、設備投資意欲、雇用環境など企業活動全般に関する項目について全国2万3千社以上を対象に2002年5月から実施している月次統計調査(ビジネス・サーベイ)です。

新型コロナ前後における産業別 好況/不況分類

この景気動向調査は、全産業別にも調査しています。

 分類の考え方

これを19年10-12月と20年1-3月の期間の各差分で分類して御紹介します。

まず、19年10-12月の期間で(DIの点数が)伸長している/減退している業界を分けます。

また、10-12月の差分は全業界で下がっていますが、差分の平均よりは差分が小さい業界を「微減」、差分の平均より大きい業界は「減退」としました。

 コロナ前は伸長していた産業

コロナ前は伸長していた産業のうち、コロナ後(10-12月)の下がり幅が平均よりも小さい産業を「微減」として①、平均よりも大きい産業を「減退」として②に分類しました。

 コロナ前から減退していた産業

コロナ前に既に減退していた産業も、コロナ後(10-12月)の下がり幅が平均よりも小さい産業を「微減」として③、平均よりも大きい産業を「後退」として④に分類しました。

分類毎の業界

 コロナ前は伸長/コロナ後に微減した業界(分類①)

医薬品・日用品雑貨品小売り、家電や飲食料品は、19年10-12月までは(DI値が)伸長していた業界でした。

20年1-3月で加工していますが、各業界は以下のようなコメントを回答しています。

全業界が回答しているわけではないので、主だったものを御紹介します

●医薬品小売
(現在)コロナウイルスの影響で、医療機関への受診控えが進んでいる
(先行き)新型コロナウイルス関連での一時的な特需は収束する。インバウンド需要は減少し、生活必需品は買いだめの反動が出てくる。

 コロナ前は伸長/コロナ後に減退した業界(分類②)

分類②に該当するのは、教育サービス、医療・福祉・保険衛生、飲食店の3業界です。

毎日、ニュースになっていますが、飲食店の下げ幅が凄いですね。

飲食店が大きく下がることで、付随するいくつもの業界に影響が出ています。

●めん類製造
学校給食の停止と自粛要請により飲食店からの売上が激減

●貸事務所
テナントの解約手続きが進むとともに、次の借り手希望者も見合わせている。今後は更なる解約や賃料の遅延が発生する可能性が大きい。

●出版
飲食店からの広告掲載見合わせが増えている。

 コロナ前から減退/コロナ後に微減した業界(分類③)

多くの業界のDIは、昨年末から減退していたことが分かります。

特にメンテナンス・警備・検査や電気機械製造は、昨年から継続して減退していることが分かります。

 コロナ前から減退/コロナ後に更に減退した業界(分類④)

ここで明らかに下がっているのが「旅館・ホテル」ですね。

20年1月ー3月が直線でグっと下がっています。

「旅館・ホテル」業では、ガイアの夜明けで、星野代表の解説が興味深かったので御紹介します。

新型コロナ後の観光・宿泊業 星野代表のコメント

星野代表は、旅行・宿泊の市場構造を元に、市場全体での影響を分かりやすく、図で説明されていました。

左側の「インバウンド」市場4.5兆円の多くが今回の新型コロナの影響で、当分の間はなくなる可能性が高いです。

一方で、市場の大半は国内日帰りと国内宿泊の20.5兆円です。

また、日本人の海外旅行、海外旅行時の海外での消費(右側のオレンジ枠)は凡そ2~3兆円あるとの見立てでした。

これを併せると、「インバウンド」市場自体が縮小しても、日本から海外に旅行していた方々の消費を国内で喚起できれば、ある程度は相殺できる、という話です。

各企業はこれから舵を切っていくと思います。
これから各企業の栄枯盛衰が出てくると思いますが、市場全体での動向と合わせて企業の動向を見ていくと、転職やキャリアを考える時に、道を踏み外さないで済むのかなと思います。

景気動向調査:【業界別】新型コロナの影響と見通し まとめ

いかがでしたか。

今後、企業の趨勢も変わってくると思います。焦って判断した結果、数年で勝ち負けが分かった時に、負け側に入る可能性もあります。

大事なのは、転職エージェントと定期的な会話をして情報収集をしつつ、自身のキャリアを棚卸し、次の転職に向けて必要な経験や能力を身に着けていくことだと思います。

キャリアの棚卸と転職の準備

まず転職するかどうかは置いておいて、キャリアの棚卸と求人情報の定期的な更新はしておきましょう。

時勢に合わせて、求人の出る/出ない業界、年収が上がるスキルや経験は変わります。特に、コロナ後の世界は、世界が大きく変わる可能性が高いです。

次の世界に向けて、半年~1年の経験を振返ると共に、最新の求人を元に自分の志向するキャリア(激務でも年収を上げたい?一度、落ち着きたい?企業に向けた準備がしたい?)を整理してみてはいかがでしょうか。

新卒の時の憧れの会社は、今も、3~5年後も、あなたにとってベストな職場とは限りません。

その為にも最新の求人情報を元に、各社の年収・働き方等を転職エージェントから情報収集することは大切だと思います。

●コンサルタントの方
【アクシスコンサルティング】とビズリーチ、またはCareerCarver(キャリアカーバー)の併用がオススメです。【アクシスコンサルティング】はweb登録後、電話から簡単に始められます。

今度、詳細を説明したいと思いますが、転職エージェントとビズリーチやキャリアカーバーはビジネスモデルが違うので連絡をしてくる人が違います

●事業会社にお勤めの方、かつ、短期決戦で転職先を決めたい方
リクルートエージェントが良いと思います。
案件数が多く、企業への交渉力が強いです。

●事業会社にお勤めの方、かつ、中長期的に転職先を決めたい方
JACリクルートメントdoda「転職マニュアル」が個人的にはオススメです。

どちらもweb登録後に、電話から簡単に相談できますので、まずは情報取集!ぐらいの軽い気持ちで登録してみてはいかがでしょうか。

個人的には、日々、仕事やプライベートで忙しい方々が、初めて登録して話を聞いて、キャリアを棚卸して、今後の人生を考えだすいいタイミングでもあると思います。

皆さんのキャリア形成がうまくいくことを願っています。