監査法人

これで解決!監査法人からの転職はタイミングを間違えない

 新卒で監査法人へ入所し、修了考査の前後、マネージャー昇進の前後で次のキャリアを考え始める方は非常に多いです。最近では監査法人から転職される公認会計士の方は非常に多くなりました。活躍の場も広がり、外に出た会計士の方から様々な情報や意見を聞く機会も増えているのか、刺激を受けて転職を焦られている方も見かけます。

 とはいえ、会計士は繁忙期は業務にかかりきりで、なかなか転職活動を進められない方も多いのが実態です。

 結論から言えば、監査法人で学べる事・経験できる事はたくさんあります。まずはご自身が描くキャリア像を整理したうえで、転職を考えるのが良いでしょう。

 本記事では、公認会計士が転職するタイミングを「転職後のキャリア」と「転職前のキャリア」で考えます。これは転職後のキャリアによっては、必ずしも監査法人での経験が重視されない(使えないわけではない)為、1~4の転職後キャリア毎に必要な経験とタイミングを紹介します。

転職後のキャリア別転職タイミング

 まず、監査業務の経験はどの転職先でも一定程度評価されます。専門性もそうですが若い時であれば、国家資格を取得するだけの勉強をやり遂げられる、という証明でもあり、海の物とも山の物とも分からない人より評価は高いです。

 そのうえで、転職先によって、会計士の知識や経験の評価は変わります。また会計士の専門性の他にも、別の知識や経験を必要とする場合は比較的年齢が若い方が習得もしやすいと好まれます。

 そこで、転職先が「会計士の専門性や知識を重視するか/しないか」で分けて、監査法人でどういう経験をすべきかを整理したいと思います。

 例えば、『重視しない転職先&終了考査に合格している」のであれば、スグに転職を検討する』 ということです。

投資銀行に転職したい

 投資銀行への転職は、年齢が上がるほど難しくなります。特に外資系では20代中盤(25・6歳前後)までの転職が好ましいです。よって終了考査合格後が最も望ましいと考えます。

 また、年齢に加えて学歴と語学力が求められ、非常に狭き門です。外資だけでなく、内資でもクロスボーダー案件が増え、英語の能力が求められます。

 年齢が20代後半に差し掛かっている方は、FA(ファイナンシャル・アドバイザリー)業務の経験を積めると良いでしょう。まずは社内で同様の経験を積めるチャンスを探すのがよいと思います。

転職ノート
編集部

投資銀行への転職では、早く転職活動を始めないとね!FA業務経験の為に社内異動や他プロジェクトへのアサインを調整してもいいね。

M&Aや事業再生等のFA業務がやりたい

 M&Aや事業再生等のFA業務を経験したい場合、比較的早めに監査法人から転職しても問題ありません。大手監査法人に在籍している場合、同グループ内にFA業務を担うチームがある為、社内で保持している案件や求められる能力を調べてみると良いでしょう。

 FA業務の先に投資銀行でのキャリアを見据えている場合は、転職を急ぐ必要があります。

 M&Aや事業再生に関する業務は、財務デューディリジェンス等の一部では監査業務の経験が活かせます。一方で、財務分析やモデリング、ディールマネジメントで新しい知識の習得が必要になります。働き方も短期間で結果を出さないといけない為、短期間はかなり多忙になります。体力的にも若いうちの転職が好ましいでしょう。

 その為、公認会計士資格取得後、もしくは監査法人経験が4~5年(20代中盤~30代前半)が一般的です。
 
 大手監査法人に勤務でグループ内のfasへの転職であれば、30代前半~中盤でも転職が可能です。この場合、インチャージ経験やマネジャー経験も評価されます。

転職ノート
編集部

グループ内での異動はグループの全社総会等、過去に異動した先輩や異動先のパートナーを見つけて、コネクションを作れるといいのかな

ベンチャー企業などでCFOとしてIPOにたずさわりたい

 最近はベンチャー企業にチャレンジされる方も多くいらっしゃいます。

 ただ、ベンチャー企業は一般的な事業会社や監査法人と業務運営や企業の判断の仕方が異なります。

 そういう観点からも監査法人で4-5年の経験やIPO支援等の業務にたずさわる方が多いです。また、コンサルティング会社やVCに転職してベンチャー企業の目利き力を培ってから転職されることをお勧めします。

 CFOや準じるポジションを目指す場合は、いちスタッフの経験だけではなく、インチャージやマネージャーとしの経験も重要になります。

 大手監査法人では、名ばかりマネージャーでシニアスタッフと同等の業務経験しか積めないことも多い為、そういう意味でもコンサルティング会社やVC、または中堅の監査法人に転職して経験の幅を広げることも重要です。

 目安としては20代中盤~後半で監査法人から転職し、コンサルやVCで数年経験して30代前半~中盤あたりでベンチャー企業に転職できると良いでしょう。

 ただ、現在は企業の上場の順番も2~3年先まで決まっており、リーマンショック等の市況の変化で上場タイミングが数年変わることもよくあります。また入社タイミングではSO(ストックオプション)も多くはもらえず、給与も下がってリスクの割りに経験だけが残ったという場合もあります。

 ベンチャー企業特有のリスクがあることをよく理解してから考えた方が良いでしょう。

転職ノート
編集部

私達の周りでも20代後半~30代前半でコンサルティング会社やVCの経験を経て転職される方が多いですね。
ただし、ベンチャー企業のビジネスモデル、市場評価や上場タイミング、SO等はよく理解して転職先を探す必要があります。

事業会社で経理・財務や経営企画にたずさわりたい

 会計士の転職先では事業会社が多いでしょう。経営企画等もありますが、特に経理・財務への転職が多いです。

 企業やポジションによって新しい知識が必要になりますが、監査経験が十分に活かせます。インチャージやマネジャーの経験も大きく評価されます。

 そのため、20代だけでなく30代でも転職は十分に考えられます。

 ただ、大手監査法人で30代を超え、特にマネージャーになると年収が1,000万を超えます。事業会社では30代で1,000万を超えるのは外資系企業の一部になり、多くの転職では年収の低下を受け入れる必要があります。

 しかし、福利厚生の充実や労働時間の低減等は見込めます。特に監査法人では、マネージャーに業務が偏り、繁忙期で深夜残業を続いている人も多いでしょう。総合的な判断が必要です。

 経営企画のポジションに転職する場合、年齢よりはスキル・知識が重要です。財務・会計・ファイナンスに関する知識だけでなく、ビジネススキルも求められるため、コンサルティング会社に一度転職して勤務経験を積むのもよいでしょう。

転職ノート
編集部

事業会社への転職は、福利厚生の充実や労働時間の低減を含めて総合的に判断すれば倍上部です。
むしろ繁忙期に疲れ切って投げやりに考えず、コンサル会社を含めて中長期的なキャリアを考えられるとよいですね。

まとめ

転職ノート
編集部

大事なのは「転職先が何を求めるか」ですね。
自分がいる環境で考えがちですが、思いがけず転職先から高評価を得られることもあります。
転職して新しいことを学ぶことで、次のキャリアの選択肢も見えてきますよ

転職ノート
編集部

事業会社への転職は、福利厚生の充実や労働時間の低減を含めて総合的に判断するといいでしょう。
むしろ繁忙期に疲れ切って投げやりに考えず、コンサル会社を含めて中長期的なキャリアを考えられると良いですね!。

転職ノート
編集部

繁忙期は業務で手一杯になるから、1年ぐらいかけて多くの人の助けを借りながら転職を準備するといいでしょう。

みなさんの望むキャリアが築けるといいですね。
頑張ってください!