監査法人

監査法人を辞めたい。冷静に考える辞めたい理由と解決策!

こんにちは。転職ノート編集部です。
私達は、全員で20回以上の転職経験があり、様々な業界で働いた経験を持つ年収1千万を超えるコンサルタント・会計士を中心とした執筆チームです。

皆さんはコロナの大流行のさなか、監査繁忙期をむかえた方が多かったのではないでしょうか。お疲れ様です。

監査法人で働く公認会計士のなかには、監査以外の仕事をしてみたい、繁忙期にはプライベートが全くなくなるのが辛い、等、辞めたいと感じている方も一定数いらっしゃるのではないでしょうか。

私も激務・収入とのバランス・経験を含めた将来性から、転職を考えました。

今回は、その時の経験をふまえて、まずは一旦冷静になり、よくある「辞めたい理由」を振り返り、解決策を考えていきたいと思います。

監査法人を辞めたい理由

現状に不満がある

監査業務は財務諸表の信頼性を担保し、企業の経済活動を支える重要な仕事です。

ただ、「監査」はクライアントから感謝されることも少ないですよね。

また、コンサルタントや企業内会計士のように課題を見つけ、更なる成長に向けた提言をする機会というのもありません。

更に、近年の東芝問題を発端とした監査の問題により、監査の厳格性を高めていることから、もとから多かった手続きが更に増え、やる意味を感じないものも多いのではないでしょうか。

そんななか、こんな不満は多くの会計士の皆さんが抱えていると思います。

✓業務量が多い
特に決算が集中する繁忙期は、残業や休日出勤が当たりまえになり、近年の不正会計に伴う手続増も追い打ちですよね。

OpenWorkの2018年「残業時間レポート」では、「監査法人・税理士法人・法律事務所」の残業時間は37.3時間でした。

これは第6位の残業時間で、年々減っているとはいえ、相対的には、まだ残業が多い業界です。

また、監査法人や税理士法人は、決められた手順や確認事項がある為、他業界に比べて残業時間が減りにくい業界です。

Openworkの残業時間ランキングを推移で見てみると分かりますが、2012年は14位だったのが2018年には6位に上がっていることからも明らかです。

今後もこの業界で仕事を続ける以上、今の働き方が大きく改善される可能性は低いと思います。

✓プレッシャーやストレスが多い

せっかく昇進しても、不正会計を発見できなかったら監査法人の責任だけでなく、クライアントの上場廃止等、社会的信用を大きく傷つけてしまうことに、休日や業務後もストレスや不安を感じる。

✓仕事がつまらない
私も同様ですが、新卒で、監査法人等に入社し、キャリアをスタートされている公認会計士は非常に多いと思います。

一方で、会計処理の監査(=チェック)という監査業務の特性上、データ集計や資料管理等が多く、同じような手続きが続くことに、やりがいが薄れていく方も多いです。

✓激務なわりに給与がそこまで高いわけではない

チャレンジしたい

無事、公認会計士の資格を取得し、ある程度の経験を積んだ場合、監査法人には戻ってこれる自信が持てた時、今だからこそ「監査以外の業務にチャレンジしたい」という方も多いです。

より事業や経営を成長させる、改革することに関与するキャリアとして事業会社の経営企画やコンサルティング会社への転職は、私の周りでも多いです。

監査法人を巣立つ自分のイメージ

将来の自分を想像してみよう

多くの方が、「今の状況が嫌」なのはハッキリしていても、「自分がどうなりたいか」は漠然としているのではないですか。

私もまったく同じ状況でした。

ただ、仕事に対して具体的な目標がない状態で、仕事を軸に将来を想像するのはかなり難しいです。

漠然とでも何か目標があると、目標達成のプロセスが具体的になります。
本当に「独立したい」でも大丈夫です!

そのプロセスを実現していくことが、目標に近づくことになります。

まずは、数年単位から、自分の心の中にあるキーワード(独立、趣味の時間を持つ、人間関係からの解放、等)を見つけていきましょう。

将来の仕事やキャリアに対して目標がない場合は、ライフスタイルから考えてみるのがお勧めです。

「都心で暮らしたい」「家族との時間を取りたい」「社会活動をしたい」「趣味の時間を持ちたい」等のライフスタイルから入ると、必要な年収やワークスタイルがイメージできると思います。

ポイントは、ただ思いを馳せるのではなく、紙とペンを出して「書き出す」ことです。

ペンを走らせていると、途端に「そういえば●●がしたかったな」と思いが溢れてきます。

騙されたと思って、やってみてください!

転職も解決策のひとつ

自分が実現したいライフスタイルのイメージが持てれば、それを実現する手段として、仕事を選ぶことができます。

まずは今の仕事の延長に、「実現したライフスタイルがおくれるか」を冷静かつ具体的に確認してみるといいでしょう。

もし実現が難しい場合は、転職を含めたキャリアの変更を考えてみましょう。

監査法人での経験は宝。最大限に活かそう

監査業務は、あらゆる業種の法人を訪問し、一連の会計処理に目を通すという会計士としてのスキルアップができる業務です。

現在、監査法人にお勤めの方は、直感的に転職を考えるのではなく、今の職場で「他に何が実現できるのか」「その為に必要な期間や労力はどの程度か」を冷静に考えてみましょう。

転職しても帰ってこれる場所ではありますが、出来れば自分なりの「やり切った」という思いで、次のチャレンジに進めるといいですよね。

また、大手監査法人であれば、内部監査やフォレンジック業務等の非監査業務も異動等で経験できる可能性もあります。

今の職場と自分の状況や価値観を冷静に見極め、転職を考えられると良いと思います。

監査法人の経験を活かした転職事例

キャリアアップと年収アップを目指した事例

<アドバイザリー業務へのチャレンジ>

転職者:26歳 男性 監査法人スタッフ
転職先:ベンチャー企業 経営企画
年収 :600万円→700万円

転職理由:単調な定型作業の繰り返しに疲れてしまったのと、残りの人生でもっとチャレンジしたいと思い、転職を考えました。

転職活動時の不安:一般的な企業で働けるか、自分と同じようなキャリアでも活躍できるか、不安でした。

不安の乗り越え方:正直、最初はかなり軽い気持ちで転職エージェントに相談しました。「情報収集」と事前に伝えていたぐらいです。
ただ、実際に自分に似たキャリアの人がどれぐらいいるか、どういう企業・ポジションで活躍しているかを聞けた時に、前向きに転職活動を進めようと思いました。

<アドバイザリー業務へのチャレンジ>

転職者:27歳 女性 監査法人スタッフ
転職先:コンサルティング会社
年収 :650万円→800万円

転職理由:アドバイザリー業務を通して、企業の更なる成長や改革に貢献したいと思い、転職を決意しました。

転職活動時の不安:監査法人での経験がどれだけ活かせるか、女性で他に同じようなキャリアの人がいるのか、そして転職先で活躍できているが不安でした。

不安の乗り越え方:転職エージェントで、監査法人からコンサルティング会社に転職して活躍している方のお話を伺いました。
また、転職先の具体的な仕事内容を教えてもらえ、チャレンジではありますが、自分でも頑張ってみよう!と思えたことが大きかったです。

ワークライフバランスを重視した事例

<面接への不安をエージェントに相談してキャリアチェンジ>

転職者:31歳 男性 監査法人シニアスタッフ
転職先:事業会社 経理財務
年収 :700万円→750万円

転職理由:監査法人での激務で体調に不調をきたしていたこともあり、もう少し安定的に働ける環境を探すようになりました。

転職活動時の不安:新卒で監査法人に入社したため、面接の経験がなく、面接で何を言ったらいいか不安でした。

不安の乗り越え方:転職エージェントに相談して、キャリアの棚卸をして、実現したいライフスタイルが具体的になった時に、「何をしたいか」がわかって自然と不安がなくなりました。

<子供の成長に合わせてワークライフバランスの実現を目指した>

転職者:35歳 女性 監査法人
転職先:事業会社
年収 :800万円→700万円

転職理由:監査法人業務もやりがいはあったのですが、子供の成長と年齢を重ね、二人目も生まれることになり、家族の時間をもっと持ちたいと思うようになりました。

転職活動時の不安:女性で家族との時間を重視した時に、転職先の候補がかなり絞られるのではないかと不安でした。

不安の乗り越え方:ワークライフバランス重視の具体的な求人を見れた時に安心できました。
大手の会計士向けエージェントは案件数も多く、親身に話を聞いてもらえたことも大きかったです。

監査法人を辞めたい。理由と対策のまとめ

いかがでしたか。

「監査法人を辞めたい」と思った時の理由と対策を纏めてみました。
同様の悩みを抱えている人もキャリアアップを実現している方が多いようですね。

やはり監査法人は労働時間が他業界に比べて長く、その状況は大きくは変わらないようです。

✓まずは実現したいライフスタイルを書き出してみましょう
✓今の延長で思い描くライフスタイルが実現できるか
 冷静に書いてみましょう
✓一歩引いて、今の職場で実現できてないこと、
 やり残したことが無いかを書き出してみましょう
✓ある程度「やり切れた」なら、理想のライフスタイルを
 実現する為に、転職を含めた実現方法を考えてみましょう
✓まずは情報収集から。知人や同僚が何を考えているか、
 相談してみましょう
✓会話が苦手な人は、自分と似たキャリア、
 実現する為の求人の有無をエージェントに
 確認することも大事
*エージェントは会話が苦手な会計士もいることをよく理解しているので、案件を押し付けたりすることはありません

以上となります。
まずは、実現したいライフスタイル」と「今の延長で実現できるか」を書き出してみるところから始めてみるといいと思います。

まずは悶々とした気持ちを書いて、客観的に見るだけでも気持ちがスッキリしますので、試してみてください!